16得点で関大撃破 次戦に向けて弾みをつける/全日本学生王座選手権

ホッケー 2022.07.16

 7月15日より4日間にわたって行われる全日本大学王座決定戦(以下、王座)。関東第3代表である明大は、親里ホッケー場にて関大との初戦を迎えた。明大は日本代表であるF W大岡凌磨(政経3=今市)の帰還もあり好調なプレーを見せ、終始関大を圧倒。終わってみれば16―0の大勝となった。第一の関門である次戦・立命大戦に向け、確かな手ごたえを感じることができた試合だった。


 


 圧巻のゲーム展開だった。「大岡凌磨が帰ってきてくれたことで、F Wにも締まりが出てきた」(小池文彦監督)という言葉通り、明大の大エース・大岡の開始早々の得点を皮切りに攻撃陣が爆発。D F小林弘人主将(政経4=今市)によるP C(ペナルティーコーナー)での得点も織り交ぜながら多彩な攻撃で関大を翻弄(ほんろう)していった明大は、第2Qまでに11得点し、早々に勝負を決定付けた。


大岡凌磨(政経3=今市)

 

 第3Qになっても勢いは止まらない。後半でも怒涛の5得点を記録し、関大を圧倒。また今試合ではM F小林正人(政経2=今市)が突出したパフォーマンスを披露。「自分が点を取るという意識を強く持った」。前回の関東学生春季リーグ戦3位決定戦でも決勝点を決めており、下級生ながらチームを牽引(けんいん)する活躍を見せている。小池監督からの信頼も厚く、次戦での活躍も期待される。また後半はメンバーの交代も増やし、さまざまな連携の確認も実施。レギュラーメンバーだけにとどまらない戦力の充実も目指したいところだ。

 

 次戦の立命大戦に向けていい状態を維持できている明大。プレー中にはコーチングも飛び交い、チームの雰囲気も上々だ。だが次戦は一筋縄ではいかない。「(立命大戦は)最初のヤマ場」(小林正)。前回大会3位という実勢を持つ立命大。確かに相手は強豪だ。だが「王座で優勝するためには絶対に勝たないといけない」(小林弘)と気持ちの強さでは負けていない。悲願である王座優勝に向けて、チームが一つになれば越えられない壁はないはずだ。

 

[菊地隼人]

 

試合後のコメント

小池監督

――立命大戦に向けて意識していたことはありますか。

 「攻守の切り替えを早くするということと、正確に前で収めるということが大事だと思います。今日はしっかりとできていたと思うので、全員でコミュニケーションをとり、チームが一つになったということは本当に良かったと思います」

 

――次戦に向けての意気込みをお願いします。

 「今日はしっかりと休ませて、明日100%の力を出せるように、突破して立命大のグラウンドでの試合(準決勝)に進みたいです。どのチームが出てくるかは分かりませんが、山梨学大と当たるのであればリーグ戦の時のリベンジをしたいと思います」

 

大岡

――明大での試合は久しぶりでした。

 「ホッケーができなかった期間が1カ月ぐらいあったのですが、その間で外からチームを見るという面で戦術的なところで関与したりしていました。自分のホッケーの頭が鈍らないようにしていました」

 

小林正

――コーチングがよく飛び交っていました。

 「試合中はどうしても疲れてくると声掛けがなくなります。なので中盤(の選手)である自分が中心となって声掛けをしなければならないので、第一に声を掛けるということを意識して望まないといけないのかなと思います」


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