春季リーグ9戦目 あと一歩攻め切れず連勝ストップ/春季関東大学1部リーグ戦
初勝利から4連勝中の明大。9戦目は筑波大と対戦した。始めの2セットは相手に流れを持っていかれ連続で落としてしまう。続く第3セットは岡本和也(政経2=五所川原工)の登場から勢いを取り戻し大差で奪う。しかし、終盤決め切れず1-3で試合終了。連勝は4で止まった。
◆4・9~7・10 春季関東大学1部リーグ戦(小田原総合体育館他)
▼5・22 対筑波大戦 (会場非公開)
明大1{23―25、18-25、25-16、23-25}3筑波大〇
<スターティングメンバー>(ローテーション順)
OH工藤有史(政経3=清風)、MB溝井健太(商3=洛南)、OP坂本雄大(政経2=市立尼崎)、OH澤口将太郎(法3=札幌藻岩)、MB安井恒介主将(政経4=市立尼崎)、S神園洋(法4=札幌藻岩)、Li武田大周(政経3=松本国際)
3セット目
OH澤口⇄OH岡本
序盤から流れをつかみたい明大。しかし開始直後3連続ポイントを奪われてしまう。坂本の2連続サービスエースなどブレークを取り追いつく場面もあった。が、1度もリードを奪うことができないまま第1セットを接戦で落とす。続く第2セットも相手の勢いは止まらず連続で取られた。
追い込まれた状況で迎えた第3セットは岡本を投入。「自分らしいプレーができた」(岡本)。チームを勢いづける思い切ったプレーを連発し流れを引き寄せる。岡本の好プレーで相手のミスを誘い、その流れのままこのセットを25―16の大差で取り返す。迎えた運命の第4セット。「得点源は安井、工藤、溝井あたりだと思っている。信頼して託している」(神園)。その言葉通り3人にトスが集中。スパイクを上げられる場面が多かったが粘り強い戦いを見せ一進一退の攻防を繰り広げる。しかし「レシーブは相手が上だった」(工藤)。サイドアウトが続く中、最後まで相手の堅実な守りを打ち破ることができなかった。
春季リーグ戦は残すところ3試合。「勝たないと意味がない。結果重視でやっていきたい」(安井)。初勝利からの連勝記録はここで途絶えてしまったが、明大バレー部はさらなる勝利に向かって走り続ける。
[七海千紗]
試合後のコメント
安井
――今日の試合の収穫点はございましたか。
「レフトやライトに対して決められる本数が少なかったのでそこは良かったと思います。二段トスになったときにブロックが止め切れると流れを引き寄せることができたのかなと思います」
神園
――力が同等の相手ということで意識していたことはございましたか。
「自分はセッターなので上げどころを間違えないようにすることを考えていました。決められるところに上げないといけないのでその点を意識していました」
工藤
――終盤にトスが集まりました。その点いかがでしたか。
「相手に研究されることがありますが、それを越えるプレーを見せることが必要でした。しかし決め切れない場面が多かったのでまだまだだなと思いました」
岡本
――今日の試合で見えた課題はありますか。
「全てのセットで序盤に離されて、その後追いついて、サイドアウトになるという形だったので最初からリードを許さないことを意識してやりたいです」
関連記事 RELATED ENTRIES
-
エース・工藤、Ⅴリーグで躍動/V.LEAGUE DIVISION1
バレーボール 2024.02.19全日本大学選手権後からVC長野トライデンツ(以下、VC長野)に合流している工藤有史(政経4=清風)。代々木第二体育館で行われた対東京グレートベアーズ(以下、東京GB)戦では、内定選手ながら前日に引き続きフル出場を果たした。サーブレシーブはチーム最多の43本、サービスエース2本と攻守にわたり活躍を見せた。 ◆10・14~3・31 V.LEAGUE DIVISION1▼2・18 VC長野対東京GB戦(代々木第二体育館)VC長野1{25-23、20-25、23-25、33-35}3東京GB〇 観客数2749人と会場はほぼ満席となった今試合。VC長野にとってはアウェーであったが、多くのVC長野ファンが駆け付けた。