中大に無念の敗戦 悔しさ残し、リーグ戦閉幕/関東学生1部リーグ戦
リーグ戦最終日を締めくくるのは中大との一戦だ。第1Pは明大のリードで進め、第2P、第3Pと拮抗(きっこう)した試合展開が続く。勝負を懸けた第4Pで試合の主導権を譲ってしまい、1度は接戦を制した相手への惜敗という悔しいかたちでリーグ戦は幕を下ろした。
◆5・14~6・12 関東学生1部リーグ戦
▼6・4 対中大戦(日体大健志台プール)
明大10{3―1、2―4、3―4、2―5}14中大〇
リーグ戦最終戦の相手は2度目の対戦となる中大。5月14日に行われた1戦目は12―11で勝利をつかみ、連勝を狙う。太田竜浩(商4=明大中野)が先制点を挙げ、チームに勢いをつけると、相手の退水を好機に熊谷泰人主将(営4=明大中野)も得点を決める。「相手の攻めを封じ、守りから流れをつくることができた」(熊谷)。3―1と明大のリードで第1Pを終え、続く第2P。攻守交代を繰り返し、両者譲らない展開が続いた。しかし、後半連続失点を許し、中大に流れを渡してしまう。残りわずか1秒で決められたシュートにさらに追い打ちをかけられ、5―5の同点で前半を終えた。
第3Pを先制したのはまたも中大。その後も連続で得点を許し、厳しい展開に陥る。3点差をつけられたところで残り時間は2分。「切り替えて1本いこう」。その掛け声通り、2点を取り返し、続く第4Pでは越智大介(理工2=明大中野)が得意のミドルシュートを決めた。しかし、勝負がついたのは「4P目のラスト4分に退水を取られてしまい、3点差をつけられた場面」(太田)。試合終了残りわずか4秒の熊谷の最後の一撃もむなしく、10―14で敗北を喫した。
主将の熊谷は「負けてしまったが、夏に向けた収穫の大きな試合となった」と振り返る。リーグ戦を6位で終え、目標の上位リーグ進出はできなかったものの「毎試合ごとに振り返り、課題を改善し続けたことで、チームの成長につながった」(太田)。次の舞台はインカレだ。夏に向け強化したいことは「フォーメーションの見直し、個々の対人能力の向上を念頭にDF面の強化を図りたい」(太田)。明大はさらなる飛躍を続け、インカレでのメダル獲得を誓う。
[井手満菜]
試合後のコメント
熊谷
――今試合チームトップの4得点。ご自身のプレーで良かった点、また見つかった課題はありますか。
「良かった点は、1対1の強さです。1対1の状況で攻めを行えた際には、自分の力をしっかりと発揮できていたと思います。課題としましては、常にダブルチームで守られることが多いので1対1の状況を作るための方法を考えることと、チャンスを確実にモノにするためにシュート決定率をより上げることです」
――主将として臨んだリーグ戦、去年までと違ったことはありましたか。
「昨年までは、自身のプレーに集中し、自分の結果を追い求めるようなプレーで気負わずに臨むことができました。しかし、今年は自分の言動がチームの結果につながる立場で臨んだので、とにかく個人よりもチームが勝つためにという意識がかなり強くありました」
太田
――試合全体を振り返っていかがでしたか。
「メンバーが欠けている状況だったので、終始ハードな試合展開でした。前半は落ち着いた試合運びでリードできていましたが、後半になるにつれて疲労がたまり、焦ってシュートを連発したことが、相手のカウンターにつながってしまいました」
――今試合の良かった点を教えて下さい。
「チーム全員で声を出し合い、士気を高め合う雰囲気作りをできたことです。学生リーグの集大成の試合だったので、このムードメークをインカレでも継続したいと思います」
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