春季オープン戦最終戦 立大に快勝/春季オープン戦

アメリカンフットボール
2022.06.20

 強い日差しが照りつける空の下行われた春季オープン戦最終戦。勝利して秋に向けての弾みをつけたい明大は第1Qから3つのTD(タッチダウン)を奪うなど序盤から立大を圧倒し、最終戦を見事勝利で終えた。

 

◆4・24~6・19 春季オープン戦(アミノバイタルフィールド)

▼6・19 対立大戦

 〇明大35{21-0、0―7、14-0、0-0}7立大

 

 計6試合が組まれた春季オープン戦もとうとう最終戦を迎えた。対するは明大と同じTOP8所属で秋にも対峙する立大。「目標は28点以上取ること」(RB#6森川竜偉・政経4=佼成学園)。その言葉どおり第1Qから明大の猛攻は止まらなかった。開始2分、DB#2野村馨(政経4=佼成学園)がインターセプトを決め敵陣4ydまで攻め込むと、最後はRB森川が押し込み先制TDを決める。開始9分には森川の約40ydのロングゲインから、最後はTE#80井上七海(総合4=佼成学園)が押し込みTD。開始10分にはDL#19山下遼太(文2=関西大倉)がQBサックを決めるなどディフェンス陣も奮起した。第1Q終了間際にはQB#1吉田拓郎(法4=日大鶴ケ丘)からのパスを受けたWR#12デコウト大貴(法4­=Nelson college)が約50ydのロングゲインを決めTD。序盤から攻め続け立大に流れを渡さず第1Qを21―0で終えた。

 

 「下級生が試合に出られることはチームのモチベーション向上につながる」(OL#78大枝弘平主将・政経4=関西大倉)。点差を広げ、下級生の出場機会を広げたい明大は攻撃の手を緩めない。第2QにTDを1つ返されるも、第3QにはQB吉田拓を中心に2つのTDを奪った。試合前の狙い通り第4Qには下級生も多く出場し、TDこそ奪うことはできなかったものの攻めの姿勢を崩さず走り抜く。第1Qから終始明大がペースをつかみ35―7の大差で試合を終える結果となった。

 

 春季オープン戦を6戦5勝1敗と好成績で終えた明大。唯一の敗戦となった王者・関学大との試合も1TD差に迫り、秋に向け可能性を感じさせる試合であった。春シーズンを振り返り「すごく自信につながった」(大枝)と話す一方で、「チーム面でもプレー面でも課題はたくさんある」(大枝)。悲願の日本一に向け、選手に慢心はない。秋季リーグ戦開幕まで残り約3か月。日本一へ向けグリフィンズはすでに歩を進めている。

 

[菅波陸哉]

 

試合後のコメント

大枝

――春季オープン戦を振り返って

 「個々の能力としてはTOP8に通用すると分かりました。チーム力を課題にこの夏で高めていきたいです」

 

――秋の本戦に向けての目標を教えてください。

 「ただ単に日本一を取るだけではなく、全員がスローガンを達成したうえで日本一を取ります」

 

デコウト

――吉田拓のパスからのTDを振り返って

 「ケガ明けのシーズンで吉田拓との連携が不安でしたが、オープン戦を通して合わせきれたかなと思います」

 

――秋の本戦に向けての目標を教えてください。

 「例年達成できていない日本一という目標を今年は本気で目指せるチームだと思うので頑張ります」

 

森川

――今日の試合を振り返って

 「オフェンスとしては目標の点数は取れましたが日本一になるためにはまだまだ足りないと思います」

 

――秋の本戦に向けての目標を教えてください。

 「チームとしては日本一、個人としてもリーディングラッシャーを目指しているのでどちらも達成できるよう頑張ります」