東北学大に快勝 トーナメント進出決める/全日本大学選手権
全日本大学選手権(以下、インカレ)2戦目の相手は東北学大。試合は序盤から明大がリードし、少しずつ点差を広げる展開に。14点リードで前半を折り返すと後半も攻守で安定感を見せ着実に得点を重ねていく。終わってみれば24点差と快勝でグループステージ突破を決めた。
◆12・3〜11 第74回全日本大学選手権(大田区総合体育館他)
▼12・5 対東北学大戦(大田区総合体育館)
◯明大91{21―17、21―11、20―14、29―25}67東北学大
スターターは、PG平松克樹(情コミ2=福岡大大濠)、SG吉村公汰(営4=土浦日大)、SF勝山大輝(法4=正智深谷)、SF田邉太一(情コミ3=福岡大大濠)、PF伊藤治輝(政経2=桐光学園)。
序盤は難しい展開が続いた。試合開始直後は田邉や吉村が3Pシュートを決めるなど連続で8得点し、流れをつかむと思われた。しかし、その後は外から狙ってくる相手の攻撃に苦戦。ミスもあり連続で3Pシュートを許すなど1度はリードを許す場面も。それでも立て直しを見せ、逆転すると4点リードで第1Qを終えた。第2Qからは「外からのシュートやドライブに行く部分を効果的に判断できるようになった」(佐藤大介・国際4=駒大苫小牧)と少しずつ明大のペースに。少しずつ点差を広げ、14点差で前半を折り返した。
第3Qからも大きく展開は変わらない。「多くの選手が起用されタイムシェアできた」(伊藤陸斗・情コミ4=九州学院)と言うように選手交代を繰り返すも大きなスキを与えない。第4Qは相手全員の積極的な攻めにも苦しめられ点の取り合いになる場面も。それでも最終的にはリードを広げ、91―67と24点差で勝利。グループステージを突破し、トーナメント進出を決めた。
連勝での突破について「しっかりと勝てたことは評価するがここからが勝負」(勝山)と選手に慢心はない。明大のブロックには関東2位の専大、関東5位の日大や九州1位の日本経済大などが立ちはだかり、目標のベスト4の前には難敵ばかりだ。まずは次戦、日本経済大に勝利し、明大の快進撃に期待がかかる。
[松田遥歩]
試合後のコメント
伊藤陸
--今日の試合を振り返っていかがですか。
「実力差のある相手だったと思うのですが、最初の入りがあまり良くなくて、ダラダラとした試合になってしまったのが反省点としてあります」
ーー点差を広げ切れなかった原因はいかがですか。
「離せそうな時に簡単なリバウンドのミスや相手の外のスリーポイントを止め切れなかったのが原因かと思います」
勝山
ーー今日の試合で良かった点を教えてください。
「リバウンドや点が入ったかどうかに関係なく、自分たちの形でシュートを狙える場面をつくれたのでそこは良かったかなと思います」
ーー4年生の出場が多かったのですがいかがですか。
「4年間一緒にやってきた仲間なので、すごくうれしいです。本当は4年生5人で出たい気持ちもあるのですが、下級生もきちんと経験させたいということで、しっかりと活躍している場面を見て来年も大丈夫だと思いました」
佐藤
ーー今日の試合の課題点を教えてください。
「判断力が鈍いのでディフェンスがどこにいるのかを判断して最適なプレーができるように明日1日調整して明後日からまた頑張りたいと思います」
ーー次戦の目標を教えてください。
「次は日本経済大で、今日早大が大産大に負けたように、なめてかかると痛い目にあうのでちゃんと足元すくわれないように明治らしさを出して圧倒したいと思います」
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