3年ぶりの東日本インカレ 男女ともに全日本の切符をつかむ/東日本学生選手権

体操
2022.05.23

 3年ぶりに東日本学生選手権(以下、東日本インカレ)が開催された。8月の全日本学生選手権(以下、全日本インカレ)への出場権を懸けて行われた今大会。初出場のメンバーが多い中、明大はチーム力を発揮し、男女ともに団体での全日本インカレ出場を決めた。

 

◆5・20~21 第55回東日本学生選手権(高崎アリーナ)

▼男子団体 

 明大――10位(2部2位)

<男子団体メンバー>

小山竜希主将(政経4=埼玉栄)、宮沢楓大(商3=関根学園)、保田健太(総合3=名城大付)、坂井智羽(政経2=伊奈学園総合)、渡辺匠郎(営1=大垣商)、栗原優太(総合1=駒澤大学)

 

▼男子個人

<出場メンバー>

中田智也(総合2=伊奈学園総合)

 

▼女子団体 

 明大――11位(2部3位)

<女子団体メンバー>

跡部桃子(営4=有明)、飯田麻由(商4=大宮東)、安江彩花(文4=羽鳥北)、佐々木唯(文2=鯖江)、十亀桜(商1=新田)、森夢華(文1=ふじみ野)

 

 初めての東日本インカレで大技を繰り出した。男子個人に今大会唯一出場した中田は、メンバーチェンジで急きょ参戦した。「出ると決まったのでしっかりやり切ろう」(中田)。2週間前から通し練習を増やし、本番では鉄棒のコバチとあん馬のDコンバインを取り入れた。これまではミスが1回出ると、その後もミスが続いていた中田。しかし今回はミスが出ても「立て直して通し切れた」。修正力を身に付け、全日本インカレではノーミスの演技を披露する。

 

 悔しさが残る演技となった。1年生を加えた新体制で挑んだ男子団体。夏の全日本インカレに向けて良いスタートを切りたかったが「いつも出ないような、もったいないミスが多かった」(小山)。試合経験が少ないメンバーが多く、本来の力を出すことはできなかった。だが、そんな中でも坂井や渡辺など下級生の活躍も見られた今大会。「Eスコアを伸ばす練習が結果に出た」(坂井)。1部昇格を目指す男子勢は、さらなる飛躍を志す。

 

 一方の女子団体は、4月の東日本学生グループ選手権(以下、東日本グループ)で出場権を獲得し挑んだ今大会。これまで以上にチーム練習を行い、メンバー同士の雰囲気を高めた。本番は平均台からのスタート。これまでミスが多かった競技で「2人だけのミスに抑えられたのが大きかった」(跡部)。飯田や森の活躍もあり、得点は東日本グループから約6点上がる結果に。それでも全日本インカレでの2部3位という目標にはさらなる躍進が必要だ。「もっと練習を積んだり新しい技に挑戦したりしたい」(森)。今大会の経験を糧に、目標の実現を果たしたい。

 

 男女ともに全日本インカレへと駒を進めた今大会。個々の力を合わせ、チーム一丸となってそれぞれの目標を達成する。夏に向けた挑戦は、もう始まっている。

 

[渡辺悠志郎]

 

試合後のコメント

小山

――全日本インカレに向けての意気込みをお願いします。

 「何としても1部に昇格して、個人としては気持ちよく引退したいです」

 

坂井

――今大会の収穫と課題を教えてください。

 「やはりミスをなくすことが課題ですね。収穫はやはり明治は設備が不十分でDスコアが伸びにくいので、Eスコアでカバーできるようにやっていくべきだなと思えたのが収穫です」

 

中田

――今後の目標はありますか。

 「今回はメンバー選考でミスをしてしまってメンバーから落ちてしまったので、全日本インカレのチェックでしっかりミスなく演技してメンバー入りを果たし、インカレではノーミスで演技できるように頑張りたいです」

 

跡部

――チームの収穫や課題を教えてください。

 「私が在学していた4年間で一番チームの雰囲気が良かったのが収穫で、課題はDスコアを上げることです」

 

――これまでの練習はどのようにされてきましたか。

 「別々で練習するのではなくてチームでまとまってみんなで同じ練習をしたり、声を掛け合って一本集中を目指したりしてやっていました」