
【瓦版】鳩スタ1周年! みんなでつくるサッカースタジアム
◆鳩スタ1周年「みんなでつくるサッカースタジアム 鎌倉版『フィールド・オブ・ドリームス』」
神奈川県社会人リーグ2部に所属する鎌倉インターナショナルFC(以下、鎌倉インテル)。2021年に鎌倉市初となる人工芝グラウンド「みんなの鳩サブレースタジアム」(以下、鳩スタ)を完成させる。そして今年10月に1周年を迎え「鳩スタ1周年感謝祭」が開催された。
10月10日、鎌倉インテルのホームグラウンド鳩スタがオープンから1周年を迎え、感謝祭が行われた。午前は選手やスクール生、関係者による運動会が開催。午後はキッチンカーやワークショップが数多く出店され、誰でも参加可能なお祭りが開かれた。スクール生の試合や訪れた人も飛び入りでダンスをするなど、イベントも盛りだくさん。地域の人々が集まり、老若男女関係なくみんなが笑顔あふれる温かい空間が広がっていた。
2018年、古都・鎌倉にサッカークラブが誕生した。その名も鎌倉インターナショナルFC。前明大体育会サッカー部監督で現在はなでしこリーグのスフィーダ世田谷の監督として活躍している神川明彦氏は鎌倉インテルのクラブアドバイザーも務めている。鎌倉で生まれ育った神川氏は、鎌倉インテルの発足を聞いて「信じられなかった」と語る。歴史ある街だからこそ「鎌倉の人は良くも悪くもあまり変化を好まない気質がある」から。そして、鎌倉にはこれまで本格的にサッカーができる環境がほとんど存在しなかった。
そんな環境を改善すべく誕生したのが鳩スタだ。2024年までの期限付きの運用で、日本では珍しい民費民地民設民営であり公金は一切使われていない。そこで考えられたのがリターンとしてグラウンドの一平米オーナーになることができるクラウドファンディング。一平米オーナーになることでグラウンドがみんなのものになり「興味を持ち関わってもらうことでもっと成長していく」(四方健太郎オーナー)。だからこそ〝みんなの〟スタジアムと名付けられた。まさに地域密着のクラブ運営は「思い描いていたフットボールクラブの理想」(神川氏)。加えて社会人リーグのクラブが自分たちのグラウンドを持つということは非常に珍しい。大企業や行政に頼らない、みんなで作り上げていくクラブは「日本のフットボールシーンを変える力がある」(神川氏)。これから注目を集めていくであろう鎌倉インテル。日本のサッカー界に旋風を巻き起こす日も遠くないだろう。
【井澤怜音】
◆明大体育会サッカー部出身選手「鎌倉で輝く元紫紺の選手」
小谷光毅選手(16年政経卒)
「サッカーを通じて様々な価値を生み出せる」と、今年2月に入団。明大卒業後は社会人を経てドイツやJリーグでプレーするなど、異色の経歴の持ち主だ。鳩スタを起点として、明大で培った人間力やプロとして戦った経験値を鎌倉の地に全力で流し込む。
芹澤徹郎選手(20年営卒)
地元であるからこそ、クラブ創設以前の鎌倉を取り巻くサッカー環境を目の当たりにしてきた。鳩スタが生み出す価値は「年齢問わず来場した人が笑顔や幸せの時間を過ごすこと」。喜怒哀楽を全力で表現できるというピッチ上で地元・鎌倉の発展に貢献する。
◆明大体育会サッカー部出身選手「鎌倉に密着する鎌倉インテル 大学4年間で得たものを糧に」
鎌倉インテルにおいて、選手に託された役割は試合への出場に留まらない。地域住民との交流など、その役割は多岐にわたり「色んな価値を作っていくための一つの重要な存在」(小谷選手)だ。そんな中での鳩スタのオープンは念願だった。芹澤選手は「年齢問わず来場した人が笑顔や幸せの時間を過ごすこと」に価値を見出した。選手・観客間の距離の近さも地域密着クラブの特徴だ。「様々な場所で活躍できる人間を育てる場所」(小谷選手)という明大体育会サッカー部で4年間を過ごした2人。培った人間力を糧に鎌倉に新たなサッカー文化をもたらすだろう。
【長崎昇太】
写真提供(右上・集合写真):Kazuki Okamoto(ONELIFE)
レイアウト:金井遥香
