藤鷹 悔しい引退試合 卒業後もさらなる飛躍を目指す/講道館杯全日本体重別選手権

柔道
2022.10.31

 千葉ポートアリーナで行われた講道館杯全日本体重別選手権。2023年の世界選手権選考会も兼ねる今大会に明大からは9が出場した。格上相手に真っ向勝負を挑むも2回戦の間に5人が敗退する事態に。続く3回戦でも本来の力を発揮できず次々と敗北。引退試合に臨んだ藤鷹裕大(政経4=愛知県私立大成)も惜しくも敗北し、明大勢は3回戦で姿を消した。 

 

10・30講道館杯全日本体重別選手権(千葉ポートアリーナ)

60キロ級

関本――3回戦敗退

66キロ級

平山――3回戦敗退

光岡――3回戦敗退

河村――2回戦敗退

73キロ級

平野――2回戦敗退

90キロ級

黒川――2回戦敗退

森――2回戦敗退

100キロ級

藤鷹――3回戦敗退

100キロ超級

甲木――2回戦敗退

 

 今大会が引退試合となる藤鷹は2回戦から出場。試合は拮抗(きっこう)した状態が続いていた。それでも試合時間残り1分、体格差のある相手をものともせず背負い投げで技ありを奪い取る。そのまま勝利を収め、危なげなく3回戦に勝ち進んだ。そして迎えた3回戦。序盤から藤鷹は積極的に攻め続け、自分のペースで試合を運んでいた。試合中盤、両者共に2つ目の指導をもらうも「何回もあと一回技をかければ良い場合があったが、そこを決めきれなかった」と決定打を出すことができず、そのままGS(ゴールデンスコア)へ。しかしGSに突入して約1分、藤鷹は背負投げを仕掛けるも相手にそのスキを突かれ送襟絞により一本負け。藤鷹の大学柔道人生は終わりを告げた。

 

 今大会では思うような結果が出なかったが、1年生から活躍を続け今までチームを支えてきた藤鷹。明大での4年間を振り返ると「コロナの時期の全国大会で優勝を狙っているものがあったので(中止になったことは)悔しかった。それでも柔道部の中でオンラインの会議やトレーニングをしていたので意味のない時間ではなかった」と新型コロナウイルスの影響を受け思うような活動ができないシーズンを長く過ごす中、懸命に努力をし続け結果を残してきた。卒業後も引き続き競技に取り組む予定である。「この大会(講道館杯)で勝つことに意味があるのでまずは小さなことから、この大会で今年以上の結果を出せるように頑張りたい」と前向きに来年度の大会を見据える。彼の柔道人生はまだまだこれからだ。

 

[戸部匡貴]

 

試合後のコメント 

藤鷹

――明治大学の4年間はいかがでしたか。

 「絶対にステップアップしないといけない時期を明大に押し上げてもらったと感じているので意味のある4年間だったと思います」

 

――応援してくださった方々に何かメッセージをお願いします。

 「柔道は応援の力がすごく背中を押してくれます。記事を見て応援してくれる人には感謝していますし、これからも柔道を続けていくので名前を見かけることがあればぜひ応援してしいです」