
団体戦は辛勝 個人戦では國枝が優勝/明立定期戦
立大との伝統の一戦に9人の選手が参加した。団体戦では4勝2分け3敗と、ぎりぎり勝利をモノにした明大。個人戦では國枝俊輔(商4=桜美林)、矢吹遼佳(文3=明大中野)、野見山雄人(商3=明大中野)の3人が表彰台に上り、政岡和樹(営4=鹿児島修学館)が敢闘賞を獲得。団体戦の反省を生かす結果となった。
◆11・12 明立定期戦(明大和泉キャンパス)
▼団体戦
〇明大4―3立大
▼個人戦
國枝――1位
矢吹――2位
野見山――3位
2分2分勝負2本先取というルールのもと9人が参加した団体戦。1戦目は越智通友(営2=明大中野)が勝利を飾ると、続く2、3戦目も明大が勝利。優勢と思われたのもつかの間、4戦目を引き分けで終えると、そこから3戦連続で敗北し、8戦目は引き分け。「3年生が勝てなかったのが課題」(野見山)。チームの中核を担う有段者の上級生が勝利を取りこぼしたことにより、立大に追い付かれる展開に。3-3で迎えた最終戦に臨んだのは政岡。「悪い流れで自分に回ってきたので、絶対に負けられないと思って臨んだ。得意の胴突きで2本取れたことは良かった」(政岡)。4年生が意地を見せ、4-3で辛うじて勝利をモノにした。
団体戦の反省を生かして挑んだ個人戦では、明大が爆発的な底力を見せつけた。3分勝負で行われた決勝戦には國枝と矢吹が登場。「練習から逃げ方がうまく、組みから逃げられた」(矢吹)。矢吹の得意技を國枝が封じ込め、3分が終了。試合は1本先取のサドンデスへと突入する中、均衡を破ったのは國枝だった。組み技を仕掛けた矢吹の一瞬のスキを突き、胴に膝蹴りで1本。「距離をとっての戦いだった。とても長かったが、最後に決めることができて良かった」(國枝)。怒涛(どとう)の攻めに耐え続けた國枝が優勝を果たした。
準決勝で矢吹に敗れた野見山は3位決定戦で開米(中大)と対戦。「ハングリー精神を持って挑んだことで振り切ることができ、自分の拳法が出せた」(野見山)。およそ1分半の膠着状態が続いたものの、野見山が胴突きで1本を先取すると、残り時間31秒の場面で2本目を奪いフィニッシュ。1位から3位までを明大の3、4年生が独占する形で明立定期戦を締めくくった。
[新津颯太朗]
試合後のコメント
國枝
――優勝した心境を振り返っていかがですか。
「自分が3段で他の人たちよりも段が上だったので勝たなければならないというプレッシャーがありました。しっかり優勝することができてホッとしています」
――決勝を振り返っていかがですか。
「矢吹選手は組みが強い選手で近づいたら負けると思っていたので距離を取っての戦いになりました。長期戦になりましたが、最後に決めることができて良かったです」
政岡
――団体戦を振り返っていかがですか。
「自分が得意の胴突きで2本取れたのは良かったです。反省点は下級生の有段者が勝てなかったので来年以降に向けて底上げが必要だと感じました。自分としては得意な技で取れたことはこれからに生かせると思いました」
――敢闘賞を獲得しましたがいかがですか。
「こういうのに選ばれるのは光栄でうれしいことなので自分の成長につながればと思います」
矢吹
――準決勝で足の違和感を訴えていたがいかがですか。
「団体戦でハムストリングがつってしまい、得意の組みだと痛かったので投げれないかなと思っていました。そのため蹴りで行こうと思い、それがハマりました」
――決勝で戦った國枝選手の印象についていかがですか。
「練習の時から逃げ方がとてもうまいので、組まれないために逃げられたという印象です」
野見山
――試合を振り返っていかがですか。
「団体戦は自分の中でも納得できない試合内容だったので、木村先輩に活を入れてもらいました。個人戦はハングリー精神で見返してやろうという気持ちで挑めたのが、振り切れて良かったのかなと思います。3位決定戦では自分の得意な部分が出せたと思います」
――府立への意気込みをお聞かせください。
「4年生の選手層がとても厚く、正直このままだとメンバー入りは厳しいかなと思っています。今日は上手く自分を追い込んで、ある程度監督や首脳陣の方にはアピールできたと思うので、ここから残り1カ月しっかり追い込んで、最後4年生と一緒に試合に出て優勝して、卒業を見送れるようにしたいです」
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