九大に白星 HUSKIESの力を全国に見せつける/全日本大学選手権

ラクロス(男子) 2022.11.18

◆11・6~・27 第13回全日本大学選手権

▼11・12 対九大戦(SAGAサンライズパークボールフィールド)

〇明大4{1―1、1-0、0-2、2―0}3九大

 

 創部して初めて全日本大学選手権(以下、インカレ)に出場した明大。前半は明大の長所であるディフェンス陣が1失点に抑える。第3Q(クオーター)で逆転されるも追いつき、最終Q残り2分、MF田部井明日翔(商4=明大明治)の一撃で勝利。HUSKIESの歴史に新たな1ページを刻んだ。

 

 夏のような暑さの佐賀で明大のインカレが開幕。相手は、日本代表AT(アタック)守田樹を擁する九大。積極的にショットを打つ強力なオフェンスが持ち味だ。第1Qは九大のポゼッション時間が長く、苦しい時間が続く。試合が動いたのは開始10分。相手のショットにスキを突かれ、先制される。対して、明大もすぐに田部井が華麗なステップで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)し同点に追いつく。第2QではMF(ミディー)から縦パスを受けたMF野田航生主将(政経4=県立明和)が、倒れこみながらショット。前半を1点リードで終える。

 

 後半は九大も意地を見せる。1点取られた後、明大のパスミスからグラボを取り、素早いカウンター攻撃。明大がディフェンスを整え切る前に、がら空きになっていた九大の守田がショットを決め逆転される。最終Q、〝地上最速の格闘技〟と言われるのもうなずけるほど、両チーム激しいディフェンスを見せる。そこでDF(ディフェンス)の芳村弘俊(政経4=明大中野八王子)が抜け出し一気に前線を上げ、パスを受けたAT戸山友喜(商4=頴明館)のショットで明大が試合を振り出しに戻す。この場面をG(ゴーリー)伊藤俊(商4=明大中野八王子)は、「3番の芳村が駆け上がったシーンでは、そこがチームの強みを見せられた部分なので、流れを変えた」とこの試合のキーマンに挙げた。残り2分、スピード感のある攻めと精度の高いショットがハマり、田部井が今試合2得点目を決める。このまま逃げ切り、終了のホイッスルが響いた。

 

 伊藤を中心とした堅いディフェンスと、少ないポゼッション時間でチャンスを決めきるHUSKIESの力を十分に発揮した試合だった。いざ、決勝の舞台で慶大へのリベンジへ。〝学生日本一〟への道は始まったばかりだ。

 

[杉田凜]

 


試合後のコメント

伊藤

――どのようなゲームプランで臨みましたか。

 「九大はロースコアゲームにもっていくと思っていました。ディフェンス時間が長くなる中で、ボールを奪った後すぐにフルフィールドでのゲーム作りをしていこうとチームの中で話していました」

 

田部井

――九大はディフェンスが堅い印象がありましたが、戦ってみていかがですか。

「かなり攻めにくかったです。試合後に、私たちの対策をしていたと聞きましたが、攻めたいところで攻めきれない感じがありました」

 

――次戦への意気込みをお願いします。

「次の京大はかなりの強敵ですが、目標である日本一のためには当然越えなくてはならない壁です。ここから1週間で最高の準備をして挑みたいと思います」


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