宮川・山本組3位!春季リーグ戦からの成長見せる/関東学生選手権

卓球 2022.06.15

 関東学生選手権が開幕した。春季リーグ戦7戦中4敗を喫した宮川昌大(情コミ3=野田学園)・山本歩(商2=出雲北陵)組は大きな成長を見せ3位に入賞。寺下拓海(商3=福井商)・村松凛音(営3=長野工)組はベスト16で、目標としていたベスト8にあと一歩届かなかった。

 

◆6・14~16 関東学生卓球選手権(所沢市民体育館)

▼男子ダブルス

宮川・山本組――3位

寺下・村松組――ベスト16

 

 春季関東学生1部リーグ戦(以下、春季リーグ戦)で課題となっていたダブルス。逆転負けを何度も食らい、悔しい経験をした。しかしそんな彼らの姿はもうなかった。5回戦までに敗れたのはたったの1試合。卓球界の王者の名にふさわしい、圧巻の成績で勝ち上がった。宮川・山本組のターニングポイントになったのは5回戦目。筑波大の1年生ペアとの対戦だった。「勢いのある強い選手なので、勝てたことが自信につながった」(宮川)。終始試合の主導権を握り、落ち着いた試合運びで一度もリードを許さず。ストレート勝ちを果たし、続く準々決勝へ大きな弾みを付けた。

 

 そして迎えた準々決勝。因縁の相手・専大ペアとの一戦となった。第1セットを奪われるが第2セットを取り返す。その後も互いにセットを取り合い、勝負は最終セットへ。開始直後に5連続ポイント、中盤にも4連続ポイントを取り、流れを渡さず。攻める卓球で勝利を掴んだ。しかし準決勝はその流れのまま勝ち切ることが出来なかった。セットカウント1-3で敗れたがうち3セットはデュースにもつれ込む大激戦。何度も追い付く粘り強さを見せたが最後は力負け。「出るからには優勝したい気持ちがあった」(宮川)。それでも3位という好成績。今後の活躍に期待せずにはいられない。


(写真:ベスト16入賞の村松・寺下組)


 一方、寺下・村松組は接戦が多かった。「自分たちのできることをやれば勝てると信じていた」(寺下)。自分たちの卓球を貫き通し、ベスト16入りを果たす。しかし準々決勝で岩永・濱田組(早大)にストレート負け。「自分たちの弱さが出た」(寺下)。課題が残る一戦となった。しかしその分収穫も多かった。「もう一段階上に行くためにはまだまだ練習が必要」(村松)。今大会が新たな成長を促す契機となるか。彼らはさらなる上の世界に向けて飛び立とうとしている。

 

 試合はシングルスに続く。「前回悔しい思いをした。今回は優勝したい」(宮川)。ダブルスの勢いそのままにシングルスでも躍動し、単複ともにベスト4入りなるか。そしてその先の優勝へ。さらなる大舞台を目指して突き進む。「ダブルスより良い成績を残したい」と、村松もダブルスでの悔しさバネにベスト8入りなるか。紫紺たちの輝きから目が離せない。

 

[七海千紗]

 

試合後のコメント

宮川

――3位という結果についていかがですか。

 「出るからには優勝したいという気持ちはありましたが、内容的にはリーグ戦のときより良くなっているので自信にしていきたいです」

 

山本

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「リーグ戦からペアを組んで、今回もペアを組みましたが、リーグ戦のときよりも内容がとても良くなりました。しかし、最後の試合で勝ち切れなかったので悔しく思います」

 

寺下

――準々決勝で負けた原因は何だと思いますか。

 「自分たちの弱さが出てしまったところが駄目だったと思います。あともう一つ上に勝つには弱い部分も強化していかないといけないと感じました」

 

村松

――今日のベストゲームを教えてください。

 「ベスト16決定戦です。正直勝つか負けるか分からなかったですが、自分たちのプレーをすれば絶対に勝てると思っていました。そこでしっかり勝ち切れたのは自分の成長につながったと思います」


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