木村が圧巻のV ベスト4を明大が独占/第35回東日本学生個人選手権

拳法
2022.06.14

 東日本の個人王者を決める本大会。主将の木村柊也(文4=関西福祉科大)は決勝で井上晴陽(法2=三井)との明大対決を制し優勝を飾った。同じく明大対決となった3位決定戦では野村龍星(文3=関西福祉科大)が土屋賢生(法1=関西福祉科大)を下し、3位に食い込んだ。

 

◆6・12 東日本学生個人選手権(中大多摩キャンパス第一体育館)

▼段の部

 木村――1位

 井上――2位

 野村――3位

 土屋――ベスト4

 國枝、山田――ベスト8

 吉田、大川、森川――ベスト16

 玉置、蓮野、古川――2回戦敗退

 政岡、小山、野見山――初戦敗退

 正――棄権

▼女子の部

 西尾――ベスト4

 市川――2回戦敗退

 早川――初戦敗退

▼級の部

 矢吹――3位

 ガンジホ――2回戦敗退

 越智――棄権

 

 級の部、女子の部、段の部に分かれて行われた本大会。段の部では、主将の木村が圧倒的な力を見せつけ優勝を果たした。木村は初戦から準々決勝まで危なげない試合を展開し、迎えた準決勝。相手は同じ明大の後輩・野村。熱戦が予想されたこの試合は開始37秒に木村がタックルからの抑え込み胴突きで先制すると、続けざまに右のハイキックを決め木村が勝利を収めた。「木村先輩の壁は厚かった」(野村)と絶対王者を前に一矢報いることはできず。迎えた決勝戦で木村が対峙したのはまたしても同じ明大で「今後タイトルを取る選手になる」(木村)と期待を寄せている井上。試合が動いたのは開始58秒。木村が右のハイキックを決め先制すると、1分16秒には左のショートアッパーを決め白熱した熱戦を制した。木村は全5試合で1本も取られることなく完全優勝を果たした。

(準決勝で木村と対峙した野村)

 3位決定戦も明大対決となった。準決勝で木村に惜しくも敗れた野村の対戦相手は「ずっと背中を追いかけてきた存在」(土屋)と野村を憧れの先輩として慕う土屋。土屋は高校生王者として今春明大の門を叩いてきた期待の新星だ。試合開始直後、野村が幸先よく先制し流れをつかむと「まだ超えられるわけにはいかない」(野村)。先輩の意地を見せ二本目を奪い土屋を下した。

 (1年生ながらベスト4に輝いた土屋)

 東日本大学リーグ戦でのまさか敗戦から迎えた本大会。結果としてはベスト4を明大が独占し常勝軍団の層の厚さを見せつける大会となった。しかし「7月の全国大学選抜選手権では必ず日本一を取る」(木村)と木村メイジはすでに次を見据えている。今大会の勢いそのままに日本一の座をつかみ取り絶対王者の称号を再び明大のものにする。

 

[菅波陸哉]

 

試合後のコメント

木村

――大会を振り返っていかがですか。

 「自分から攻めてポイントを取ることができました。100点満点です。」

 

――東日本大学リーグ戦後のチームの雰囲気はいかがでしたか。

 「敗戦を機に試合に出たメンバーだけでなくメンバー外の選手にも『自分が頑張らないと』という意識が生まれより良い練習ができていると思います」

 

井上

――決勝を振り返っていかがですか。

 「木村先輩には昨年度も負けていたので今回は僕が勝ってスターになろうと思っていたのですがやはり強かったです」

 

――次戦に向けての意気込みをお願いします。

 「明治大学が1番でいなければいけないと思っているので全員で日本一をつかみ取れるように頑張ります」

 

野村

――土屋との3位決定戦を振り返っていかがですか。

 「まだ超えられるわけにはいかないなと。先輩の壁は厚いぞというところを少しは見せられたと思います」

 

土屋

――野村との3位決定戦を振り返っていかがですか。

 「野村さんは僕の憧れの存在なので試合は少し緊張しました。負けは悔しいですが戦ってみてやはりかっこいいなと思いました」