ウォーミングアップ中から主将の池田颯太選手(令3営卒=現VC長野トライデンツ)など、チームメートと積極的にコミュニケーションを取る姿も見られた。 第1セット最終盤には、東京GBのラファエル・アラウージョ(ブラジル)をブロックで仕留め、工藤の連続得点でセットを先取した。第1セット中盤に続き第3セットにもサービスエースを繰り出し、サーブでもチームを勢いづかせる。大事な場面でサーブが回ってくることも多かったが「『決めたろ』とは思っていたが、いい意味でリラックスしていこうとも考えていた」。 (写真:工藤(左)と藤原奨太) 30点を超えるデュースとなった第4セット。途切れない緊張感の中、工藤はネット際での押し合いを制するなど攻守共に活躍を見せた。しかし最後の数点を取り切れず、33―35で東京GBの勝利となった。「4セット目の中盤から終盤はスパイクも決まって手応えはあったが、それ以上に相手の柳田さん(将洋)などは勝負どころの点の取り方を知っているなと感じた。やっぱりまだトップの人との差を感じた」。 試合を通し、流れが悪い時は一番声を出してチームを盛り上げた。内定選手ながら、すでにチームの主軸のような働きを見せた工藤。今後の活躍にさらなる期待がかかる。 [上原朋子] 試合後インタビュー――試合を振り返ってみていかがですか。 「全体を振り返ると、昨日よりかは全体的にどのプレーも良くなってましたし、昨日よりもいい場面が多くあったんですけど、やっぱりどのセットも最後の点を取り切れなかったっていうのが一番の敗因かなと思います。もちろん最後は個人技なんですけど、自分も最後サーブを打ち切れなかったのが勝てなかった要因ではあるかなと思います」 ――スパイクやサーブなど全体的に活躍されていましたが、具体的に手応えを感じた部分があったら教えてください。 「4セット目の中盤から終盤はスパイクも決まって手応えはあったんですけど、それ以上に相手の柳田さんであったりが、勝負どころでの点の取り方っていうのを知ってるなって感じました。手応えを感じたのはあるんですけど、やっぱりまだトップの人とは差があるなっていうのは感じました」 ――サーブで狙われがちだったと思いますが、ご自身ではどのように思われますか。 「4セット目の終盤ぐらいからは安定して返せてたんですけど、2、3セット目は崩されてたんで、試合を通して安定しないといけないですし、試合の中で修正していけるようにしないといけないかなと思います」 ――昨日、今日とフルでの出場でしたが膝の調子はいかがですか。 「まあ動く分には全然問題がないので。痛みがないわけではないですけど、大丈夫です」 ――次の試合に向けて一言お願いします。 「来週も上位のチームに当たるので、しっかり対策を練りながらも、自分たちのバレーをすることを第一に考えていいバレーをして勝ちたいなと思います」READ MORE -
Vリーグ内定インタビュー③/澤口将太郎
バレーボール 2024.01.23卒業後、V2の北海道イエロースターズ(以下、イエロースターズ)に内定が決まった澤口将太郎(法4=札幌藻岩)。明大バレーボール部での4年間を力に変え、地元・北海道での飛躍を誓う。今回は明大からVリーグに内定した3選手にインタビューを行った。第3弾はイエロースターズに内定した際のインタビューをお届けする。(この取材は11月25日に行われたものです) ――内定が決まった今の気持ちを教えてください。 「親だったりとか学生時代から応援してくれていた人とかもいるんでその人たちからおめでとうの声をもらえてうれしいです」 ――イエロースターズを選んだ理由は何ですか。 「一番大きいのは、地元のチームっていうので高校生の時に練習試合の相手をしてもらったりとかっていうのもあったんで地元に貢献できればなと思ったのが理由です」 ――明大での4年間を振り返っていかがですか。 「まずはコロナでやっぱりうまく練習もできずっていう環境があった中で、その中でももちろんイエロースターズに声かけてもらったっていう経緯もありますが、まあ総じて苦しい4年間だったなと思います」 ――大学4年間で印象に残っている試合はありますか。 