創部史上初! 男女ダブルスがともに準優勝果たす/関東学生選手権6日目

硬式庭球 2022.09.29

 創部史上初の大躍進だ。晴天に恵まれる中で迎えた関東学生選手権(以下、夏関)最終日は、男女単複の決勝が行われた。明大からは男子ダブルスに村田英夢(理工1=麗澤瑞浪)・山中朝陽(文1=四日市工)組が、女子ダブルスに徳安莉菜(文3=野田学園)・鈴木渚左(国際2=野田学園)組が出場。結果は両ペアとも惜しくも敗北し、優勝を逃がす形に。それでも男女で同時に準優勝という、創部史上初の快挙を見事成し遂げた。

 

◆9・21〜28 関東学生選手権(大宮けんぽグラウンド等)

▼9・28

[男子ダブルス決勝] 

村田・山中組 0{2―6、6―7}2 手嶋・石垣組(日大)

 

[女子ダブルス決勝]

徳安・鈴木渚組 0{4―6、1―6}2 川出・西尾組(筑波大)

 

【男子ダブルス決勝:村田・山中組VS石垣秀悟・手嶋海陽組(日大)】

 今大会2度の明大対決を乗り越え、ついに決勝の舞台へ足を踏み入れた村田・山中組。相手はラッキールーザーであるにも関わらずここまで勝ち上がってきており「勢いに乗ってきているのは分かっていた」(村田)。村田・山中組もルーキーらしい勢いのあるプレーを武器とするため、接戦が予想された。

 

 ファーストセットは2ゲーム連取し、順調な滑り出しかと思われた。しかしそこからは、ストロークを得意とする相手に翻弄(ほんろう)され、1ゲームも取れず。2―6で第1セットをあっけなく奪われた。「このまま悪い雰囲気のまま終わっても仕方ない」(村田)と切り替え第2セットへ。次第に掛け声も活気づき、プレーがはまり出す。互いにキープ、ブレークする展開が続きゲームカウントは5―5に。確実に抑えておきたい村田のサービスゲームでブレークされてしまう。このゲームを取られると、負けが決まる12ゲーム目で0―40と絶体絶命の大ピンチ。それでもこの場面で集中力を切らさない村田・山中組に、相手のミスという追い風が吹く。「開き直りというか負ける寸前だったのでやるしかないと、ねじ込んだ」(山中)。笑顔を見せながらピンチをチャンスに変え、見事ブレークに成功した。

 

 ここまで4試合中3試合でスーパータイブレークへ突入した末、勝利を手にした二人。決勝の舞台でもファイナルセットへ何としても持ち込みたいところ。しかし追い込まれるあまり、相手もいっぱいいっぱいになっていることに気が付けず。第2セットのタイブレークを勝ち切れなかった。「相手が一歩リードできたのは自分たちの詰めの甘さや勝負を仕掛けられなかったから」(山中)。夢の優勝へは一歩届かなかった。

 

 目の前の一試合一試合に全力で臨んだからこそ、今回の夏関準優勝へたどり着いた。苦しい展開でも「自分たちの楽しむプレーを続けられた」(山中)。ベスト4で終えた春関から互いに得意なところも弱点も理解し、カバーし合えるようになったことが、今回の成績へと押し上げた。

 

【女子ダブルス決勝:徳安・鈴木渚組VS川出莉子・西尾萌々子組(筑波大)】

 明大女子の歴史に新たな1ページが刻まれた。女子初の進出となるダブルス決勝。相手の川出は2020年度全日本学生選手権(以下、インカレ)ダブルス優勝経験を持つ強敵だった。「自分たちより格上というか(ダブルスの)経験の数が多い相手だった」(鈴木渚)。そんな相手に対して「試合に入る前、相手の分析をして作戦を立てていった」(徳安)。試合が始まると、序盤から両者一歩も譲らない接戦に。手強い相手を前に、ストレートの攻めや緩急のあるボールで必死に食らいつく。2ゲーム以上差がつくことがないまま、ゲームカウント4-4で迎えた9ゲーム目は徳安のサービスゲーム。カウント40―15までリードし、大きなチャンスが生まれたが「簡単なミスが出てしまってあっさり落としてしまった」(徳安)。最後のポイントを取り切ることができずにこのゲームを落とすと、その流れのままゲームカウント4-6で第1セットを奪われた。

 

 続く第2セットでは「自分たちのやりたいテニスを全然やらせてもらえなかった」(徳安)。第2ゲームで4度のジュースを制しゲームカウント1-1とした後は、ゲームポイントを握ることさえできない展開に。「簡単なボレーミスだったり、少し単調なラリーになってしまったりした」(徳安)。ゲームカウント1-4と引き離された第6ゲームではジュースに持ち込むが、チャンスをモノにすることはできなかった。最後まで流れを変えることはかなわず、第2セットを1-6で落とし敗北を喫した。

 

 「決勝までこられるとは思っていなかった」(鈴木渚)。関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)から日を置かず始まった今回の夏関本戦。準備不足や連戦での疲れなどさまざまな不安がある中で厳しい戦いを戦い抜いてきた。「この舞台を味わえたことは本当に良かった」(鈴木渚)。今大会で女子ダブルス初の準優勝を飾った野田学園高出身ペアの今後に、一層の期待がかかる。

