太田ら男女3人がシングルス2回戦進出/全日本学生室内選手権1日目

硬式庭球
2022.12.08

 室内テニスの学生王者を決める大会が幕を開けた。毎年年末に行われる全日本学生室内選手権(インカレインドア)は、全日本学生選手権(以下、インカレ)よりも本選出場者が限られており、非常にレベルの高い大会となっている。迎えた1日目は男女のシングルス1回戦が行われ、明大からは3人が2回戦進出を果たした。

 

◆12・7〜11 全日本学生室内選手権(江坂テニスセンター)

▼12・7

[男子シングルス1回戦] 

 町田 0{5―7、2―6}2 手嶋(日大)○

 飯田 0{6―7、4―6}2 山口(早大)○

○太田 2{1―6、6―4、6―4}1 中村(筑波大)

 

[女子シングルス1回戦]

○吉田 2{6―3、3―6、6―6RET}1 吉川(亜大)

○鈴木渚 2{6―1、6―2}0 石川(姫路大)

 大沼 0{6―7、4―6}2 金子(早大)○

 丸山 0{1―6、4―6}2 梶野(早大)○

 

【男子シングルス1回戦:太田翔(法2=大分舞鶴) VS中村元(筑波大)】

 大きな一勝をつかみとった。予選から勝ち上がり本戦出場を決めた太田。強敵を相手に逆転勝利を収め、見事明大男子シングルス勢唯一の2回戦進出を決めた。

 試合序盤は完全に相手のペースに持ち込まれてしまう。なかなかポイントを奪うことができず、第1セットを1―6で落とした。第2セットに入っても相手のペースを崩せず、ゲームカウントは一気に0―3に。このまま相手が突き放していくと思われた。しかし「いつも負ける時は何もできなくて負けるので、何かやろうと思った」。テンポを速めたり緩急をつけたりといったプレーで、流れは次第に太田のものになっていく。また「開き直っていたから、冷静でいられた」と相手の動きを冷静に観察し、スキをついたプレーで最後は4ゲームを連取。第2セットを獲得した。

 迎えたファイナルセット。相手にアドバンテージを握られた場面でも積極的に攻めたプレーを続け、6―4で勝利を収めた。以前からメンタル面を課題としていた太田。「勝ち切れたことは自信になった」。今回の勝利が今後に飛躍につながることは間違いないだろう。

 次戦の相手は早大の高畑里玖。太田が関東学生選手権(夏関)の3回戦にて敗北を喫した選手だ。持ち味である攻めたプレーを生かし、リベンジを果たすことができるか注目だ。

 

【男子シングルス1回戦:町田晴(文4=四日市工) VS手嶋海陽(日大)】

 町田の学生最後の挑戦が始まった。今年度インカレ単複ベスト4など輝かしい成績で明大をけん引してきた町田。しかし「リーグ戦から少し心残りがあった」。今大会に4年生で出場する選手は少ないが、リーグ戦で重要な試合を勝ち切れず悔しさが残っており、完全燃焼すべく今大会に単複での出場を決めた。

 「練習は現役と比べると落ちている部分もあったが、できる限りの準備はできて臨めた」。試合は序盤、町田が第4ゲームでブレークに成功し3―1とリードを奪う展開から開始。このまま一気に試合を決めるかと思われたが、直後のゲームで1ポイントも奪えないままブレークを許すと流れは相手のものに。毎ゲーム競った展開にはなるものの、要所での強さを発揮できず第1セットを5―7で落としてしまう。「一度引退して現役の時の切羽詰まった感じがなくなって、それが勝負どころで取り切れない展開になった」。第2セットもプレーは悪くないものの、決め切れない展開が続き、2―6と引き離されてストレート負けを喫した。

 シングルスでは思わぬ敗退となったが、町田は明日から始まるダブルスにも出場予定。これまでペアを組んでいた副田温斗(営3=四日市工)ではなく、村田英夢(理工1=麗澤瑞浪)との出場が決まっている。「ダブルスは勝ちに来たので、これまでの現役で一番いい試合をしたい」。4年生の最後の雄姿に期待したい。

 

 迎える2日目は早くもヤマ場となりそうだ。シングルスは2回戦、ダブルスは1回戦だが、どちらも勝てばベスト8が決まる大一番。明大勢は2015年に男子シングルスで優勝して以来、今大会でのタイトルは獲得していない。7年ぶりの栄冠に向けて一歩ずつ進みたい。

 

[田中佑太、萩原彩水]

 

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