序盤の連打で法大に勝利/東京六大学秋季リーグ戦

準硬式野球
2022.09.26

 東大に敗れ、不安が残る中で迎えた法大1回戦。しかし、序盤から打線がつながり4点のリードを奪う。試合を優位に進めると投手陣も好投を見せ、春季リーグ王者との初戦を制した。

 

◆9・17~10・23 東京六大学秋季リーグ戦(早大東伏見グラウンド他)

▼9・25 対法大1回戦(早大東伏見グラウンド)

○明大6-3法大

 

 法大戦

 明大

 法大


 序盤の猛攻で流れをつかんだ。2回表に連打で無死一、三塁と先制の好機をつくると、吉原瑠人捕手(法2=仙台育英)の中適時二塁打で1点を先制。その後も好機が続き、永井克樹外野手(経営4=広陵)に打順が回る。「少し緊張していたが、抜けてくれて良かった」(永井)と、中堅手の頭上を越える中適時二塁打で、さらに追加点を挙げる。4点のリードを得て、流れをつかんだ明大。永井の4安打など、打線は10安打6得点と好調ぶりを見せた。

 

 投手陣は粘りの投球を見せた。先発のマウンドに上がったのは近藤吏矩投手(営2=札幌一)。ほぼ毎回ランナーを出すも要所を締め、5回まで1失点。安定した投球を見せる。しかし、6回裏に本塁打を浴びると相手打線の猛攻に苦しめられる。さらに1点を追加され、2死一、二塁。ピンチの場面で2番手の岩田一真投手(情コミ4=日大二)がマウンドに。「絶対に0で抑えるという気持ちで投げた」(岩田)。フルカウントまでもつれ込むが、相手に生まれたスキを見逃さなかった。油断していた一塁走者をけん制で刺し、ピンチを切り抜けて傾きかけた流れを再び呼び寄せた。8・9回は、松浦寿和投手(法2=明大中野八王子)、笹川健太郎投手(文3=明大中野八王子)が共に三者凡退で打ち取り、勝利に貢献した。

 

 東大2回戦でサヨナラ負けを喫し、勝ち点が保留のまま迎えた法大戦。「東大に負けたことで吹っ切れて、いい雰囲気の中でできた」(岩田)。ピンチの場面でも冷静な判断と好守備で流れを渡さず、大きな1勝をつかんだ。次戦は法大との2回戦。春季リーグ王者から勝ち点を取り、優勝に向け大きく前進したい。

 

[倉田泰]

 

試合後のコメント

岩田

――法大に勝てたことについていかがですか。

 「法政は優勝を取る上で一番大事だと思っているので、今日勝つことができたのはとても大きいと思います」

 

――ピンチを切り抜けた後の投球はいかがでしたか。

 「少し球が浮いたというのはありましたが、気持ちで抑えられるように投げました」

 

永井

――今日はどのような試合をしようと考えていましたか。

 「法政が相手なので、苦しい試合になるとは思っていました。そういう心構えで試合前から準備をしていました」

 

――次の試合に向けての意気込みをお願いします。

 「明日も勝ちます。絶対に負けられないのでそれだけです」