接戦制す 粘る立大を振り切り2連勝/秋季リーグ戦

アメリカンフットボール 2022.10.09

 1勝1敗で迎えた秋季リーグ第3戦の相手は立大。序盤から攻めあぐねる時間帯が続いたが試合終了間際、QB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)がWR#8デコウト大貴(法4=Nelson College)へのTDパスを決め14―7で辛くも勝利。日本一に向け、次戦へと望みをつなげる結果となった。

 

◆9・3~12・17 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド他)

▼10・8 対立大戦(アミノバイタルフィールド)

〇明大14{0―0、7―0、0―7、7―0}7立大

 

 第1Qを両チーム無得点で終え、迎えた第2Q。先制点を奪いたいグリフィンズは、得意のランを交えながらもWR#10羽深素(商4=攻玉社)、WR#13 片山郁哉(営4=東明館)へのパスを中心に攻め上がる。第2Q開始8分、エンドゾーンまで残り6ydとすると、QB吉田が放ったボールをWR#0山口翔(国際3=箕面自由学園)が相手ディフェンス陣の裏へ抜け出し、TDキャッチ。待望の先制点を獲得した。第2Q終了間際には、DL#93今熊力丸(政経3=佼成学園)、DL#33櫛谷彰吾(文3=鎌倉学園)が立て続けにQBサックを決める。安定した守備を見せ、7―0とリードを保ったまま前半を終えた。

 

 ハーフタイムを挟み、迎えた後半第3Q。第2Qの勢いそのままに追加点を奪いたいグリフィンズであったが、前半までとは打って変わり立大オフェンス陣の前に防戦一方の展開となった。RBを中心とした立大のオフェンスにジリジリと押し込まれると「ボールへ意識が向きすぎてしまいタックルの精度が落ちてしまった」(今熊)。相手の勢いを止められずTDを奪われ同点とされた。何とか追加点を奪いたいグリフィンズであったが、立大ディフェンス陣を前に得意のランをことごとく封じ込められてしまう。「(グリフィンズは)ランが強いチームなので、それが出なかったときに、QBとレシーバーに信頼が置かれていないのが改めて分かった」(デコウト)。第4Qに入っても両チーム得点が生まれず試合は硬直状態となり、同点のまま試合が終わるかに思われた。しかし第4Q残り2分、ついに試合が動く。相手陣地内でDL#94守屋圭(政経2=佼成学園)がQBサックを決めると、流れは一気にグリフィンズへ。勢いづいたグリフィンズは第4Q残り1分、パス中心の攻めで敵陣へ切り込むと最後はQB吉田がWRデコウトへ約30ydのTDパス。「こだわってきた球際で競り合って取れたのは、個人としてもチームとしても成長したと思う」(デコウト)と、頼れる4年生コンビが勝利を決定づけた。試合終了間際には、DLの櫛谷と守屋が両者この日2本目となるQBサックを決め立大の反撃を封じた。中盤追いつかれるも、終盤で振り切り14―7で立大との接戦を制した。

 

 次戦の相手は法大。昨年度は関東を制覇し甲子園ボウルにも出場している強豪だ。今年度もここまで3戦全勝と実力は健在。日本一へ向け、もう一戦も落とすことのできないグリフィンズ。「夏秋を通して法大戦への準備を進めてきた。残り1週間、しっかり準備して必ず勝ち切る」(守屋)。リーグ最大のヤマ場である法大戦を制し、甲子園ボウルへと望みをつなげる。

 

[菅波陸哉]

 

試合後のコメント

デコウト

――試合を振り返っていかがですか。

 「想定していたような試合展開に持って行けず焦る時間帯もありましたが、負けたら終わりのシーズンで勝ち切れたのは良かったと思います」

 

吉田拓

――法大戦への意気込みをお願いします。

 「相手に合わせるのではなく自分たちが今までやってきたプレーを出し切れるように、最後は気持ちの勝負だと思います」

 

今熊

――試合を振り返って

 「ディフェンスがよく粘ったと思います。勝負所でしっかりチャンスをつかめたことが勝ちにつながりました」

 

守屋

――法大戦への意気込みをお願いします。

 「残された期間で少しでも成長して、もっと強いグリフィンズで当たれれば勝てると思うので、全員がうまくなるという意識をもって準備していきたいです」


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