トリプルスコアで有終の美 今シーズンを大勝で終わらす/第40回東京六大学対抗戦

バスケットボール(女子)
2022.11.28

 東京六大学対抗戦(以下:六大学)最後の相手は法大。前半から攻撃の手を緩めることなく、攻め続ける。ディフェンスでも相手の攻撃を完全に封じていく。さらにディフェンスからのカウンターにつなげる速攻が終始はまり、結果は115-35。4年生にとっては最後の試合となった今試合を大勝で締めた。

 

◆11・12~20 第40回東京六大学女子対抗戦(立教大学新座キャンパス)

▼11・20 対法大戦(立大新座キャンパス)

◯明大115{29―7、27―8、32―8、27―12}35法大

 

 スターターはPG沖咲月(文3=埼玉栄)、PG新林未悠(理工2=湯沢翔北)、SF神山南帆(文1=白鴎大足利)、SF佐藤美怜主将(文4=安城学園)、PF山本涼菜(文2=浜松開誠館)。

 

 前半から明大が主導権を握り続けた。佐藤や山本の連続得点で法大に差をつけ、第1Qだけで20点差をつける。第2QからはC横田ゆき(法4=市ヶ尾)とSF堀田優菜(理工4=龍谷富山)が出場。「バスケ人生、またこのチームでバスケができる最後の試合。とにかくみんなで楽しみたいという気持ちで臨んだ」(横田)。横田や堀田が得点すると、ベンチでは後輩たちが手を上げて飛び上がり喜んでいた。そのほかSF吉川志(法2=佐倉)などリーグ戦では出場機会があまりなかった選手たちも躍動。さらに点差が広がり、第2Qまでで得点は50点を超えた。後半に入ってからも交代は激しいものの、出場する選手たちが遺憾なく実力を発揮し、法大を圧倒していく。結果は115-35とトリプルスコアで勝利を飾った。

 

 「このチームでバスケ生活を締めくくることができて本当に幸せ。学年関係なくこんなに仲の良いチームはなかなかないと思う」(堀田)。得点時やタイムアウトなどであふれていた笑顔は、試合終了まで絶えることはなかった。2部リーグAブロック昇格を最後の最後でかわされるも、六大学では1部リーグの早大を撃破。「1年間全員でつくり上げてきたことを形にできたのではないか」(佐藤)と、手応えを口にした。

 

 4年生は引退し、沖とSG鶴瀬安優(理工3=鵬学園)を中心にチームはつくられていく。「最高の2人なので、私たちにはできないチームづくりをすると楽しみにしている」(佐藤)。後輩たちに対して一切の不安はなし。果たせなかった目標を託し、大学バスケに幕を引いた。

 

[菊地秋斗]

 

試合後のコメント

佐藤

――リーグ戦ではあまり見られなかった同級生とのプレーはどうでしたか。

 「やはり同期はすごいなと思いました。何も言わなくても一緒にプレーしやすく、とても楽しかったです」

 

――自身の大学バスケ人生を振り返ってどうでしたか。

 「多くの人と出会い、私が見ていた景色が変わりました。何が一番大切で、どうして頑張りたいのかなど、頑張り方が大きく変わりました。(大学バスケは)もちろん大変なことはありましたが、その変化に気付き自分が成長できた環境です。そこでバスケット生活を締めくくれたことは、かけがえのない宝物になりました」

 

横田

――得点をする度にベンチがかなり盛り上がっていました。

「素直にうれしかったですし、こんなに雰囲気の良いチームでバスケができて幸せだと思っていました」

 

――自身の大学バスケ人生を振り返ってどうでしたか。

 「明治の女バスで4年間できて、マイとミチが同期で、本当に良かったと思っています!支えてくださった全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです」

 

堀田

――今試合にどのような気持ちで臨みましたか。

 「楽しく試合をすることだけを考えていました。私自身、体調の関係で1年間プレーヤーとして活動できず、選手兼学生コーチという立場でした。六大学が唯一みんなとプレーできるチャンスだったので、シュートを打つことやベンチで盛り上がる時間を大切にしようと思い臨みました」

 

――同期と同じコートに立っていた時間をどのように感じていましたか。

 「やはり安心感が全く違うと感じました。また、4年間のさまざまな思い出が一気に蘇り、泣きそうになりました(笑)」