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」 ――ありがとうございました。(写真:齋藤教授と学生たち)◆齋藤 孝(さいとう・たかし)1960年10月31日生まれ、静岡県出身。東大大学院教育学研究科博士課程を経て現在明大文学部教授。著書『声に出して読みたい日本語』はシリーズ260万部のベストセラーを記録。フジテレビ『全力!脱力タイムズ』、『LiveNewsイット!』等出演。NHKEテレ『にほんごであそぼ』総合指導を務める。授業を受ける学生の皆さん――この授業を取ろうと思ったきっかけを教えてください。 「昨年度の夏期集中講座で受けなければいけない授業があり、その時に齋藤先生の授業を受講しました。その内容がすごく面白かったのでもう一度受けようと思いました」 ――どのようなところが面白いと思いましたか。 「良く言えばとにかく自由なんです。悪く言えば癖が強い(笑)。コミュニケ―ション力とか一見するとどうでもいいことをやっている感じを受ける一方で、大事な考えを教わることの多い、良い授業だと思います」 ――授業内でコントなどを作る目的はについてはどのように考えていますか。 「自分は2つあると思っています。まず、教師としていかなる時でも人の前に立って何でもできるようになること。もう一つは齋藤教授もよく言っているのですが、受け手の能力を高めることです。このことは実際に教師になったときに、学生がどんなことを言ってきたとしても真摯に答えてあげるということにつながると思います。なので、発信と受信の2つの能力を高める目的がきっとあるんじゃないかな」 ――皆さんにとって齋藤先生の授業はどのような存在ですか。 「明大に来る意味です」 「明大に来て齋藤先生の授業を受けてないのはもったいない。そのくらい受けに来てほしいと言いたいです」 「大学の授業はインプットが基本だと思うのですが、ここではアウトプットをする機会が多いので思考訓練をしているような感じです」 ――齋藤教授の授業を受ける前と後で変わったと思うことは何かありますか。 「人とよく目を合わせるようになりました。あとは、人前で何かをすることに対してあまり抵抗がなくな ってきました」 「いい意味で空気を読まなくなった気がします」 ――どのような教師になりたいですか。 「齋藤先生の授業を受けていて感じることは一人一人全員に気を配っているということです。私もそんな教師になりたいなと思います」 「教師になりたいと思ったきっかけは、世界史を担当してくれた先生が『教師はまだまだ男女差別もありますし、給料も低いので仕事内容に見合いません』と言っていたことです。そんな状況の中でも誰かがやらなければいけない仕事を一生懸命にできる人はすごいですし、教師もそんな仕事の一つだと思います。自分がそれをやることで、私が教師になりたいと思ったように誰かにとって一生懸命やりたいと思えるものに出会わせられるような人になりたいです」 ――受験生にメッセージをお願いします。 「受験を終えた今になってみると、受験を経た過程が生きていると感じます。努力した経験は絶対に無駄になりません。なので、今は後悔のないように『とりあえず』やってみることが大切だと思います。でも、高校生でいられる期間は限られているので、勉強と同じくらいに学校生活も悔いなく楽しんでほしいです!」 「私はコロナ禍真っただ中の年に入学しました。特に1年次はオンデマンドの授業が多く、大学に行く回数も週1、2回程度だったので、同じ学部の友達すらできませんでした。想像していた大学生活とはあまりにもかけ離れていて『明大に入学して良かったのかな』と思ったこともありました。しかし、3年生になった今は『明大に入学してよかった』と心から思っています。そう思わせてくれたのは、紛れもなく授業で出会った仲間です。特に斎藤教授の授業は学部や専攻を越えた交流が多いため、授業を受けるたびに仲間の新しい一面や素晴らしい才能を発見することができ、とても刺激的で楽しいです。私がこれに気付くことができたのは制限なく活動できるようになってきた3年次でしたが、これから明大を目指すみなさんは1年次からこの楽しさを経験できると思うと、とても羨ましいです。今はとても大変な時期で辛くなってしまうことがあると思いますが、大学には本当に楽しい生活と最高の仲間が待っています。しんどくなってしまった時は入学後の自分を想像して最後まで諦めずに頑張ってください。明大でお待ちしています!」 ――ありがとうございました。(写真:談笑する生徒たち)[七海千紗、松原輝]READ MORE