2年ぶりの出場 入賞は逃すも手応えをつかむ/全関東学生ダートトライアル選手権

自動車 2022.06.22

 ダート(未舗装路)のコースを走りタイムを競う今大会。明大からは3人の選手が出場した。車の不調を抱えながらもチーム一丸となって戦い抜いた。ミスコースも見られたが出場した全ドライバーが記録を残し、次戦に向けて明るい材料となった。

 

6・19 全関東学生ダートトライアル選手権(丸和オートランド那須)

▼男子団体の部 明大――7位

▼男子個人の部 須澤――20位 田中――22位 藤井――23位

 

 2年ぶりに出場した今大会。明大は「来年度以降上位争いができるように経験を積む」(常盤啓太主将・法4=北園)という目標を掲げ、2、3年生がドライバーとしてレースに臨んだ。しかし、前日に悲運がチームを襲う。本来よりもエンジンの回転数が上がらずにパワーが落ちてしまうという大きなトラブルだ。器材の不足などから会場では十分な整備を行うことができない。その中でも「ブレーキを直前まで踏まないで速度を落とさず走る」(須澤遼・法3=東邦大東邦)といった工夫をするなど車の状態に合わせて各ドライバーが奮闘した。

 

 1走を務めたのは初めてダートトライアル公式戦に出場した藤井健太(経営2=淑徳巣鴨)。1本目は安定した走行を見せ、1分34秒95をマーク。カーブを曲がる際「しっかりと減速して外側に行かないように」(藤井)とタイムロスを生まない走りを意識した。しかし、高速度で走行する状況下では一瞬のミスが命取りになる。2本目はスタート直後にミスコースをしてしまい、記録を残せなかった。不本意な結果に終わったが、初めての出場を通して得たものは大きいはずだ。

 

 2走の田中寛人(商3=桐蔭学園)は1本目にミスコースをしてしまう。「コーナーを曲がったタイミングで姿勢を崩してしまった」(田中)ことを反省点に挙げた。後がなくなった2本目、ミスコースをしないことを意識しながら「今の技量の中ではかなりいい走りができた」と1分34秒427でゴール。今年度5月に行われた全関東学生ジムガーナ選手権ではスピンしてしまい、記録を残せなかったが今大会では1本目のミスを修正してみせた。さらなる記録更新にも期待がかかる。

 

 3走には部内選考会で一番の成績を残した須澤が選ばれた。「明大の看板を背負っている分、恥ずかしい走りはしない」(須澤)。その言葉通り2本ともチーム内トップの記録でチェッカーフラッグを受けた。ダートと舗装路が連続する区間では「ダートで乱れた姿勢を舗装路でリセットして次のコーナーへの足掛かりにした」(須澤)と路面状況の変化にも巧みに対応。2本目の後半区間でエンジンの不調から思うような加速ができなかった点を悔やむも、チームの最後を飾るにふさわしい見事な走りだった。

 

 今大会はダートという過酷な条件下のために走行中に横転して途中棄権したり、車が故障してコース上で停止したりしてしまうチームも見られた。しかし、明大は車の不調を抱えながらも最後まで大きなトラブルなく走り切った。主将の常盤も「来年度以降につながる試合ができた」とチームの成長に自信を見せる。今大会で得た経験や反省を洗い出し、今後の大会ではさらなる好成績を目指したい。上位で勝負できるチームになるため、これからも走り続ける。


[松原輝]

 

試合後のコメント

宮鍋正幸監督

――今大会に出場した目的はありますか。

 「経験を積ませるためというのが大きな目的です。ダートは練習場所が限られていて、車への負担も大きいため出場しない学校もあります。ただ、明大はジムガーナ、ダートトライアル、フィギュア(運転技術を競う部門)の3種目の総合点で争う総合杯の獲得を目指しています。そういった理由もあり出場を決めました」

 

――選手に伝えたことはありますか。

 「いつも、1本目だけはミスコースをせずにゴールするように伝えています。1本目でタイムを残すことができれば2本目で勝負をかけられるためです」

 

常盤

――下級生の走りはいかがでしたか。

 「ダートトライアルの練習を始めたのが5月末ごろということで練習時間は短かったのですが経験の少ない中でもいい走りをしてくれたのではないかと思います」


 ――主将として意識していることはありますか。

 「下級生がコロナの影響で経験を積む機会が少なく、このまま部を引き継いでしまうと来年度以降を戦っていく上で苦しい状況になると予想されます。そのため、自分が結果を狙うだけでなく、整備、車両トラブルの直し方、運転技術などの面で自分がやってきたことを下級生に引き継いでいけるように意識しています」

 

須澤

――今日の走りを振り返っていかがでしたか。

 「車のエンジンの調子がかなり悪かったので満足はしていませんが、大会の雰囲気や状況の変化をつかめたので経験を得ることはできたと思います」

 

――2年ぶりのダートトライアルの公式戦はいかがでしたか。

 「2年ぶりなのでみんな手探り状態でした。主将が来年度自分はいないからということで僕たちにドライバーをやらせていただきました。主将には選手ではない中でも車の整備などをしていただき、大変助かりました。後輩の技術の習得という面ではダートトライアルは車の整備方法が少し異なるので経験できてよかったと思います」

 

――今後に向けて収穫はありましたか。

 「今回の大会で不安定な所を走ることができたので、もしジムカーナ(舗装路)が雨だったりした時の対処方法などを学べたと思います。あとは車の調整や走行動画を見返して問題点を洗い出したいです」

 

 


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