「3年の春リーグ(春季関東大学1部リーグ戦)の中大戦なんですけど大学で自分が初めてスタメンで出て勝てた試合なんでその試合が一番印象に残ってます」(写真:秋季リーグ対日大戦 サーブを打つ澤口) ――バレーボールを始めたきっかけを教えてください。 「自分の母がママさんバレーをやってて、それで一緒に練習についてったりしてバレーやろうかなって思った感じです 」 ――バレーボールの魅力を教えてください。 「やっぱり高い選手とかスパイクが強い選手がいるチームが勝つわけじゃなくて、背がちっちゃい選手でも頑張ればその背が高いチームにも勝てるっていうところがバレーボールの魅力なんじゃないかなと思います」 ――バレーボールをやめたいと思ったことはありますか。 「バレーやめたいなは思ったことないです。バレーボール好きなんで(笑)」 ――ご自身のプレーの特徴を教えてください。 「やっぱり守りの部分ではチームに貢献できたのがちょっとあります」 ――大学生活を通して学んだことはありますか。 「高校時代はあんまり全国大会とかの大きい大会に出られなかった選手なので関東に出てきて、周りがやっぱ全国大会それこそ春高とかで活躍してる選手ばかりで、その選手たちから学べる技術とか、そういう刺激がいっぱいあったので、それが一番自分の成長につながったんじゃないかなと思います」 (写真:秋季リーグ対中大戦 溝井健太(商4=洛南)と澤口)――尊敬する選手はいますか。 「山本智大選手(パナソニックパンサーズ)っていう北海道出身の選手がいるんですけど自分の中学校のOBでもあって何度か練習相手とかしてもらってるので尊敬する選手です」 ――卒業後は同期の武田大周選手(政経4=松本国際)、工藤有史選手(政経4=清風)がライバルになりますがいかがですか。 「まずは同じ舞台に立てるように。やっぱV1とV2で違うので、2人に追いつけるように頑張りたいと思います」 ――どのような選手になっていきたいですか。 「やっぱ自分としては地元の北海道のバレーボールを盛り上げるっていうことが結構自分の中で大事にしてる部分であるので。地元を盛り上げられるような選手になりたいなと思います」 ――今後の目標を教えてください。 「Vリーグっていうステージになるんですけど一つでも多く試合に出れるように頑張りたいなと思います」 ――ありがとうございました。READ MORE -
Vリーグ内定インタビュー②/工藤有史
バレーボール 2024.01.23ケガにより6月から欠場が続いていたものの、全日本大学選手権(以下、全カレ)初戦・至学館大戦には間に合わせ、サービスエースでチームに追い風を吹かせた工藤有史(政経4=清風)。卒業後はV1のVC長野トライデンツ(以下、VC長野)に入団することが内定している。全カレ後チームに合流し、1月6日の対東レアローズ戦では内定選手としてピンチサーバーで試合に出場。そこでは、同期の武田大周主将(政経4=松本国際)との対戦も果たした。また1月21日の対サントリーサンバース戦では得意の守備でチームに貢献。今回は明大からVリーグに内定した3選手にインタビューを行った。第2弾は工藤がVC長野に内定した際のインタビューをお届けする。(この取材は11月5日に行われたものです) ――VC長野に内定した心境を教えてください。 「素直にうれしいですし、まずVリーグでやらせてもらえるということに、すごく感謝しないといけないです。一つの夢でもあったので、良かったなって感じです」 ――入団に至る経緯などがあったら教えてください。 「2022年の冬も行かせてもらって、そのままって感じです」 ――2022年の冬に入団するまでの経緯を教えてください。 「その時はまだ何も決まってなかったんですけど、2年生の冬にも(VC長野の)練習に参加させてもらいました。3年生の時に声をかけていただいて、いろんな話とかしてもらって、魅力的に感じました」 ――ご自身のどのようなところが評価されたと思いますか。 