内藤が準優勝 インカレに向け努力を重ねる/伊勢湾カップ

ボードセーリング
2022.09.10

 夏練習の前半戦を終え、全日本学生選手権(以下、インカレ)も迫ってきている大事な時期。猛暑日の中、開催された伊勢湾カップで内藤紳之介(法3=アサンプション国際)が準優勝、川村飛翔(理工4=七里ヶ浜)が6位入賞という好成績を残した。インカレに向け、夏の後半戦も練習を重ねる。

 

◆8・6~7 伊勢湾カップ2022(新舞子海岸)

▼メンズクラス

 内藤――2位

 川村――6位

 

 夏練習の折り返し地点に開催される伊勢湾カップ。週に5~6日練習ができる貴重な期間での成長を確かめる大会でもある。大学生のクラスで優勝を目標に臨んだ内藤。初日は3レース。中風という、いい環境でのレースとなった。スタートから正確に風を読み、安定した順位を取り続ける。「自分の思う通りのレース展開ができ、結果もついてきた」と初日を1位で折り返す。天候や海面の状態で、競技のスタートが延期されることが多いボードセーリング。2日目も漁の影響で待ち時間ができた。個人で過ごす選手が多いが、明大はチームを大事にしている。全員でのラジオ体操などコミュニケーションを積極的にとり、体と緊張をほぐした。「最終日でも緊張せずにレースに挑むことができた」。しかし、2日目は微風の中での2レースとなった。風が弱いため体重が軽く、水の抵抗が少ない選手の方が有利となる。初日より難しいレースとなり、順位を落とすことに。同じナショナルチームでしのぎを削る倉鹿野(神大)に逆転を許し、準優勝という結果に終わった。

 

 「2年生以上の選手全員を沖縄のインカレに連れていきたい」。昨年のインカレで今年度のシードを獲得している内藤。今後はチームメートの指導も積極的に行い、全員でのインカレ出場を目標に掲げる。「教えることで、忘れていたことを振り返ることができている」。その先のインカレ個人・団体優勝という大きな目標に向けても準備を怠らない。

 

 「最上級生として絶対に入賞したい」。今大会に強い気持ちで挑んだ川村。しかし、初日の第2レース。スタートの失敗が原因で順位を落とす。最終的に10位で終わり、目標の入賞のためには4人を抜く必要があった。プレッシャーを抱える中、迎えた2日目。第1レースでも思うような順位を取れず、焦りを感じていた。しかし「新舞子での最後のレースなので、楽しもうと思っていた」と、気持ちを切り替える。その結果、最終レースでは順位を上げ、目標であった6位入賞を果たした。

 

 「悔しいけど入賞できて良かった」。得意な風が吹き、3位以内も視野に入れていたため、入賞は果たしたものの満足はしていない。今後は不安要素であるスタートを安定させ、インカレ関東支部予選を1位で通過することを目標に据える。それぞれの目標に向け、夏の後半戦でのさらなる成長に期待がかかる。

 

[倉田泰]

※写真はボードセーリング部提供

 

試合後のコメント

内藤

――今大会で得た課題はありますか。

 「2日目のような風が弱いときに、どうしても1位を取ることができないことが課題です。今後はフィジカルの面の強化もしていきたいです」

 

川村

――今大会で良かったことを教えてください。

 「スタートで失敗しても、自分で考えてリカバリーができました。そこは自分でも成長できたと思います」