立命大に惜敗 準々決勝で姿を消す/全日本大学王座決定戦

ホッケー
2022.07.17

 初戦を驚異の16―0で終え迎えた立命大戦。立ち上がりの早い段階でF W武田元希(文1=八頭)が先制点を決め、流れが傾きかける。しかし、第2QにP C(ペナルティーコーナー)による失点で勝負は振り出しに。互いに譲らない展開が続くも終盤に立命大が獲得したP Cが決勝点となり惜しくも試合終了。昨年度に引き続き準々決勝で姿を消すことになった。

 

 接戦を制することができなかった。「(立命大は)やはりスター軍団」(D F小林弘人主将・政経4=今市)と、厳しい戦いになることが予想されたが先制点は明大が手にする。「冷静に明治のホッケーができた」(小池文彦監督)と、F W三松勢矢(営3=今市)からの正確なクロスに武田が合わせ見事得点。格上相手に先制点を奪い、上々の立ち上がりを見せる。だが第2Qには立命大も同点弾を決めすぐさま追い付く。双方主導権を渡さないまま試合は折り返しを迎える。

 

 第3Qも一進一退の攻防が繰り広げられる。しかし徐々に地力の差が見え始める。「相手のプレスにはまって自陣から出られない」(三松)と、立命大の激しいプレスに押されるように。加えて体力面での差も大きく、なかなかポゼッションで相手を上回ることができず、厳しい時間帯が続く。それでも粘りのディフェンスを見せていた明大だが、第4Q終了1分前にファールによって与えられたP Cにより痛恨の失点。それが決勝点となり、明大の夏は終わった。

 

 昨年度に引き続き、2日目の壁を越えることができなかった。だが収穫もあった。「こういう大舞台で点を決めたことは(武田にとって)自信につながる」(小林弘)と〝チームの底上げ〟を課題に挙げる明大にとって、1年生である武田の活躍は大きな収穫だ。今大会で得た課題と収穫をどう生かすか。明大の秋季以降の躍進に目が離せない。

 

[菊地隼人]

 

試合後のコメント

小池監督

――本日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「そうですね。先制点を取れたことはすごく大きかったのですが、その後ディフェンス面でかなり辛抱はできていたのですが追い付かれてしまい、最後にファールでP Cを与えてしまったことが本当に痛かったですね。あと少しだったので、それは少し残念に思います」

 

小林弘

――立命大のプレーはいかがでしたか。

 「やはりスター軍団なのでドリブルが上手いしパスも上手かったりと技術が高い選手たちがたくさんいました。その中でどうやるのかが今日の試合のポイントだったのですがそこではなくて基本的な面でやられてしまったという残念な印象でしたね」

 

三松

――今日の試合を振り返って自分のプレーに点数を付けるなら何点でしょうか。

 「65点くらいですかね。アシストがあったこととチャンスの場面を作れたというのはプラスなのですが、やはり自分が中心となってもっと指示が出せればよかったなと思います」

 

武田

――明大ホッケー部で半年過ごしてみていかがですか。

 「高校と違うのもあってまだ緊張があります。やはり自分の高校から明大に入ったのは僕が初めてなので、高校の名前を背負ってる感じであったり、大学に慣れないといけないという緊張感がありました」

 

――秋季に向けて強化していきたい点はありますか。

 「自分は他の同級生よりも試合に出してもらっているので、そういうところで全力でやらないといけないのに出し切れていない部分もあるので緊張せず全力を出すことに慣れたいです」