接戦制し1回戦突破/日本学生選手権
昨年度は初戦敗退と悔しい結果に終わったこの大会。第4P残り0.2秒で熊谷泰人主将(営4=明大中野)が得点を決め新潟産大に勝利した。一進一退の攻防を繰り広げ、最後の瞬間まで勝敗の読めない試合展開となった。
◆8・30~9・1 第98回日本学生選手権大会
▼8・30 対新潟産大戦(横浜国際プール)
〇明大13{3ー4、2ー2、5ー1、3ー5}12新潟産大
久々の有観客での試合となった今大会。明大は慣れない空気感の中で熱戦を見せた。第1P、新潟産大に先制点を許しそのまま3点のリードを奪われる。その流れを断ち切りチーム初得点を決めたのは越智大介(理工2=明大中野)。その後も続けて熊谷と太田竜浩(商4=明大中野)が点を決め、着実に点差を縮めた。
第2Pでは、中盤に筒井将登(経営1=明大中野)のミラクルショットがさく裂した。背を向けていたのにも関わらずしっかりとゴールを射止めた瞬間、会場にどよめきが起こった。その後は互いに譲らない展開に。続く第3P。明大に得点のチャンスが何度も訪れるも、なかなか決定打には至らない状況が続いた。しかし終盤、狭間俊至(商3=明大中野)が得点を決めてから流れが変わった。タイムアウト後もその勢いはとどまることなく太田と渡邊十雅(政経2=明大中野)が続けてゴール。完全に流れを引き寄せた。
試合の主導権を握って迎えた第4P。開始早々に熊谷が得点を決めるが、その後は形勢が逆転してしまう。「リードをしている事で受け身の姿勢になってしまった」(熊谷)。得点を次々に入れられ、残り2分の時点で同点に追い付かれる。そのまま両者一歩も譲らずこのまま同点でこのピリオドを終えるかと思われたその時、熊谷の一投が見事ゴールに。残り時間はなんと0.2秒。これが決勝点となり、1回戦を勝ち上がった。
明日の相手は慶大。関東学生リーグで敗れた相手へのリベンジを果たすべく、「兼ねてより考えてきた慶大対策を確認した」(熊谷)と主将は自信をにじませた。明大の意地を見せ付け、勝ちを重ねていきたい。
[増田杏]
試合後のコメント
熊谷
――今日の試合で良かったプレーを教えてください。
「3P、タイムアウト明けの退水の攻めです。練習してきた形をしっかり決められたので、試合の流れを引き込むことができました」
――この試合までに取り組んできたことは何ですか?
「セットDFです。相手の強力な選手がゴール前にいるので、その選手を自由にさせないようにセットDFに注力して取り組みました」
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