岩井が5位入賞 全国の舞台で実力発揮/全日本選抜選手権

レスリング 2022.06.18

 世界選手権の予選を兼ねて行われた全日本選抜選手権。さまざまな大会で好成績を収めた選手のみに出場資格がある。2日目の17日には明大からJOC杯U20での優勝者として岩井知史(文2=前橋西)が大会に参加。勝ち進むのが難しい大会ながら5位入賞という結果で大会を終えた。

 

6・16~19 全日本選抜選手権(駒沢体育館)

[男子グレコローマンスタイル]

▼87キロ級

 岩井――5位

 

 3年ぶりの有観客試合ともあって、会場は観客の熱気であふれていた。初戦の相手は林(日体大)。大学生同士の対決となった。序盤から相手に勢いよく投げ込まれ、投げ技から一気に4点を奪われる。その後も2点を追加されて相手の流れで試合が進むかと思われた。しかし集中力が途切れることはなく、冷静にフォールでの逆転勝利を収める。「過去3回の対戦のうちフォールで負けてしまうことがあった。今日は自分がフォール勝ちをする思いで臨んだ」。思い描いていた戦略通りに試合を進め、大学生対決を制し準々決勝へと駒を進めた。

 

 準々決勝の相手は昨年の全日本選手権の優勝者でアジア選手権7位の実力者、今大会の優勝候補である角(自衛隊体育学校)。「テクニックやパワーの差があった」。試合開始直後から相手にペースを握られ、幾度となく仕掛けられてくる攻撃の数々に翻弄(ほんろう)される。レスリングにとって不利な体勢であるうつ伏せの状態から立て続けのローリングにより1点も取れずに完敗をした。

 

 3位5位決定戦の相手は塩川(長野県レスリング協会)。こちらも序盤から相手に攻撃を許す展開に。パッシブによる1点を皮切りにローリングを中心とした技を繰り出され、相手の攻撃を抑えることができずにテクニカルフォール負けをした。

 

 「5位という結果が自分のありのままであると受け入れている」。悔しさを含ませながら今大会を振り返る。大会を通して今の自分を把握した岩井。さらなる実力の研さんに励むことを誓った強い意志にみなぎっていた。

 

[石田聖]

 

試合後のコメント

岩井

――2試合目に臨むにあたって意識した点を教えてください。

 「相手は全国大会で優勝をするような強い相手であることはよく分かっていたので自分の持っている力全て出して立ち向かおうと思いました」

 

――3位5位決定戦はどのような気持ちで臨みましたか。

 「相手が強かったですが2勝しなければ3位になれなかったのでまずは絶対に1勝をすることを念頭に置いていました」

 

――今後の意気込みを教えてください。

 「学生のグレコローマンの試合では優勝すること。全国の舞台では自分の力を最大限発揮したい思いで頑張りたいです」

 


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