インカレ開幕直前特集 座談会②
寒空の下で熱い戦いが始まる。11月29日から12月1日までの3日間で開催される全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)。この大会に向けてチームは技術を磨いてきた。1年間を最高の形で締めくくるために。チーム3位入賞を目標に掲げ、全国の舞台へ立ち向かう。
本特集ではインカレ登録メンバーによる生の声をお届けします。第2回は上水良介(政経4=埼玉栄)、川上直哉(政経3=尼崎工)、寺西洸士郎(営2=滑川)ら3選手による対談です。(なお、この取材は11月12日に行われたものです)
――お互いの印象について教えてください。
上水 「川上は部の中でもすごく個性が強い方でみんなが少し言えないこともはっきり言うタイプです。寺西も自分の意見が強く、そこがいいところであり、駄目なところも多少あると思います」
寺西 「上水先輩は物知りで、自分たちにウエイトのことに関してや日常生活でも色々なことを教えてくださいます。川上先輩はウエイトが強いのはもちろんで、ユーモアもあり、一緒に練習させていただく時もかなり楽しくさせていただいています」
川上 「上水先輩は全てに貪欲で、競技に対しても日常生活の姿勢もこの部の中で一番ストイックな方という印象です。寺西はずっと部屋に引きこもって何をしているかわからないですね。練習はできているので、良いと思います」
――インカレのメンバーに選ばれた感想を教えてください。
上水 「自分はケガが続いてしまい、今回選ばれるのかなというのがありましたが、4年生として最後なので頑張りたいです」
寺西 「自分は去年も出させていただいて、今年も選んでいただいて、まだ2年生ですがチームに貢献できるようにしたいです。去年はあまりできませんでしたが、今年は目標の10点を取れるように頑張ります」
川上 「1、2年生と出ていて、恥ずかしい結果しか出せていないので、今回は0か100かで暴れてやろうかなと思っています」
――インカレでの目標を教えてください。
上水 「チームとしては団体3位が目標ではありますが、現実的には表彰台6位までに入れればなというところです。個人としては優勝です」
寺西 「自分は10点以上取ることが目標です。調子がよければ表彰台を狙いたいです」
川上 「団体は上水さんがおっしゃったように6番以内です。個人としては一番会場を沸かせる男になれたらいいなと思っています」
――昨年度もインカレに出場しています。他の大会との雰囲気の違いを感じますか。
上水 「大学の中でも一番大きな大会で他の大学もピリピリしています」
寺西 「全国の大学から選ばれた選手がくるので他の大会よりもやる気が出るというか、レベルの高い選手が多いので勝ってやろうという気持ちが出ます」
川上 「他の大会と違って緊張感がありすぎてピリピリするので、その中でどれだけ目立てるかです」
――競技を行う上でのやりがいを教えてください。
上水 「自分はやはり課題が解決した時などはスッキリしますし、ギリギリで勝った時はこの競技楽しいなと感じます」
寺西 「自分のベストを更新できたり、大会で負けた選手に勝ったり表彰台に立てたりすると、やりがいを感じます」
川上 「結果の向上はもちろんなのですが、結果に応じた周りの反応がとても温かく、応援してくれる人がいるのでそれに応えられるように頑張ることがやりがいです」
――お互いのいいところを教えてください。
上水 「川上はとても自信に満ちあふれていて、普通の人ならおじけづいていかないところもポンポンいくので、すごいなと思います。寺西は口数が少ない分、話をした時に重さがあって『確かにそうだな』と感じさせる機会が多いので周りをよく見ているなと思います」
寺西 「川上先輩は自信があって、かなり練習中も自分たちを鼓舞してくれるような方です。自分達もやっていてやる気が出て、やりやすいです。上水先輩は自分が下級生で分からないことなどがあるのですが、それを優しく教えてくださいます」
川上 「上水先輩は優しくて、集団生活の中で誤ったことをすることもあると思うのですが、それを自分が注意するのではなく自分で処理するという、自分から動くところに優しさが出ています。見習わないといけないです。自分はズバズバ言いますが寺西は謙虚すぎて言わないので、周りと協調性が取れているなと思います」
――競技を続ける上での原動力を教えてください。
上水 「自分はまだ1回も全国で1位になったことがなくて、いつも2位など惜しい順位が多いです。自分は1位を取るまでやめないかなと思います」
寺西 「自分は記録が伸びた時に大会記録まであと何キロなのかが分かると、それがやる気につながります」
川上 「応援してくれる家族や親族、ここにいる先輩後輩の応援に応えるように練習頑張れます」
――インカレに向けて意気込みをお願いします。
上水 「自分はもう個人優勝します」
寺西 「自分は10点以上目指して頑張るのと、トータルで310キロ取るのが目標です」
川上 「結果を出すのは絶対条件で、この大会が終わった時に『こいつ面白いな』という印象が残る試技がしたいです」
――ありがとうございました。
[中村謙吾]
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