田村、谷津が準決勝進出 明大勢入賞で大会を終える/東日本学生春季選手権
東日本学生春季選手権は最終日を迎える。3日目は3・4年生のフリースタイルとグレコローマンが行われた。明大から7人の選手が出場。田村拓斗(政経3=秋田商)と谷津龍斗(営4=館林)が準決勝進出。2人の選手が3位入賞を果たし大会が幕を閉じた。
◆6・29~7・1 東日本春季選手権(駒沢体育館)
[フリースタイル]
▼57キロ級
内田――1回戦敗退
本田――1回戦敗退
▼65キロ級
伊藤優――1回戦敗退
▼70キロ級
谷津――3位
小山田――準々決勝敗退
▼74キロ級
田村――3位
▼79キロ級
山崎――1回戦敗退
▼95キロ級
坂井――棄権
[グレコローマンスタイル]
▼63キロ級
三井――棄権
1回戦からの登場となった谷津。相手は小林(山梨学大)。キャプテンとして好成績を残したいという思いを抱いて試合に臨む。ベンチからは今大会への出場がかなわなかった鴇田昇大(営4=足利大附)が谷津に声援を送る。試合開始早々、相手のバックを取り一気に得点を獲得。第1Pを4-0で折り返す。第2P、場外で相手に得点を与えてしまうも相手を寄せ付けず危なげなく勝利。4-1で見事1回戦を突破する。続く準々決勝の相手は関(中大)。試合序盤にタックルから一挙に4点を先取。その後もバックを取り追加点。さらに場外で得点を重ねる。準々決勝でも自分のプレーを貫き7-1での快勝で2勝目を挙げる。
1回戦、準々決勝と相手を危なげなく退けてきて迎えた準決勝の相手は森川(山梨学大)。試合の入りは勢いをもって果敢に攻める。しかし徐々に相手ペースに。開始30秒でバックを取られ2点を失う。その後も立て続けにパッシブや場外、バックを取られるなどから失点。テクニカルフォールでの勝利を許してしまう。悔しさは残るものの入賞という好成績を収めた。「主将になってからなかなか入賞することができなかったが今回入賞することができて主将としてのあるべき姿を見せられた」(谷津)。主将としてチームをけん引することへの重責をのぞかせた。主将としての理想の姿と現在地との隔たりに対して思い悩むことがあったものの今大会の成績ではその殻を破ったことへの証明となった。
猛暑の中、開催された3日間の大会は閉幕した。「もう少し結果を出してほしかったけども全体と見てみれば頑張ったと思う。次につながる収穫になった」(森陽保監督)。大会全体を通して良かった点と改善点の両方を分析する。次戦は学生の大会で最も規模が大きい全日本学生選手権(以下、インカレ)が控える。「チーム一丸となって上位に入れるようなチーム作りをしたい」(森監督)。チーム全体として今大会で学んだ反省点への改善に余念がない。約2か月間の準備期間を経て強くなった明大が躍進する筋書きはできている。
[石田聖]
試合後のコメント
森監督
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「今日は3、4年生が出場する試合であり、レベルの高い他大の選手たちが出場をしていました。その選手たちに勝つことができればさらなるステップアップにつながりますが現状ではそこまでいかないのが事実です。そうは言っても最後の谷津の場外際の攻防の場面であったり田村にしても、もう少しやり方を変えれば互角に戦えるようになったりすると感じました。また最初の本田祥太郎(農4=鳥取中央育英)に関しても一生懸命粘るとかで、どうにか自分の戦い方の形を作ろうとしているところは気持ちが前に押し出されていて良かったと思います」
――大会全体を振り返っていかがですか。
「もう少し結果を出してほしかったけれども全体として見てみれば試合に出場した選手は頑張ったと思います。それはまた次につながる収穫になったと私は見ています。あと2ヶ月あるインカレに向けてもう一度今回試合の反省点を練習のほうに反映しながら頑張っていきたいと思います」
二ノ宮寛人コーチ
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「リーグ戦がああいった結果で終わってしまいこれから立て直していこうという中で、4年生の谷津や本田はレベルが高い選手と当たってしまって負けてしまいましたが、少しずつ気持ちは見えてきたと思います。そういうところが普段の練習の中から出てくるとチーム全体として良くなると思いますし、上級生がやれば変わってくると思うのでまだまだこれからかなと思います」
――大会全体を振り返っていかがですか。
「技術的な部分ももちろんありますが、もう少し点数に対してや試合に対しての執着という部分が出てきて欲しかったなと思います(出てこなかった要因は何だと思いますか?)結局は普段の取り組みですね。毎日同じことをやっているので、積み重ねがまだまだ甘いかなと思います。技術的なところは育てていけますが、やるかやらないかは自分の気持ち次第なので。気持ち次第でアタックの量が変わってきたり、練習の量が変わってきたり量が変われば質も変わってくるのでそういうところがまだまだかなと思います。結果が出ない中でもやっている部員はいるのですが、全体としてはまだ求められるかな。試合はみんな一生懸命やるためそれ以外の部分の方が間違いなく大事になってくるので、そういうところを詰めてほしいです」
――今明大の選手に足りないものとは。
「僕に言わせれば練習量とそれに向かう姿勢ですね。試合続きで試合前は練習量を下げていくので中々作りに行けていないというのもあります。リーグ戦が終わってからは練習量も少しずつ増えてきて選手たちの気持ちも少しずつ変わっていますが、僕は本当はもっと量をこなしてほしいです(笑)また、そこに対する姿勢ももう少しできてほしいです。」
谷津
――準決勝の相手との対戦経験はありますか。
「前回一度試合をしてその時は負けてしましました。けれども今回の対戦の方が手応えは感じました」
――準決勝の戦略を教えてください。
「毎回監督たちに言われている、先制点を取ることを意識していました。負けたとしても攻め続けることを意識していました」
――インカレに向けての抱負を教えてください。
「大学レスリングの中でも大きな大会なのでキャプテンとしても個人としても今までのレスリングの競技人生の成果を出し切ることを目標に残りの期間を過ごしていきたいと思います」
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