強豪相手に食らいつく 日体大に敗れ上位リーグ進出ならず/関東学生1部リーグ戦

水泳(水球)
2022.05.29

 リーグ戦第7試合は、大学水球界の雄・日体大と対戦。序盤に複数失点を喫したものの、その後は粘り強く食らいつきリードを広げさせない。しかし、第3P以降は日体大に地力の強さを見せつけられ第4Pでコールド負けとなった。

 

5・14~6・12 関東学生1部リーグ戦

5・28 対日体大戦(日体大健志台プール)

  明大9{3-7、4-5、1―8、1-4}24日体大〇

 

 上位リーグ進出を懸けた第7試合は絶対王者・日体大との一戦。試合は第1P、日体大が3連続得点とペースを握る展開に。第2Pは開始から2点を先取するなど明大が反撃に出ると、対する日体大も得点を重ねる。激しい攻防戦を繰り広げ4-5と互角の戦いを見せた。

 

 これ以上点差を離されると厳しくなるため、攻勢に出たい明大だったが、第3Pで8点を追加され、さらにリードを広げられる。第4Pで15点差がつき大会規定によりコールド負けとなった。それでも「自分たちも日体大に通用する実力があると感じた」(熊谷泰人主将・営4=明大中野)。これまで3Pコールド負けが続いていた日体大相手に第4Pまで持ち込み、明大の成長を確かに感じさせる結果となった。

 

 この試合で印象深い活躍を見せたのは主将の熊谷。「格上のチームなので胸を借りるつもりで臨んだ」。パスをそのまま流し込む技ありシュートや意表を突いたループシュートを見せるなどチーム最多の5得点を挙げた。日体大と第4Pまで戦うことができたのは、頼れる主将が獅子奮迅の活躍を見せたからだろう。

 

 試合結果を受け明大の5位以下が決定。目標の上位リーグには惜しくも届かなかったが、強豪とも善戦できる実力をつけてきた。29日からは順位決定戦に挑む。初戦の相手は成蹊大。「前回対戦した時は、後半に自分たちの緩みが出てしまった」(熊谷)。最下位に沈む相手からもう一度勝利を収め、チームを勢いづけたい。

 

[井澤怜音]

 

試合後のコメント

熊谷

――今日の試合はどのような戦いになると想定していましたか。

 「過去の経験や他チームの結果からも勝つのは難しい試合だという印象は持っていました。ただ、その中でも次につながるような試合をしないと成長にはつながらないので、どれだけ通用するかというのを意識して試合をしました」

 

――試合を振り返っていかがでしたか。

 「自分たちの攻撃力に関しては、ある程度通用すると感じました。さらに守備面が今後の課題であると理解できたので全体の流れとしては良かったです」

 

――明日に向けてはどのような話をされましたか。

 「前回対戦した時の反省点である緩みを修正して、最後まで攻撃と守備を緩めずに集中して取り組んでいこうという話をしました」

 

――明日からは順位決定戦になりますが、明大の立ち位置はどのように考えていますか。

 「目標としていた上位リーグ進出はできませんでしたが、そこに届く実力はあったと思います。5位を取る実力もあると思うのでしっかり勝ち切って終わりたいなと考えています」