堅守光る 京大に完勝し決勝進出/全日本大学選手権

ラクロス(男子)
2022.11.20

 決勝進出を懸けて行われた一戦の相手は京大となった。第1Q(クォーター)からペースをつかむと、得意の堅守で相手に点を許さず得点を重ねる。3点差で折り返し迎えた後半も、一方的な展開で危なげなく勝利。勢いよく決勝への切符をつかんだ。

 

◆11・6~27 第13回全日本大学選手権

▼11・19 対京大戦(たけびしスタジアム京都)

〇明大5{1―0、2-0、0-0、2―1}1京大

 

 九大との初戦を1点差で制し、ベスト4に進出した明大。準決勝は会場が地元となる京大との対戦となった。アウェーの雰囲気の中だったが、試合が始まるとそれを感じさせない勢いを見せる。第1QにMF(ミディー)田部井明日翔(商4=明大明治)のシュートで先制すると、その後は明大の武器である堅守がさく裂。相手に得点を与えず主導権を握った。続く第2Qも優勢は変わらず。2得点で点差を広げ、3ー0で試合を折り返した。

 

 後半、ここまで常に劣勢だった京大が一矢を報いる。ボールを奪ってからの素早い攻守の切り替えで、明大ゴールをおびやかす回数が増加。「第3Qは要改善な内容だった」(野田航生主将・政経4=県立明和)。何度もシュートを放たれる苦しい展開となった。しかし、G(ゴーリー)伊藤駿(商4=明大中野八王子)がスーパーセーブを連発。際どい場面で相手に得点を許さず無失点に抑える。点差を保ったまま迎えた試合終盤には前十字靭帯の大ケガから復帰したMF佐々木晟人(商4=明大中野)や田部井のゴールで突き離し、そのまま試合終了。勢いを持って決勝へと駒を進めた。

 

 頂点まであと一歩というところまで迫った。「最後まで泥臭さを忘れないようにプレーしたい」(伊藤)。集大成となる大舞台で勝利をもぎ取り、大会初出場で初優勝という栄冠をつかみ取る。

 

[細田裕介]

 

試合後のコメント

野田主将

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「まず勝てたことが率直にうれしかったです。前半は明治のペースで点が取れて、何が良かったかなと考えた時にこの1週間の準備がすごく良かったと思います」

 

――決勝に向けての意気込みをお願いします。

 「来週は勝ったら創部初の日本一、日本一になったらラクロス熱も明大の中で上がるのかなと思うので、頑張ろうと思います」

 

伊藤

――今日のご自身の出来はいかがでしたか。

 「自分的には100点をあげたいかなと思います。ゴールを一つも許さないというのを目標としてプレーしている中でセーブ率100%を出せたというのは自分を褒めてあげたいなと思います」

 

――ここから1週間どのような準備をしますか。

 「ずっと心掛けてきたことでもあるのですが、仕方ない失点を許さないことと、泥臭さを忘れないでやっていきたいと思います」