上田と宗山が侍入り! 充実の3日間を終える/侍ジャパン大学代表選考合宿

硬式野球
2022.06.22

 第30回ハーレムベースボールウィークに出場する選手に、明大から上田希由翔内野手(国際3=愛産大三河)と宗山塁内野手(商2=広陵)が選出された。3年ぶりの国際大会へ向け招集された日本トップクラスの大学生たち。日の丸を懸けて熾烈(しれつ)な争いを勝ち抜き、24選手が〝侍〟の称号を手にした。

 

 6月18日~20日、バッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた侍ジャパン大学代表選考合宿。蓑尾海斗捕手(文4=日南学園)、蒔田稔投手(商3=九州学院)、上田、宗山の4選手を含む48選手がしのぎを削った。

 

 2日目には紅白戦が2試合行われた。第1試合では蒔田が登板。予定された2回を、走者を出しながらも粘りの投球で無失点に抑える。登板前後には篠木投手(法大)らと意見交換する様子もあり、代表選考合宿ならではの光景が見られた。第2試合では宗山が安打を放ち、確実に結果を残す。守備では本職の遊撃手のみならず二塁手や三塁手にも挑戦し、器用さをアピールした。

この日明大勢で最も活躍したのは蓑尾だ。第1試合で先制適時打、第2試合で盗塁阻止と、自身の持ち味を存分に発揮。「選ばれた捕手の中では一番下手」(蓑尾)と語っていたが、自らの強みをいかんなく披露した。

 

 最終日の紅白戦で打力をアピールしたのは上田。それまでの2試合で好守備と好走塁があったものの、無安打に終わっていた。2回表、1死満塁で打席が回ってくると、2ストライクに追い込まれてから3球ファールで粘った末、右前への先制適時打を放つ。好機をモノにし、明大の4番らしい勝負強さを見せた。

 

 全日程を終え、代表選手として名前が読み上げられたのは上田と宗山。この2選手は7月8日~15日、オランダで開催される大会に侍ジャパンとして参加する。内野手は8人と激戦必至だが、この経験を自分の糧にしてさらに強くなって帰ってくるに違いない。

 

[西田舞衣子]

 

選手コメント

上田

――日本代表に選ばれた率直な感想をお聞かせください。

 「高校では日本代表に入れなかったので、入れてほっとしています。また一つ頑張るためのスイッチが入りました」

 

――3日間過ごし、ご自身の強みは改めて何だと感じましたか。

 「バッティングだと思いますし、誰にも負けない自信はあります。あとは結果をしっかり出すだけです」

 

宗山

――合宿の中で改めてご自身の強みは何だと感じましたか。

 「どんな場面でも冷静にプレーできることです」

 

――本番に向けて意気込みをお願いします。

 「どんな形でもいいのでチームの勝利に貢献したいです」