チーム力高め順大を撃破! 春季リーグ初勝利/関東学生春季1部リーグ

ハンドボール 2022.05.14

 一度つかんだ流れを手放さなかった。いまだ白星なしで迎えた順大戦。立ち上がりから好プレーを連発し、前半終了時点で3点のリードを奪う。後半もその勢いは止まることなく、春季リーグ7試合目でようやく勝利をつかんだ。

 

◆4・16〜5・22 関東学生春季1部リーグ戦(国士大多摩体育館他) 

▼5・14 対順大戦(三郷市総合体育館) 

 〇明大34{17―14、17―15}29順大

 

 「本当に勝ちたいという気持ちがプレーに出ていた」(加藤良典監督)。何としてでも勝利を目指すべく、強気の姿勢で順大戦に臨んだ。立ち上がりは点の取り合いが続き、なかなかリードを広げられず。それでも国士大戦で課題にあげられていたディフェンスがうまく機能し、粘りを見せる。前半15分過ぎに石田知輝(農4=洛北)がシュートを決めてリードを奪うと、衣川敦人(理工4=愛知県立旭丘)と石田の2人で得点を重ねたところでタイムアウト。衣川はその後にも2得点を挙げ、チームに貢献。「1本目のシュートを外した時にある程度手応えはあった」(衣川)。勝負どころで頼れる4年生の活躍が光り、17―14で前半を折り返した。

 

 初勝利に向け、良い流れを保ちたい後半の試合。開始早々に得点を奪うと、その後も次々とシュートが決まり、流れは完全に明大のものに。また、ピンチの場面で荒田隼弥(法3=洛北)も好セーブを見せ、相手に付け入る隙を与えない。明大ベンチも歓声を上げ、良い雰囲気で試合を進めていった。15分過ぎからは順大の反撃に苦しむ場面もあったが、試合終了まで一度もリードを奪われることなく勝利。「全員で戦って勝てて楽しかった」(可児大輝主将・政経4=中部大春日丘)とまさにチーム一丸となって春季リーグ1勝目を挙げた。

 

 勝利への貪欲な姿勢が見られた今試合。その要因はチームの一体感にある。「(今までは)個人でやっているなというのがあった」(可児)。得た自信を胸に次戦以降も白星を重ね、一つでも上の順位を目指したい。

 

[永井涼太郎]

 

試合後のコメント 

加藤監督 

――前回の試合から修正したことはありますか。

 「ハンドボールの戦術とかではなくて、メンタルの部分で自分たちがしっかり勝つイメージをもってそこの気持ちの整理をしてやろうと話しました」

 

可児

――今日の試合はどのような思いで臨みましたか。

 「1回も勝てていなくてチームとして戦術的なことではなくてチームとしてどうであるかを考えた時に個人でやってるなというのがあったので、全体で話し合って選手だけでチームとして強くなっていこうと話して全員で変わってくれました。そこが勝利につながったと思います」

 

衣川

――試合の振り返りをお願いします。

 「まずやっと勝てたなっていう、改めて去年の秋から試合でも使ってもらって感じてた部分ではあるんですけれども、やはり最上級生になって、チームを引っ張っていく立場になって、副主将にもなりました。やはり勝つのは難しいなというのをすごい痛感させられるシーズンでしたし、今日の試合も後半追い上げられた部分もあったのですが、やっと勝てたので良かったです」

 

荒田

――リーグ戦初勝利についてはいかがですか。

 「もう少し、こういう気持ちの出た試合を前半の方からできたら良かったなというのはあるんですけれど、まぁ過去の事を言ってもしょうがないので、これから2戦頑張っていこうかなと思います」


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