関東大学春季Aブロック対抗戦後インタビュー/榎本剛之監督

ゴルフ
2022.05.26

 5月に行われた関東大学春季Aブロック対抗戦。女子は6校中4位という結果で全国女子大学対抗戦へ駒を進めた。また、4月にフジサンケイレディスクラシックに出場した高木美咲(営3=近大新宮)は3アンダーの「69」とAブロック1位のスコアを収め、見事最優秀選手に選ばれた。一方、昨年度Aブロック昇格を果たした男子は最下位となり、5月29日にAブロック残留、そして全国大学対抗戦進出を懸けた早大との入替戦に臨む。本記事では榎本剛之監督のインタビューをお送りします。(この取材は5月23日に行われたものです)

 

――関東女子大学春季Aブロック対抗戦(女子部)・関東大学春季Aブロック対抗戦(男子部)、それぞれを振り返っていかがですか。

 「女子は4位で全国大会に進みました。いつも優勝を狙っているのですが、4位、3位というのが多く、来月の北海道での全国大会に出場が決まりました。その中でも3年生の高木が最優秀選手になりました。1部リーグの大学の中では個人で1番ということで、それはうれしいです。最終日3アンダーということで、それが1打でも悪ければ団体は全国に行けず、個人も最優秀選手は単独ではなくタイになっていたので、貴重な1打だったと思います。男子については昨日(5/22)終わりまして、残念ながら最下位。日曜日にBリーグ優勝の早稲田と入替戦を行います。まだチャンスは残っていますので、そこで勝つとAリーグ残留に加え、北海道で来月、女子と一緒に全国大会に出場できるという感じですね。男子についてはケガ人が出るなど、選手がなかなかそろわなかったことも敗因としてあります。最近はどこの大学もゴルフ部はスポーツ推薦の選手が少ないので厳しいです。男子についてはレギュラーを10人そろえなければいけないので、なかなかその人数がそろわないですね」

 

――最優秀選手に選出された高木さんのプレーはいかがでしたか。

 「彼女はその前にもプロの試合であるフジサンケイレディスクラシックに出ていました。全米オープンという世界のメジャー大会の予選にも出て、2打及びませんでしたが、大きな大会が続いていて、本人はすごく自信になったと。その自信の中で臨んだので、彼女にとってはその経験が学生の試合でも生かされたと思います。今後もいろいろなプロの試合に出て成長してくれればと思います」

 

――全国女子大学対抗戦での目標を教えてください。

 「3年前に優勝した全国大会で、日本一になりましたよね。今回もその時と同じ会場です。いい思い出の場所ですから、優勝したいと思います」

 

――昨年度、男子はAブロックに昇格しましたが、その時はいかがでしたか。

 「落ちてもすぐに上がらなければ、なかなか上がってこられないという心配がありますから、そこはほっとしました。今回また入替戦があり、下からではなく上で入替戦を迎えるという形です。やはり下から追いかけてくる側は精神的にも強いですし、勝てば全国大会にも出られるということで、気持ち的には相手の方が意気込みが強いと思っていますので、そこに負けないように頑張らなければいけないと思っています」

 

――今大会の男子の結果についてはいかがですか。

 「メンバーの状態が良くないということと、他の学校の様子から見ると予想はしていました。ただここまで離されるのは準備不足だと思っております」

 

――入替戦に臨むにあたって強化していきたい部分を教えてください。

 「チームワークというより個々がベストを尽くすようにしたいです。よく言っているのですが『同級生に負けない』、『後輩に負けない』というように、いい意味でチームの中でライバルを意識して、それを一人一人が意識しながらプレーしていけば、結果が出ると思っています」

 

――男子ゴルフ部の今年度の目標を教えてください。

 「やはりAブロックに残り、秋はAブロックで日大、東北福祉大の2校が1位を争っているのですが、その中で3位に入ることです。そこで日大、東北福祉大を脅かす存在になりたいと思っております」

 

――今後成長が期待できる選手を教えてください。

 「女子に関しては話題になっている渋野日向子の妹(渋野暉璃子・文2=岡山朝日)のポテンシャルが素晴らしいので、彼女は飛距離を生かして成長すると思います。同級生の相場彩那(法2=埼玉栄)もですね。2人とも体が強く、飛距離が出るタイプなのでまだまだ伸びしろがあると期待しています。男子に関しても新しい1年生にこれから成長してほしいと期待しております」

 

――ありがとうございました。

 

[春木花穂]

 

【テレビ放送のお知らせ】

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5月19日、5月26日、6月9日 

23時30分から24時