試合後インタビュー 栁川大樹/日本選手権(25m)

水泳(競泳) 2022.11.03

 10月21日~23日に日本選手権(25m)(以下、日本短水路選手権)が開催された。世界選手権(25m)(以下、世界短水路選手権)への派遣選手選考も兼ねた今大会。明大から出場した栁川大樹(政経2=日大藤沢)は背泳ぎの日本代表選手として選出された。今回はベストタイムを更新し好成績で世界への切符をつかんだ栁川のインタビューをお届けする。

(この取材は10月26日に行われたものです)

 

◆10・21~23 日本選手権(25m)

[10・22]

▼男子200メートル背泳ぎ 決勝

1位 栁川 1分50秒94

[10・23]

▼男子100メートル背泳ぎ 決勝

2位 栁川 51秒25

 

――日本代表に選ばれた時の心境はいかがでしたか。

 「日本短水路選手権の結果が1番と2番だったので(代表は)決まるかなとは思っていたのですが実際に決まって良かったです」

 

――短水路での日本代表は初めてですか。

 「そうですね。3月にユニバーシアードの日本代表に選ばれたので世界を相手にすることは初めてではないのですが、それは大学の代表として選ばれて、他にもジュニアとして日本代表に選ばれたことはありますが、シニアなど全部含めた大会の代表は初めて出場します」

 

――今大会はどのような目標で臨まれましたか。

 「シーズン始めだったのですが結構練習もいい感じに積めていたので(いい結果を)狙っていたのですが、思ったより伸びてきて良かったと感じています」

 

――大会に向けて主にどのような練習をしてきましたか。

 「日本学生選手権(以下、インカレ)が終わってからそれまでとは結構練習を変えました。持久力メインというよりはスピードをつけるような練習を行ってきたので、それがうまくいきました」

 

――短水路と長水路とではかなり違いがありますか。

 「そうですね。泳ぎ方もだいぶ変わってきて、短水路では壁を蹴る回数も増えるので、ドルフィンキックなどの水中動作が大事になってきます。それが自分は結構得意な方なので、強みを生かして勝つことができました」

 

――インカレ後からご自身に何か変化はありましたか。

 「(インカレの結果は)うれしくはあったのですが、まだまだいけるという気持ちもありました。そのため泳ぎ方や練習を少し変えてみて今回はチャレンジした試合でした」

 

――レースを振り返ってみていかがでしたか。

 「200メートル背泳ぎは、1分51秒くらいは出るかなと思っていたのですが、1分50秒までいけたというのはすごく良かった点ではあると思います。100メートル背泳ぎも50秒を目指したかったのですが、そこはスピードやターンなどの技術を練習してこれからもっと伸ばしていけたらと思います」

 

――200メートル背泳ぎでベストタイムが出せた要因は何だと思いますか。

 「レース後半の100~150メートルあたりで、いつもだったら踏ん張りが利かないところを練習で対策をしていたので最後まで耐えられた、というのが大きかったと思います」

 

――泳ぐときに意識していたことはありますか。

 「最初は力まないように、200メートル背泳ぎでは楽に泳いで、最後に全員抜かしてやろうという気持ちで泳いでいました」

 

――日本代表ということについて何か思いはありますか。

 「日本代表だからといって特にプレッシャーとか気負うこととかはないです。自分のいい所や強みを生かしてここからも勝負していきたいと思っています」

 

――世界短水路選手権に向けての意気込みをお願いします。

 「世界短水路選手権の前にジャパンオープンがあるので、まずはそこに向けて頑張りたいと思います。それでその先の世界短水路選手権で今回を超えるくらいのタイムで泳いで、世界のレベルをしっかりと経験、体感してきたいと思っています」

 

――ありがとうございました。

 

[清水優芽]


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