太田が2戦連発 優勝を手繰り寄せる/関東大学1部リーグ戦
第20節は法大との対戦。今節は前期リーグ戦で敗れた法大との一戦となった。前半は明大がペースを握るも得点を奪えず折り返す。それでも後半開始早々、太田が得点。1点を守り切った明大はこれが決勝点となり勝利を収めた。
前節の国士大戦では1―5と大敗を喫し「チームに迷いがあった」(福田)部分を修正して、法大戦を迎えた。フォーメーションを4バックから3バックに変更して法大とミラーゲームで臨んだ。戦術面では明大の武器であるハイプレスを徹底。「どんな状況、時間であっても失点しないことを意識した」(井上)。またスタメンを前節から6人を入れ替え、丸山を久々に起用。「残り3節で先発というのは相当気合が入っていたと思うが、丸山の良さがたくさん出ていて良かった」(栗田大輔監督)。前半の序盤は明大がペースをつかんだ。前線からのプレスと相手よりも早い切り替えでセカンドボールを回収。サイドを起点に攻撃を組み立て、クロスやロングスローを繰り返して好機を生んだ。7分には林幸のロングスローから岡が後ろにそらしたボールは枠を捉えるも相手GKに阻まれる。45分にはパス交換から田中克がロングシュートもわずかに枠の右に。両チームとも得点は生まれず、前半はスコアレスで折り返した。
(写真:久しぶりのスタメン出場を果たした丸山)
得点を狙う後半。開始早々に待望の先制点が生まれる。中央を突破した林幸のスルーパスを受けた太田がGKとの1対1を冷静に対応し、ゴールに流し込んだ。「いい形で持っていってくれて自分は最後に抜け出して決めるだけのゴールだった」(太田)。太田は2試合連続での得点。「体を張ってよく走ってくれて、点も取ってくれた」(栗田監督)。前半から攻守においてピッチを駆け、ゴールを泥臭く狙い「自分がチームを勝たせるような強い気持ち」(太田)が出た執念の一発が生まれる。その後は守備陣が奮闘。「クリーンシートを目指してチームの勝利のためにやっていたので良かった」(上林)。貴重な1点を守り、1―0で法大から勝利を手にした。
(写真:クリーンシートでの勝利に貢献した上林)
東国大が引き分けたため次戦勝利で優勝の可能性がある明大。残り2試合では上位につける桐蔭横浜大、東国大との対戦が控える。「1試合1試合をとにかく勝って、必死になって結果優勝できたら良いと思う」(栗田監督)。今年度悲願のタイトル獲得まであと1勝にまで迫った。「笑って終えられるようにしたいと思っているので、この残り数ヶ月は自分のために、同期のためにも戦っていきたい」(福田)。昨年度に目の前で逃した優勝を成し遂げるためにも一致団結して戦っていく。
[石田聖]
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