ダブルス躍動 創部史上初の男女で決勝進出!/関東学生選手権5日目

硬式庭球 2022.09.28

 明大史上初となる男女アベックでの決勝進出を決めた。関東学生選手権(以下、夏関)5日目は、男女単複の準決勝が行われた。シングルスでは飯田翔(商2=足利大付)が早大のエース相手に健闘するも3位に終わる。男子ダブルスでは明大対決を制した村田英夢(理工1=麗澤瑞浪)・山中朝陽(文1=四日市工)組が決勝進出。女子ダブルスは徳安莉菜(文3=野田学園)・鈴木渚左(国際2=野田学園)組が筑波大ペアを下した。

 

9・21〜28 関東学生選手権(大宮けんぽグラウンド他)

▼9・27

[男子シングルス準決勝] 

 飯田 0{1―6、1―6}2 白石(早大)○

 

[男子ダブルス準決勝] 

 副田・横田組 1{5―7、7―5、8―10}2 村田・山中組○

○村田・山中組 2{7―5、5―7、10―8}1 副田・横田組

 

[女子ダブルス準決勝]

○徳安・鈴木渚組 2{6―2、6―3}0 毛呂・塚田組(筑波大)

 

【男子ダブルス準決勝:村田・山中組 VS副田温斗(営3=四日市工)・横田大夢(政経3=足利大付)組】

 二度目の明大対決を制したのはルーキーペアだった。今大会それぞれ明大対決を制し、勝ち上がってきた2組。準決勝は3年生ペアと1年生ペアの対戦となった。試合は開始直後、3年生ペアが先行する。「第1ゲームを落として、『気持ち的に今日は無理』と一瞬なってしまった」(山中)。これまでの試合で安定していた山中のサービスゲームを取られ、副田・横田組が2―0とリードする展開に。続く第3ゲームでも副田・横田組が40―15とし、二度のブレークポイントを握り一気に畳み掛ける。しかし、今大会では相手にリードを許してからの巻き返しが多かった村田・山中組。「自分たちができることをやっていけば、きっと今まで通り逆転のチャンスが訪れる」(村田)。弱気にならなかった村田のサーブを起点に、4連続ポイントで第3ゲームをキープする。「英夢(村田)がサービスゲームをキープしてくれて、しっかりやらないといけないと思った」(山中)。村田の奮闘から、山中も勢いに乗り、続けて2ゲームを連取し一気に3―2と逆転する。その流れに乗り、第1セットを7―5で制した。

 

 「相手も崩れかける場面はあったが、自分たちが取り切れなかった」(山中)。ストレート勝ちで決勝進出を決めたかったが、第2セットでは3年生ペアが意地を見せる。村田・山中組が何度かブレークポイントを握るも、副田・横田組が取り切らせず。互いにキープし続け、迎えた第10ゲームは村田・山中組がマッチポイントをつかむ場面も。しかし、今大会ではサービスゲームを一度も落としていない副田のサーブでしのぎ切る。「相手のプレーの良さと詰めの甘さが僕らにあった」(山中)。ピンチを脱出した3年生ペアが攻勢に転じ、7―5で第2セットを奪う。

 

 迎えたスーパータイブレークは互いに相手サービスから点を奪い合う展開へと進んでいく。しかし「最後まで諦めずに厳しいボールにも手を伸ばしたから、相手のミスを誘えた」(村田)。9―8で迎えた村田・山中組のマッチポイント、最後は横田のミスショットで1年生ペアの決勝進出が確定した。「競った中でも自分たちが落ち着いてプレーできたことが勝因だと思う」(山中)。関東学生トーナメント(以下、春関)ではルーキーらしい勢いで3位入賞を果たした1年生ペア。全日本学生選手権(インカレ)、関東大学リーグ戦を経て、成長した2人で夏の決勝へと挑む。



(明大対決を制したルーキーペアの村田(右)・山中組)


