2年連続の男女アベック優勝 インカレに向け上々の仕上がり/関東学生選手権秋季大会

射撃
2022.09.19

 全日本学生選手権(以下、インカレ)に向けて万全の仕上がりを見せた。男子はAR(エアライフル)とSBR(スモールボアライフル)それぞれ1位の完全優勝。春は惜しくも優勝を逃した女子も日大の上をいき優勝。昨秋に続き2年連続となる男女アベック優勝を果たした。

 

◆9・15~18 関東学生選手権秋季大会(長瀞射撃場)

▼男子総合

 明大――1位

▼女子総合

 明大――1位

 

[男子]

 「明大が全てを取った大会だと思う」(大塩勇斗・政経3=足立新田)。明大はARとSBRで1位に輝き、2位の日大とは47.4点差をつけての完全優勝となった。ARで特に活躍したのは関口慈英(政経1=国際学園)だ。競技中は「とにかく練習通りに撃って今までやってきたことを出し切るということを意識した」と語った。結果としては練習を上回り、団体戦の結果を決めることになる予選では自己ベストとなる625点をマークし全体トップに勝負強さが光る頼もしい1年生だ。

 

 また、ARとSBR両方で団体レギュラーとして出場した大塩は「ARの方では1番手としてほかのメンバーにプレッシャーがかからないように日大と差をつけること、SBRでは3番手で勝負を決めること」と自らの役割と話す。その言葉通り、予選においてARでは618.7点で全体2位、SBRでは576点で全体トップの好成績を残し、明大の大黒柱としてな完全優勝に大きく貢献する形となった。

 

 文句なしの成績を残したと言える明大だが「追われる立場になったが守りに入らず、攻撃的な射撃をしたい」(関口)と選手に慢心はない。インカレ完全優勝に向けて大きく弾みをつける結果となった。

 

[女子]

 再び王座に返り咲いた。関東学生春季大会(以下、春関)では2位に終わった明大。今大会では2位に20点以上の大差をつけ、圧倒的勝利を飾った。団体の最終射手としてはARの三浦莉桜(商2=足羽)が登場。「そこまで点数を意識して撃たなくてもいいくらいだった」。安心して試合に臨んだ三浦はチームトップの成績を収め、団体優勝に貢献した。

 

 今大会は個人の活躍も光った。野畑美咲(商1=由布)はARで、三好愛佳理(農3=仙台育英)がSBRにて自己記録を更新。また河本理桜主将(法4=鶯谷)はSBRで個人2位の好成績を収めた。「予選5位から決勝で2位まで上がることができた。初めてなのですごくうれしい」(河本)。主将の意地を見せる結果となった。

 

 次戦は大阪にて開催されるインカレだ。女子は5連覇が懸かっており、男子は昨年度2位に終わった雪辱を果たす。「余裕で勝てる、当たり前のように勝てるというような感じでいきたい」(河本)。明大が再び強さを見せつける日はそう遠くないはずだ。

 

[松田遥歩、萩原彩水]

 

試合後のコメント

関口

ーー大会を振り返っていかがですか。

 「練習よりかなり高い自己ベストを出すことができて良かったかなと思います」


ーー競技にはどのような気持ちで挑みましたか。

 「団体のレギュラーだったので、そこで自分が引っ張ってもらうのではなくて、自分が引っ張ってやるんだという気持ちで挑みました」

 

大塩

ーー好成績を残せた要因を教えてください。

 「新しい姿勢を試しながらこの大会に挑んだんですけど、その姿勢が上手くいったので、そこが上手くいった要因かなと思います」

 

ーーインカレに向けて一言お願いします。

  「今年に入って学連試合は全試合で優勝できているので、このまんまのペースで個人は全て優勝できるように頑張りたいです」

 

河本

ーー試合振り返ってみていかがですか。

 「個人としては予選が5位で決勝では2位まで上がれました。そこまで上がれたのが初めてなのですごくうれしいです。2種目あって片方はあまり練習できなかったのですが、もう片方にいい意味で全振りできて、力を出し切れたかなと思うので、達成感はすごくあります」

 

ーー団体の結果についてはいかがですか。

 「団体の結果については、男子は種目別の両方で1位取ることができました。女子もSBRは1点差で負けて2位になったのですが、結果的に総合優勝をすることができました。これでみんな自信を持って、インカレもこの調子でいい感じではいけると思うので、いいステップアップになったと思います」

 

三浦

ーー試合振り返ってみていかがですか。

 「今は姿勢や腕の角度や装備品など射撃自体に大きい修正を入れていて、まだ慣れてない状態での試合でした。少し不安な部分も多かったのですが、あまりパフォーマンスを落とさずにできたので、良かったなというふうに思います」

 

ーー試合の中で良かったところはどこですか。

 「試合前に練習時間があるのですが、その時間は本当に良くなくて、本番に向けて不安が募るような練習時間でした。ですが少し時間を使って切り替える時間を作ったことで、本番に入ってからは切り替えて、きちんと撃ち出せたのでよかったかなと思います」