団体戦男女アベック優勝! 全国の舞台で完全勝利を果たす/日本学生選抜大会

射撃
2022.07.06

 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった今大会。関東学生春季大会(以下、春関)から3週間と短い期間ではあったが、見事に男女共に優勝。総合優勝を飾り前期を華々しく締めくくった。

 

◆7・1~3 日本学生選抜大会(伊勢原射撃場)

▼男子総合

明大――1位

▼女子総合

明大――1位

 

[男子]

 王者の風格を見せつけた。男子は春関での優勝に続き、またしても2位に圧倒的な差をつけ優勝。AR(エアライフル)では、2位の同大と0.4点差と不安が残る結果となったが、SBR(スモールボアライフル)では、大塩勇斗(政経3=足立新田)が581点と自己新記録を打ち出し1位に。学生試合において、今のところ全て優勝しているという大塩。「今年は自分が全て優勝する年にしたい」と強気で宣言した。芳司健太(商3=佐賀工)は「打倒大塩」と強く意気込み、チーム内で切磋琢磨(せっさたくま)する様子がうかがえた。

 

 伊勢原射撃場での射撃は今大会が初めてだという明大。「試合は練習のように、練習は試合のように」(芳司)と、冷静さがカギを握った試合となった。

 

[女子]

 女子は前回の春関の2位という結果から、確かな成長がみられた。SBRでは野畑伽奈(商4=大分雄城台)が570点を獲得。続く河本理桜主将(法4=鶯谷)、三好愛佳理(農3=仙台育英)もこれと並ぶ高得点をたたき出し見事団体1位をつかみ取った。個の力だけではない、チームとしてのレベルの高さを感じる結果となった。

 

 また今大会は、7月上旬とは思えない暑さと、3日目は雨により湿度が高く、過酷な環境での試合にその中で、三浦莉桜(商2=足羽)は「夏に向けて季節に合わせた練習を取り入れていきたい」と前向きに今後を見据えた。ARとSBRの両方にレギュラーとして出場した三好は、秋の大会に向けて「他の人に任せるのではなく、自分が引っ張っていくという気持ちで頑張りたい」と意気込んだ。今後の活躍にも大いに期待がかかる。

 

[尾﨑陽菜]

 

試合後のコメント

芳司

――団体では優勝しました。チームの結果についてはいかがですか。

 「まず優勝というのはすごくうれしいです。ただもっと自分が引っ張って、少しでも余裕を持って勝てるような結果になったらよかったなと思います」

 

――今回の試合で見つかった収穫や課題はありますか。

 「大会ではいつも通りやっているつもりでも、少し力が入ってしまう部分がありました。結構暑さなどもあって、自分が冷静なつもりでも冷静ではなくなってしまう部分があったので、次回からはもっと自分のことを客観視して、試合に取り組めたらいいなと思っています」

 

河本

――今大会を振り返ってみていかがですか。

 「選抜は結構大きい大会なので緊張して、団体競技では一番点数が悪かったのですが、最後まで諦めずに、みんな撃ち切れて良かったなと思っています」

 

――チームとしても個人としてもこの大会を経て得た収穫は何かありますか。

 「いつも通りの子もいれば、すごく緊張してしまって、なかなか思うように点数が出なかった子もいたので、監督とも相談しながら、メンバー選びだったり練習方法だったりを考えていきたいと思っています」

 

――今後の意気込みをお願いします。

 「全日本学生選手権も全部総合優勝を目指していきます」

 

三浦

――今日の自身の得点についてはいかがですか。

 「あまり良くないコンディション、環境の中でいつものパフォーマンスを割とそのまま持ってこれたのは大きいことだし、前に撃った2人の点数を見て安心してしっかり自分の射撃ができたので良かったなと思います」

 

――今後の大会に向けて意気込みをお願いします。

 「まずは団体戦優勝が一番ですけど、今回は惜しくも個人は3位だったので、次は個人でも優勝できるように頑張っていきます」