男子エペ 2部リーグ優勝を果たす/関東学生リーグ戦

フェンシング
2022.05.17

 関東学生リーグ戦(以下、リーグ戦)5、6日目は男子エペ団体戦が行われた。順調に白星を挙げ迎えた日体大戦。ここまで明大と同じく負けなしの難敵相手に最終セットまでリードを許していたが、最後は大竹諒(営3=各務野)が見事逆転。男子フルーレに続き2部リーグ優勝を果たし、17日の入替戦に臨む。

 

5・10〜17 関東学生リーグ戦(駒沢体育館)

男子エペ2部 明大――1位

 

 フレッシュなメンバーで挑んだ。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった今大会。そのため、出場メンバー全員が初めてのリーグ戦となり「緊張して混乱してしまった」(村田一公・理工1=米沢中央)。それでも立大戦、青学大戦は序盤から順調に得点を重ねリードを広げていった。立大戦では途中、相手に流れがある際に「相手がガンガン攻めてきた」(村田)と大量得点を許し状況が一変。広げていたリードを9点差から3点差まで一気に詰められた。相手が勢い付く中、全員で声を出し「一本ずついこう」(大竹)と一致団結。最後は着実に得点を取り続け2戦2勝し、無敗のまま6日目につなげた。

 

(写真:相手に技を仕掛けようとする堀部)

 

 明大の勢いは止まらない。6日目初戦の拓大、続く東農大を難なく撃破し、今大会のヤマ場、日体大との対戦へ。前回の2部リーグ戦の優勝校で個々のレベルが高く、今大会の中で「一番厄介な相手だった」(大竹)。点数を離されはしないが、相手にリードを保ち続けられる苦しい展開に。8セット目を37―40で終え、命運は最終セットに出場する大竹に託された。団体戦における3点差は大きく、一つもミスが許されない状況。「絶望感はあったが、腹をくくって挑んだ」(大竹)。冷静に相手の癖を見極め、付け入るスキを与えない。次々と得点を積み上げ見事逆転に成功。2部リーグ優勝を飾った。

 

(写真:初出場ながらも二番手としてチームに貢献した村田)

 

 入替戦の対戦相手は専修大。勝利すれば7年ぶりの1部昇格となる。専修大は「個人のレベルが高く、日本代表レベルの選手もいる」(大竹)と手強いメンバーがそろった強敵だ。日体大戦同様、相手に大きなリードは許せない緊迫した試合展開が予想される。チャンスはこの一戦のみ。チーム一丸となり、優勝した勢いのまま決戦を制し、必ず1部昇格をしてみせる。

 

[正野真由夏]

 

試合後のコメント

大竹

――大竹選手のところで大きく点差をつけることができていましたがいかがでしたか。

 「自分は役割的にエースポジションにいるので、やはり点を取り後ろの人たちに安心してもらえるようにしなければいけないという責任感がありました。自分のところで点数差をつけられるようにするということは意識してやっていました」

 

――今のチームの状態はいかがですか。

 「チーム自体はそこまで悪くないとは思うのですが、あまり安定しておらず、まだまだこれからだと思っています。改善点がいくつもあるので、そこは次に向けて修正していくところですが、今回は時間がなく、そういうわけにはいかないので、自分が出せる限り全力で相手にぶつかっていきたいと思います」

 

堀部聖太(政経2=岩国工)

――フルーレに加えエぺ種目にも出場されましたが違いはありましたか。

 「タイミングや剣の種類が結構フルーレと違い、慣れるのに時間がかかりました。しかし、プレッシャーもあまりなく思い切りできたと思います」

 

村田

――今日の調子はいかがでしたか。

 「初のリーグ戦ということもあり、緊張して混乱してしまいました。最初は悪かったのですが、途中からいつも通りのプレーができました」

 

大浦成之(営1=米沢中央)

――青学戦を振り返っていかがでしたか。

 「リードしている状況を続けたいという思いでやっていたので、それがプラスに働いたのだと思います」

 

――団体戦で意識していたことはありますか。

 「流れと声を切らさないことを意識していました」