
日大に勝利も、セカンドリーグ最終戦に向け課題を残す/関東大学リーグ戦
セカンドリーグ4戦目の相手は日大。ファーストリーグでは6-0と完封勝利で下した相手だったが、序盤から相手の粘りに苦しめられる。第3P中盤まで4-3と予断を許さない展開が続いたが、FW唐津大輔(法4=日光明峰)のゴールから連続得点で相手を引き離す。最終的には7-3で勝利を収めたものの、次戦の東洋大戦に向け課題を残す結果となった。
◆9・3~12・4 関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
▼11・3 対日大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)
〇明大7{1-0、2-1、4-2}3日大
相手の粘りに苦しめられた。中大に3年ぶりの勝利を収め、勢いに乗る明大。序盤から幾度となくチャンスをつくるも相手キーパーの好セーブもあり、無得点のまま第1P終盤へ。それでも攻め続けると、一瞬のスキを突きゴール前に飛び出したFW三浦稜介(政経3=駒大苫小牧)がフリーでパックを受ける。シュートフェイクで相手キーパーを前に誘い出したところを、冷静にかわしてゴールを決め先制。
このまま試合の主導権を握るかと思われたが第2P序盤。相手に数少ないチャンスをモノにされ同点に。悪い流れが漂う中、4年生のFWコンビがそれを振り切った。「自分から足を動かして、スピードに乗ってパスをもらうことができた」(唐津)。サイドでパスを受けた唐津が自らゴール前に仕掛けると、こぼれたところをFW中條廉主将(政経4=白樺学園)が押し込んだ。ビデオ判定となったもののゴールが認められ、勝ち越しに成功。さらに1点を追加し3-1で第3Pへ。
しかし、またも第3P序盤で失点。すぐにFW丸山詳真(商3=北海道清水)のゴールで突き放すも、その30秒後に再び失点し4-3と1点差に。相手ベンチも活気づき、流れが傾きかけたが、唐津のゴールが試合を決定づけた。自陣でパックを受けると華麗なハンドリングで相手5人を置き去りに。最後はゴール上部のわずかな隙間にシュートを決めた。その後も得点を重ね、最終スコアは7-3。日大に勝利を収めた。
「点を決め切れずに簡単な失点をしてしまう、課題ばかりの試合だった」(唐津)。試合には勝ったものの、満足のいく内容とはならなかった。次戦はセカンドリーグで全勝同士の東洋大との試合を迎える。「ファーストリーグでだらしない試合をしてしまったので、一つ一つのプレーに集中して勝ち切りたい」(丸山)。チーム一丸となり、優勝に向け最初の関門を突破できるか期待がかかる。
[倉田泰]
試合後のコメント
唐津
――ご自身のゴールを振り返っていかがですか。
「いいスピードで入っていって、イメージ通りのプレーができたので自分でもびっくりしました。1回だけではなく、それを続けてチームが苦しい時に点数が取れるように頑張っていきたいです」
――東洋大戦に向けての意気込みをお願いします。
「ファーストリーグでは点差をつけられて負けていますが、全然勝てない相手ではないと思っています。全員がやるべきことをやって、チーム一丸となって勝ちたいと思います」
竹谷莉央人(営3=白樺学園)
――第3Pを振り返っていかがですか。
「ちょっとしたミスで失点をしているので、ミスをしてもカバーできるように周りが動かないといけないと思っています。そこを意識して東洋大戦に臨んでいきたいです」
丸山
――どのような試合にしようと話していましたか。
「次戦が東洋大というのもあって、しっかりそこにつながるようなプレーをしようという話がありました。相手に合わせないで自分たちのペースで進めようと意識して試合に入りました」
――試合全体を振り返っていかがでしたか。
「一瞬のスキを突かれて失点をして、余裕を持って試合を進めることができませんでした。次戦はしっかり決めるべきところで決め切るというのが大事になってくると思います」
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