 

(写真:2019年度関東学生新進選手権以来の大会閉会宣言を行う牛窪)


 関東学生連盟の幹事長をここまで務めてきた牛窪悠貴(文4=明大明治)。明大選手の多くが牛窪の名前が載った表彰状を目標に今年度は奮闘し、入賞者が続出した。「春関も夏関も最後まで残ってくれて、同期も頑張っていい結果を残してくれて、本当に本当にうれしい」(牛窪)。この日も徳安・鈴木渚組、村田・山中組が牛窪から表彰状をもらう場面が見られた。

 

 明大からはベスト8以上が10組と、近年まれにみる好成績で夏関を終えた。さらに男女ダブルスで同時に準優勝となるのは明大史上初である。輝かしい実績だけでなく課題も収穫も得られた今大会。女子部はリーグ戦の入替戦が残っているが、この勢いをつなげてみせる。そして12月の全日本学生室内テニス選手権(インカレインドア)でも、またしても歴史的快挙が見られるか期待したい。

 

[出口千乃、渡辺悠志郎]

 

試合後のコメント

牛窪

――幹事長をやってみていかがでしたか。

 「いろいろと大変なことは特に春関などでありました。でも他大学のみんなと運営してみて楽しかったし、すごく自分のためになりましたし、成長になったと思います。幹事長は、やはり責任がついてくる仕事なので、そこの部分ではプレッシャーはありました。プレッシャーの中でやるということが、自分は教員を目指しているのですけど、そこでも生きてくるのかなと思っています」

 

――4年生の同期はどのような学年でしたか。

 「みんな仲が良かったと思います。特にもめ事もなく、みんなで仲良く、厳しくもなく(笑)。優しい代だったので、自分は一般生で入り、スポーツ推薦の人はどんな感じなのかなと思っていましたが、結局みんないい子たちでした。優しく迎え入れてくれたからこそ自分も学連をうまく続けられたかなと思います」

 

村田

――ファーストセットの振り返りをお願いします。

 「自分たちがブレークして、これからいくぞという時に自分のサービスゲームでブレークされてしまいました。今大会を通してなのですが、僕がブレークされることが多いのでそこで流れを切ってしまったのはもったいなかったかなと思います」

 

――明大内で最高成績であることについてはいかがですか。

 「準決勝と、その前も1回明大対決をやっています。そこを勝ち上がれたことはやはり自信にもなりますし、チームの中でも認めてもらえるポイントなのかなと思います。でもそれはやはり普段の練習では先輩方が仕切って、練習メニューを考えて、アドバイスを頂いて、お互い強くなっていこうという感じなので、明大の中で最高成績を出せたのもリーグ戦期間とインカレ期間を通して先輩が引っ張ってくれていたおかげだと思います」

 

山中

――今大会でヤマ場となった試合はありますか。

 「僕は一試合一試合が常にヤマ場でした。1試合目からここまで通して全部競った試合で、1回戦、2回戦と準決勝はスーパータイブレークで自分たちが何とか勝った状況でした。どこがヤマ場だったかと言われると全部の試合がヤマ場だったのかなと思います」

 

――決勝が終わってからコーチと話したことはありますか。

 「自分たちがこれからどうしたらいいかだったり、試合を通しての僕たちの考えとコートの外から見ていた人の考えというのを合わせていったりを話し合っていました」

 

徳安

――今日の試合はいかがでしたか。

 「試合に入る前に相手の分析をして作戦を立てていったのですが、それが序盤はうまく落ち着いてやれていました。中盤からは相手も緊張が解けてきて、本当の実力みたいなものを出してきた部分がありました。それに対して私は決勝という重みで緊張や勝ちたいという気持ちが出過ぎるあまり、ミスが増えてしまって、自分で自分の調子を落としてしまう場面がありました。苦しい時間の方が今日は多かったですが、終盤は渚左(鈴木)と2人で最後まで元気よく楽しくできていたので、良かったと思います」

 

――今後の目標を教えてください。

 「まずは直近で入替戦があるので、必ず1部残留をします。私は今ダブルス1で出ている途中で、今日の負けで本当にさまざまなことを相手から学ばせてもらえたので、しっかり反省して自分の中で生かしたいです。あと2週間くらい時間があるので、もっと自分のスキルアップをしていきたいと思います」

 

鈴木渚

――今の気持ちを教えてください。 

 「莉菜さん(徳安)と同じく決勝まで来られると思っていなくて、ここまで来られたのは明治のずっと一緒に練習してくれたメンバーがいてくれたことそして支えてくれている家族や友達、いつもメッセージくれる人たちのおかげだと思うので、まずはその方々に感謝したいという気持ちでいっぱいです。ただ準優勝はやはり悔しいし、いろいろ考えて冷静にやればもう少し何かできたと思います。そこはしっかり自分で分析と反省をして、次の時にこの反省を生かせるようにしたいと思います」

 

――今後の目標を教えてください。

 「入替戦までに、今回負けたことでたくさん学んだので、そのことをしっかり入替戦までに生かせるようにしたいです。また(今大会では)シングルスで本当に悔しい思いをしたので次こそ優勝できるようにしたいですし、ダブルスでも優勝できるようにもっと力を付けて頑張りたいです」


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