自己ベスト続出の初日 深見が堂々の2位!/全日本大学対抗選手権

ウエイトリフティング 2022.11.30

 今年度の集大成となる全日本大学対抗選手権が幕を開けた。初日は55キロ級に深見健(政経1=安曇川)、61キロ級に坂口颯基(政経3=須磨友が丘)が出場。期待の新星・深見はスナッチで優勝、総合2位に輝く活躍ぶりを見せた。坂口は入賞とはならなかったものの、好調ぶりを伺わせる試技で明大に勢いをもたらす。団体3位という目標に向けて、幸先の良いスタートを切ることができた。

 

◆11・29~12・1 第68回全日本大学対校選手権(サイデン化学アリーナ)

▼55キロ級

2位 深見(S101 J122 T223)

▼61キロ級

10位 坂口(S100 J125 T225)

※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル

 

 明大勢トップバッターとして、55キロ級に出場したルーキー・深見。得意のスナッチで優勝するという目標を掲げて挑んだ。1本目の95キロから安定した試技を見せる。3本目には自己新記録となる101キロに挑戦し、見事成功。「高校3年の8月から記録が伸びていなかったので、新記録が取れてとてもうれしかった」。目標としていたスナッチ優勝を達成する。続くクリーンアンドジャークでは、3本目に自己新記録となる122キロに挑戦。そして、仲間の応援の声に応えるように見事成功させ笑顔を見せた。深見は55キロ級総合2位で表彰台に登り「文句なしの大満足の試合だった」。ルーキーながら、頼もしい姿を見せてくれた。

 

 61キロ級には坂口が出場。スナッチは3本全て成功させ、自己新記録を更新する好調ぶりを見せた。クリーンアンドジャークでは1本目の121キロを落としてしまうも、その後は踏ん張り3本目には新記録となる125キロを挙上。2種目共に自己ベストをたたき出した。しかし「悔しい思いでいっぱい」。強者ぞろいの61キロ級では、思うように順位が伸びず結果は総合10位に。「もっと練習して記録を伸ばしていきたい」。悔しさをバネにして、さらなる躍進に期待したい。

 

 好調だった深見と坂口に続いて、残りの日程でも明大勢は好記録をたたき出してくれるだろう。目標である団体3位に向けて、明大の挑戦はまだ始まったばかりだ。

 

[豊澤風香]

 

試合後のコメント

坂口

――インカレの雰囲気はいかがでしたか。

 「去年55キロ級で出させていただきましたが、その時と比べて緊張しました」

 

――クリーンアンドジャーク1本目の失敗は何が原因だと考えていますか。

 「前の時間が長くて体が冷え切ってしまっていたかなと思います。そこは自分の練習不足がカバーできてないなという感じです。これからもっと頑張っていきたいです」

 

深見

――緊張感はありましたか。

 「会場に来たらいつもの試合とは雰囲気が違い緊張しましたが、セコンドについて下さった岸本先輩(龍太郎・令4法卒)が『思いっきりやってこい』と言って下さったので試合中はそんなに緊張することなく自分の力を出し切れたと思います」

 

――これからの意気込みをお願いします。

 「2月か3月に全日本ジュニアの試合があって、そこが世界ジュニアの基準の大会になるので、そこで基準を突破して今以上に余裕を持って記録を取れるよう練習していきたいです。来年のインカレでは全部優勝できるように頑張っていきたいと思います」


関連記事 RELATED ENTRIES