【女子ダブルス準決勝:徳安・鈴木渚組VS毛呂彩音・塚田結組(筑波大)】

 第1セットは立ち上がりからブレークに成功し勢いに乗る。相手の特徴を細かく分析し「やるべきことが明確になって、プレーすることができた」(鈴木渚)。ゲームカウント4―2の場面ではジュースが続き、なかなかゲームを取れない厳しい展開に。「相手のサーブの子がすごく上手な子だったので、『いいサーブが来る』と身構え過ぎてしまった」(徳安)。それでも何とか粘りを見せピンチをしのぐと、6―2で第1セットを獲得した。第2セットに入り風が吹き始めると、戦術を変えるなど冷静に対処し、一気に3ゲームを連取。しかし、その後3―2と追い上げを許し「少しヒヤッとした。でもしっかりサーブを入れて、(鈴木)渚左が前で動いてくれたので、楽にキープすることができた」(徳安)。相手に流れを渡すことなく、着実にゲームを積み重ねていく。「やるべきことをしっかり最後までやり切れたからこのようなスコアになった」(徳安)と、危なげなくストレートで勝利を収めた。


 次は運命の決勝戦だ。「みんなの分も勝って、明大は強いぞというのを見せたい」(徳安)。「やるべきことは変わらない。今まで通り頑張りたい」(鈴木渚)。最後まで自分たちのプレーを貫き、勝利をつかみ取ってみせる。


(創部史上初の女子ダブルスで決勝進出を決めた野田学園高出身の鈴木渚(左)・徳安組)


 5日目を終え、男女それぞれダブルス1組が決勝へと駒を進めた。女子部に関しては、2003年の創部以来、単複とも春関、夏関での優勝者は出ていない。徳安・鈴木渚組が勝てば、創部史上初の快挙となる。そして、期待するのは創部史上初の男女そろってのダブルス優勝。夏関最終日、1905年に創部した紫紺に新たな歴史が刻まれるに違いない。

 

[田中佑太、萩原彩水]

 

試合後のコメント

副田

――試合の振り返りをお願いします。

 「正直勝てたなという一言です。どのゲームもそうですが、相手のサービスゲームで先にこちらが30を取っているのに、40にできないというのが自分たちから負けに行っているような選択をしてしまっているなと感じました。全体的に調子は悪くなかったので、本当にもったいない試合だったと思います」

 

――次の目標を教えてください。

 「全日本学生室内選手権(インカレインドア)はペアによっては、本戦からスタートになるので、そこでもインカレの3位という結果を超えていきたいのと、それ以降の関東学生新進選手権(新進)と来年度の春関でもシングルスで勝ちたいので、そこに向けて上げていきたいと思います」

 

横田

――3位という結果について、率直な感想を聞かせてください。

 「僕自身は1年生で入学してきた時に、正直自分がダブルスという競技でここまで来られるとは思っておらず、表彰台に立っている想像ができなかったです。副田がやはり素晴らしい実力を持っているので、そこに助けられた部分があったのですが、それでも自分としては3位に入れたのは、うれしいというか、ここまで来られるんだと思いました」

 

――次の目標を教えてください。

 「インカレインドアはペア次第では出られるので、出られるならそこに照準を合わせます。出られなかったら新進のシングルスは確定で試合には出られるので、シングルスに照準を合わせようと思います。明治勢はダブルスは強いですが、シングルスが課題かなと思っているので、少しでも多くの選手がシングルスで強くなれるように、そして自分のためにもシングルスで勝ち上がれるようにしたいです」

 

飯田

――試合を振り返っていただけますか。

 「今日の試合は相手が格上で、ただラリーしてもポイントは取れなかったので、自分からいつもより攻めていこうという意識でやっていました。普段よりミスは増えてしまったのですが、これからやるべき練習というか課題が明確になったので、いい経験になりました」

 

