玉川大に100点ゲーム 攻撃で圧倒し大勝を飾る/練習試合

ラグビー 2022.07.04

 関東大学春季大会(以下、春季大会)が幕を閉じ、2週間ぶりの試合となった明大。36℃の炎天下の中、これからの活躍に期待がかかるC戦メンバーの試合が30分ハーフで行われた。オフで練習がなかった期間のブランクを感じさせない力強いプレーで前半から得点を重ね、後半もパス展開を中心にトライを決め続ける。最終スコア113―0と、今年度2回目の100点ゲームで大勝を飾った。

 

◆7・2 練習試合(会場非公開)

▼玉川大C戦

 ◯明大113{68―0、45―0}0玉川大

 

 前半は自陣にボールを寄せ付けない、明大の攻撃が続く展開だった。前半2分、左プロップ伊藤潤乃助(文1=常翔学園)が相手のディフェンスを振り切り、先制トライを決めるその1分後にはナンバーエイト楠田知己(政経1=東海大大阪仰星)からのパスを受け取った右ウイング坂本公平(情コミ2=東福岡)が快走しトライ。前半10分のハーフウエーラインでの明大ボールのスクラム、これが今試合初のセットプレーになるほど、攻守共にミスがないまま試合は進むこのスクラムで明大は圧倒的な体格差でスクラムを制し、スクラムハーフ仲間航太(文1=常翔学園)からパスを受け取った左ウイング關根瑞己(商4=明大中野)がグラウンディング。3分後にはハーフウエーラインで玉川大ボールのラインアウトがあったが、強靭なディフェンスで自陣にボールが入ることすら許さない。14分には明大ボールのスクラムからパスを展開し仲間がトライ。その3分後にも右センター平翔太(商1=東福岡)からのパスを受け取った仲間が再び得点を決める。1年生の活躍が光る展開となった。「パスを受け取るまでの過程のみんなが凄かったので、みんなのおかげでトライを決められた」(仲間)。前半終了間際、左センター山田歩季(商2=京都成章)がディフェンスの隙をつき、独走トライ。68―0で試合を折り返す。

 

 後半も明大の一方的な攻撃は続く。後半開始1分、敵陣22メートルラインでのマイボールラインアウトから右方向にパスを展開し、井上茉紗樹(政経1=佐賀工業)が後半最初の得点を決める。「1対1のときに強くやることを意識した」(井上)。12分、敵陣22メートルでのマイボールラインアウトから左方向にパスが繋がる。渡邉陽平(商1=開志国際)からのパスを受け取った工藤光平(法4=大分舞鶴)がグラウンディング。その5分後、後半のキッカーを務めた青木大輔(法2=明大中野)がトライとコンバージョンキックを決め、101―0となり、100点ゲームが決定した。24分にもボールを敵陣に運び、青木、右フランカー柳田治久(法3=明大中野)とパスをハーフウエーラインから展開。最終パスを受け取った榎本凜太郎(営3=立命館慶祥)が今試合最後となる得点を決めた。

 

 今試合は春季大会後のオフ明け初の試合となったが「チームで合わせる時間がなかったので、個人で一人一人がゲインするように練習していた」(伊藤)。春季大会は3位で幕を閉じたが、2か月後には対抗戦が控えている。今よりもパワーアップした明大が対抗戦で大暴れするのが楽しみだ。2年ぶりの対抗戦優勝に向けて明大の成長は続く。


[森口絵美理]

 

試合後のコメント

ゲームキャプテン・フルバック永友利玖(情コミ4=国学院久我山)

――試合を振り返っていかがですか。

 「空いているスペースを突いてアタックすることができたと思うのですが、所々明治のスタンダードであったりクオリティーが及ばなかったりしたので、次はもっと高いレベルを求めたいです」

 

伊藤

――今試合はフル出場でした。

 「今日は30分ハーフといつもより10分短い試合でしたが、それでも体力的にしんどかったので、80分走り切れる体を作っていきたいです」

 

井上

――次の試合に向けて改善点はありますか。

 「細かいミスを直して、もっと良いプレーをしたいです」

 

仲間

――夏に強化したい点を教えてください。

 「フィットネスを強めることと、アタックセンスはある方だと思うのでそこをしっかり生かして、上のチームに絡んでいきたいです」


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