「言ってもらったのは、やっぱり『ディフェンスの部分がいい』ってことでしたね」(写真:全カレ対東亜大戦 喜びを爆発させる選手たち) ――入団に際して、同期や家族、周りの方の反応はいかがでしたか。 「(VC長野から)声をかけてもらった時に、家族とかには言って、いろいろ一緒に相談して決めたので家族は知っていたんですけど。友達とかからは『おめでとう』って感じでした」 ――VC長野を選んだ理由は何でしょうか。 「ちょっとですけど他チームからも声かけてもらっていて。いろいろ話を聞かせてもらったり、練習に参加させてもらったりもしたんですけど、なんていうか一番自分に雰囲気が合っているなと思ったのが一つです。後はやっぱりどのチームでも行くからにはやっぱり試合に出たいので。自分が一番出場できる可能性があるチームに行きたいなと思っていたので、その二つが大きいかなと思います」 ――一緒に入団する3人の同期(※11月5日時点)との関係性はいかがですか。 「天理の中島くん(中島健斗)は中学校のJOCの大阪の選抜で一緒にやっていて、しかも小学校からも知っているのでまた一緒にやれるのは嬉しいです。東海の子(佐藤隆哉)も日体の子(安原大)も知り合いなので。しかもみんなうまいし、すごく心強いです」 ――山口誠監督(清風高)の「応援される選手に」という言葉がございますが、応援される選手になるためには何が必要だと思いますか。 「プレーができるのもそうなんですけど、それ以前にやっぱり人として尊敬されるような人にならないと。やっぱりバレーができても、人としてダメやったら応援したくなるような人にはなれへんと思うし。だから私生活とか、バレー以外の部分でもちゃんとできるようにならないと、応援してもらえないと思うんで。『バレーだけじゃないぞ』っていうのはずっと言われてたので、それを忘れずに頑張りたいです」 ――バレーボールはお好きですか。 「バレー、好きですはい(笑)」 ――どういうところがお好きですか。 「やっていて好きって感じるよりかは、楽しいなって感じる方が多いです。練習はあんまり好きじゃないし、バレー難しいなと思うことの方が多いんですけど。やっぱり練習してきたことを試合で出せたり、長いラリーになった時に最後自分に託してもらえた時に決められたり、みんなが喜んでいるのを見たりしたらすごくうれしいなって思うんで。そういう場面でやっぱりバレーっていいなって思いますね」 ――バレーボールをやめたいと思ったことはございますか。 「小学校入る前ぐらいからずっとバレーをやってきて、まあ何回もあります。いろんな指導者に『お前はだめだ』とかずっと言われてきて、特に高校生の時とかはもう毎日怒られていました。僕もわがままだし負けず嫌いなんで(笑)。『もう嫌や』ってなったのは多々あるんですけど、でもバレーを嫌いになったことはないって感じですかね」(写真:東日本大学選手権 武田からメダルをかけられる工藤) ――1年目の目標はございますか。 「シーズンの途中からの合流になるんですけど、まずケガ明けなのでしっかりケガする前の状態に戻すこと。後はやっぱりこれからまたケガしない体づくりとか。もちろん試合に出て活躍するのもそうですけど、これからVリーグで戦えるような体をつくるのが一番の目標かなと思います」 ――Vリーグではどのような活躍をしたいですか。 「自分はディフェンスを評価してもらえていたので、やっぱりディフェンス面で活躍したいです。攻撃面もそうなんですけど、やっぱり安定感のある選手を目指しているので、いろんな人から『工藤は安定感あるな』と思ってもらえるようなプレーができればいいかなと思います」 ――Vリーグへの意気込みや抱負をお願いします。 「まあ1回経験させてもらっているので、初めての時よりかは緊張はないです。すごく楽しみだし、そんなすぐに通用することは絶対ないので、自分がどれだけできるのかというのを見るのもすごく楽しみです。W杯とかに出ていた人たちとコートを挟んで試合できるのもすごく嬉しいし、世界のレベルを肌で感じるのがすごく楽しみなので、ちょっとでも試合に絡めるように頑張りたいなと思います」 ――ありがとうございました。READ MORE