――今後の意気込みお願いします。

 「4年生がこの大会で引退する形で、僕は次が3年生で、後輩も入ってきて、上級生として戦っていかなければいけないので、本当にチームを引っ張っていけるような存在になりたいです。そのために個人戦からしっかり勝って、チームのみんなに僕がいないと団体は勝てないと思わせるくらいの信頼感を得られるような結果を残していきたいと思っています」

 

村田

――上級生ペアが相手でした。

 「副田さんはいつも練習していて、インカレ、リーグ戦期間と一緒に強くなってきた、仕上げてきた相手でした。練習試合もホームで何度もしているので、僕らの考えていること、打つコースもある程度は相手に読まれているとお互いに感じながらの試合でした。相手に見抜かれているのではないかという怖さ、いつもの相手よりもいろいろ考えないといけなかったので、頭がごちゃごちゃしそうでしたが、やっていることは同じ一試合だと考えて、頭が混乱しないように、よりシンプルに、練習通りと心掛けてやりました」

 

――第1セットの振り返りをお願いします。

 「最近はリードされてからの展開が今大会も含めて多くて、僕のサービスゲームを落としてしまうことが今まで多かったです。今日は出だしからつまずく形で、焦りもありましたが幸いリターンの調子が良くて、自分たちができることをやっていけば、きっと今まで通り逆転のチャンスが訪れるだろうと考えました。なので、0―2になってもしっかりサーブが入りましたし、相手のミスもあって、すぐに追い付く展開になったので、すぐに諦めないように、自分たちができる範囲でやったら、どんな強い相手でもチャンスが来るのかなと改めて感じました」

 

山中

――勝因はどこにありますか。

 「この大会は春関と違って、ペアをずっと組んできて、自分たちのやることも決まっているし、ペアのやることも分かっているので、競った中でも自分たちが落ち着いてプレーできたことが勝因だと思っています。春関だと自分たちが組んだばかりで、お互いのことが分からずに、勢いだけで行けた部分がありましたが、今大会では相手は同じ大学の3年生、やることも分かっているし、動画にも出ているので、やることは相手にも分かられていると思いますが、自分たちのやることを決めて、落ち着いてプレーできたことが勝因かなと思います」

 

――決勝に向けて、意気込みをお願いします。

 「相手もラッキールーザーもここまで上がってきて、夏関の予選から本戦まで期間があって、そこで伸びてきたペアだと思います。ラッキールーザーですがそこを考えずに、相手も自分たちのことも知っていると思うので、これまでと同じ一試合と考えて、やることを決めてやっていけば勝機もあると思うので、頑張って勝ちたいと思います」

 

徳安

――試合を振り返っていただけますか。

 「スコアが6―2、6―3で結構あっさりというかあまり競らなかったと感じています。準決勝ですごく緊張もしていたのですが、私たちがやるべきことをしっかり最後までやり切れたからこういうスコアになったのかなと思っています。第1セットの42の時にすごく長いジュースがあったのですが、そこを取り切れたことで第1セットはそのまま波に乗れました。第2セットも相手の勢いはあったのですが、自分のペースを守ってできたのかなと思います」

 

――決勝戦に向けて意気込みをお願いします。

 「今大会は予選からでしたし、正直自分が決勝まで来られると思ってなかったので、すごくうれしいです。みんな同士討ちでやっていて、私たちが最後まで勝ち上がれたので、みんなの分も勝って明大は強いぞというのを見せたいと思います」

 

鈴木渚

――風への対処として、どういったことを意識されていましたか。

 「風下はラリーをしても自分たちのボールが浅くなってしまうので、なるべく早い段階でストレートに通すというのを意識してやっていました。風上の時は相手のボールが浅くなってしまうので、ポジションを風下のときよりも前に上げて、高い打点で打つことを意識しました」

 

――印象に残っているポイントは何かありますか。

 「今日はいい意味でストレートを多くしました。よく相手が見えていたというか、絶対出てくるだろうなというときに確実にストレートにうまく打てたので、そこが印象に残っています」


関連記事 RELATED ENTRIES

定期購読・新聞購入のご案内 クレジット決済による定期購読