
立大に敗戦 リーグ戦初黒星を喫する/関東学生リーグ
明大はリーグ最終戦に立大と対戦。第1Q(クオーター)序盤にいきなり先制を許すも、すぐに同点に追い付くなど前半は互角の戦いを見せる。しかし後半に入ると明大は決定機をつくるも決め切ることができず。立大に好機をモノにされてしまい力の差を見せつけられた。
◆8・7~10・15 関東学生リーグ戦(大井ホッケー球技場メインピッチ他)
▼9・24 対立大戦 (大井ホッケー球技場サブピッチ)
明大4{1-1、1-2、1-2、1-2}7立大○
リーグ戦いまだ無敗同士の対戦となった紫合戦。明大は勝利すれば1位通過でファイナル4進出が確定する。第1Qに先制を許すも、今季絶好調のMD(ミディー)藤村麻伊(農4=川和)の得点で同点に追い付く。しかし第2Qはフリーシュートを決められ、さらにディフェンスをかいくぐる絶妙な縦パスから得点を奪われてしまう。それでもAT(アタッカー)吉田真裕子(農2=菊里)が得点を奪い1点差で前半を折り返す。
第3Qは序盤から明大が好機をつくり、ゴール前で攻め込む時間が続くと藤村がこの日2点目となる得点を決め再度同点に追い付く。「練習してきたことができた」(藤村)。頼れる4年生が試合の流れを変えたかに見えた。しかし立大の高い攻撃力を前に守り切ることができず逆転されてしまう。さらに第4Qではフリーシュートを阻まれると、立大の素早いカウンターやパス回しに対応できず点差を4に広げられた。その後、AT中村みずほ主将(農4=明大明治)のショットで1点を返し粘りを見せたが反撃はここまで。リーグ最終戦で初黒星となり無敗でリーグ戦を終えることはできなかった。
リーグ戦を4勝1敗1分で終えた明大。他大の結果次第ではあるが、ファイナル4への進出の可能性は十分高い。「一人一人が成長し続けてリーグ戦とは違う試合を見せられるように頑張りたい」(中村)。悲願の日本一に向けてはさらなるレベルアップが不可欠だ。
[久和野寛人]
試合後のコメント
中村主将
――立大戦を振り返っていかがですか。
「ブロック1位通過するためにも絶対勝ちたい試合だったのですが、チームとしてボールを持ち続けるオフェンスをする、奪われないディフェンスをするという中で個人のミスというか個人技術のミスが目立ったなと思います」
――立教大学はどのような相手でしたか。
「明大のディフェンスもプレッシャーに行っていましたが、誰がボールを持っていても失わないところや、明大がミスしたところを突いてくることがすごいなと思いました」
藤村
――どういう意識で立大戦に臨まれましたか。
「最後この一戦に懸けてとにかく目の前の試合に勝つことや目の前のボールに勝負することをやろうという意識で臨みました」
――チームとしてリーグ戦を振り返っていかがですか。
「リーグ戦通して成長できたところはいいなと思っていて、課題としては個人個人のスキルをもっと上げたいと思っています」
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