3人が決勝へ 佐藤が2回戦進出も表彰ならず/全日本学生フィールド選手権

アーチェリー
2022.10.18

 全日本学生フィールド選手権(以下、インカレフィールド)が群馬国際フィールドアーチェリー場にて行われた。明大からは16人が予選に出場し、3人が決勝ラウンドへと勝ち進んだ。競技2日目、曇り空の中で行われた決勝ラウンドではコンディション不良を感じていた佐藤瑠美(商2=明大中野八王子)が唯一2回戦へ進出。しかし奮闘もかなわず、2回戦敗退となった。

 

◆10・14~16 全日本学生フィールド選手権(群馬国際フィールドアーチェリー場)

▼男子

 小坂――7位

 舘――7位

▼女子

 佐藤――5位

 

 他大の選手も含め3、4人のグループで3射ずつ打ち、複数のポストを周った合計点数で順位を競う今大会。舘柾臣(法2=N)は予選を4位で通過。好調な滑り出しを切ったが、本戦では徐々に出てきた疲れに苦しめられた。「地面がぬかるんでいて滑るので、かなり体力を持っていかれた」(舘)。小坂悠真(商4=佐倉)は昨年度の同大会で1回戦敗退となってしまった悔しさを胸に今大会に出場。1回戦の中盤には相手である拓大の選手と点差が開いたが「昨年の悔しさを思い出した」と、最後まで諦めずに打ち続ける。最終的に2点差まで縮めるも、結果は1回戦敗退。「全日本学生インドア選手権(以下、インカレインドア)の予選が12月にあるので、その予選を通過してインカレインドアに出たい」(小坂)と既に先に向かって気持ちを高めている。

 

 2回戦進出の壁は高く、男子2選手が1回戦敗退となってしまったが、明大勢の中で唯一2回戦に進出を決めたのが佐藤だ。大会前から肩の痛みと射の左右ブレがあり「安定していない中でインカレフィールドに挑むのが怖く、不安定な気持ちで打っていた」(佐藤)。相手選手より5点リードし迎えた1回戦最終ポスト。3回目の行射で1点を打ち、勝負の行方は分からない状態に。しかし結果は1点差で勝利し2回戦進出を決定付けた。「1点を打った後はとても緊張したが、1点差で勝てて良かった」(佐藤)。2回戦は「気が緩んでしまった」と振り返るように、相手選手との差を縮めることができず、15点差を付けられ敗退となってしまった。

 

 今大会は明大の射場にはない、高低差がある的に向かって打つポストも多かったため、慣れない環境での試合となった。しかし「上に向かって打ち上げるのが苦手だが、もっと上のレベルを目指すならそんなことは言っていられない」(舘)と、強い気持ちでフィールドアーチェリーの攻略を目指す。今回決勝ラウンドに勝ち進んだ3選手は「インカレインドアを目指す」と口をそろえており、活躍に期待がかかる。もちろん今大会に出場していない選手もインカレを狙い、精進を続けている。今冬はアーチェリー部の躍進が見られるに違いない。

 

[森口絵美理]

 

試合後のコメント

小坂

――試合前はどのようなことを意識していましたか。

 「自分が練習してきた射をしっかりこなせるようにと思って、自分のチェックポイントを意識して練習しました」

 

――後輩の活躍はいかがですか。

 「女子が一人1回戦で勝って男子でも決勝ラウンドに出場できる人がいて、実力は上がってきているなと思うので、心配していることはないです。インカレインドアやインカレターゲットに出場できる人もたくさんいると思うので、とても期待しています」

 

佐藤

――予選はいかがでしたか。

 「肩が痛かったので、一射一射死ぬ気で打っていました。正直打ち感は良くなかったです」

 

――決勝ラウンドの間で改善したことを教えてください。

 「(左右ブレがあるので)右側を狙って打つというのは予選の時よりは安定してできて、1回戦は安定していい感じのエイムオフができました」

 

――決勝ラウンドで一番良かったポストを教えてください。

 「近距離で上に向かって打つところは良かったです」

 

――これからの意気込みをお願いします。

 「次のインカレインドアを目指して頑張ります。インカレインドアでベスト8ぐらいまではいきたいです」