伊藤優、三井、山崎が準々決勝進出と大健闘! 明大大躍進のインカレ開幕/全日本学生選手権
晴天の中、全日本学生選手権(以下、インカレ)が初日を迎えた。大会1日目はグレコローマンスタイルが行われ、明大から6人の選手が出場。伊藤優寿(営3=花咲徳栄)、三井潤(法3=鹿島学園)、山崎然生(営3 =いなべ総合)の3人が準々決勝進出となり、2日目へ駒を進めた。
◆8・15~8・18 全日本学生選手権(駒沢体育館)
[グレコローマンスタイル]
▼55キロ級
内田――3回戦敗退
▼63キロ級
伊藤優――準々決勝進出
三井――準々決勝進出
▼67キロ級
遠藤――1回戦敗退
▼77キロ級
山崎――準々決勝進出
▼97キロ級
大浦――2回戦敗退
「3位以内に入って天皇杯出場の権利を取りたい」。77キロ級に出場した山崎の負けられない戦いが始まった。初戦の相手は山口(天理大)。試合開始10秒で相手のバックを取り、そのままローリングを重ね、2点技を連発。その後も1分50秒でコレクトホールドを決め、テクニカルフォール勝ちを収めた。
続く2回戦。開始40秒で先制点を決めると、1分10秒で相手のバックを取り2点を獲得。その後もスキのない攻めの姿勢で2点技を決め、8−0でテクニカルフォール勝ちを決めた。2戦とも第2ピリオドにすら持ち込ませない圧巻の勝利を見せた山崎。その秘訣(ひけつ)は「重量級の選手との練習」にある。「パワー負けを感じなくなった」と、その成果を確かに感じることができた。次戦の相手は昨年度のインカレで3位の原田(育英大)だ。相手のペースに持ち込ませず、得意な展開に持っていくことが勝負のカギとなる。メダル獲得を狙う山崎にとってインカレはまだ始まったばかりだ。2日目の大一番に期待がかかる。
一方「耐え」の試合を見せた63キロ級の伊藤。1回戦は「相手より先に点を取ろうと思った」。その戦略通り、先制点を上げ4ー1で手堅く勝利を収めた。2回戦の相手は今年6月に行われた全日本選抜選手権でベスト8の成績を残した大場(中大)。勝敗を分けたのは2回のヤマ場で魅せた伊藤の粘り強さだ。開始1分半でパッシブを受け、不利なパーテールポジションでの攻防戦から試合はスタート。しかし、伊藤は次々に仕掛けられるローリングや投げ技などに耐え、相手の得点を許さなかった。続く第2ピリオドは開始20秒で2点技を決めるも、すぐさま相手に持ち上げられ危うい展開に。そこでも失点を防ぎ、冷静に体勢を整え、2−1で接戦を制した。2日目に控える準々決勝の相手は高校時代の同期である萩原(拓大)。「気持ちの面で負けないようにしたい」とメダル獲得を目指し意気込んだ。
63キロ級に出場した三井を含め、「今日出ている3年生全員が2日目に残れたことが一番良かった」(伊藤)。個人戦である今大会だが、部の主力である3年生の絆が光った。チーム一丸となって頂点を目指す選手達の姿から2日目も目が離せない。
[井手満菜]
試合後のコメント
伊藤
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「今日はまず耐えることができたと思っています。相手の攻撃で何回か危ない場面がありましたが、それをしのげて勝ちにつなぐことができたと思います」
――2回戦目で勝敗を分けたポイントを教えて下さい。
「グラウンドを耐えることができたところと、上げられそうになった時も耐えて自分のワンチャンスで点を取れたところだと思います」
山崎
――2日目への意気込みをお願いします。
「準々決勝の相手は試合を見たところ、自分より体格も技もあり強いと思うので、自分のレスリングをして勝ちたいと思います」
――自分のレスリングとはどのようなものですか。
「相手はどちらかというとグレラーで、組んで組んで投げというふうに来るので、そこをうまくいかして、スキをついて点数を取るというレスリングができたらいいなと思います」
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