春季リーグ戦初戦 慶大に快勝/関東学生春季1部リーグ戦

ホッケー
2022.05.04

 4月10日の試合が不戦敗になったため、初戦となった慶大戦。明大の絶対的エースFW大岡凌磨(政経3=今市)の不在の中、新しい体制になったチームで幸先のいいスタートを切った。第1Q、FW大森行洋(商4=伊吹)の先制点で流れをつかむと、続く第2QではFW竹邊尚希(商2=川棚)、第3QではFW三松勢矢(営3=今市)がそれぞれ得点を連ねた。

 

 第1Q試合開始直後は両者互いを探り合う消極的な姿勢を見せる。しかし中盤、それを破ったのは大森だった。「初戦の先制点をまさか自分が決められるとは思っていなかった」(大森)と本人も振り返る。先制点を取ったことで「こちらのペースになった」(小林弘人主将・政経4=今市)。続く第2Qでは前半、得点のチャンスが高まるPCに持ち込む。相手の守備をかわしながら小林弘からパスを受けた三松。目にも止まらぬほど速いボールさばきを披露すると、放ったシュートはゴールに吸い込まれた。

 

 慶大に1点も与えず迎えた後半戦。どちらも譲らない拮抗(きっこう)した状況が続く。打ったシュートも点にならないもどかしい展開に。しかし44分、明大がPCを獲得。リバウンドボールに反応した2年生の竹邊が得点のチャンスをモノにし、待望の追加点を獲得した。「活躍してくれたので今後が楽しみ」(小池文彦監督)と監督からも期待がかかる。

 

 日頃の練習が実を結んだ。明大の弱みは、試合の序盤にギアをあげられないこと。緊張によってうまくボールをつなぐことができないことが課題だった。そこで意識したのは、最初の得点。練習試合で試合開始すぐから得点できるように練習を重ねてきた結果、その成果を実感した。しかし作戦通り勝利を収めた今試合にも課題点は残る。「FWとMFの間が空いてしまってFWの疲労がたまってしまった」(大森)とパスの改善の必要性も見つかった。明大の代名詞である〝つなぐホッケー〟。チームのメンバーが変わっても引き継ぐ伝統の戦術で、次戦も勝利を狙う。

 

[新村百華]

 

試合後のコメント

小池監督

――不戦敗という中でどのようなプランでこの試合に臨みましたか。

 「駿河台大の1位抜けが決まってしまったので、勝ち点3を取って次の早大戦も勝ち点3を取るということが目的でした。まずは勝ち点3を取ることができたのは良かったと思います。駿河台大の出方によってはもっと得点を積み上げる必要があったのですが、結局1位抜けが決まってしまったので、今日は勝ちゲームをということでやっていましたので、達成できたと思います」

 

――新体制はいかがですか。

 「チームは全体的におとなしいチームですね。ただここのところコーチングをしなさいと言い続けていたので、だんだん声が出るようになってきました。このチームはまだまだ伸び代があるので、基礎的な声出しを中心に、キャプテン自らできるようになってほしいと思っています」

 

小林弘

――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「自分達の弱点である最初は流れが悪いところを練習試合でも散見されたので、今日は最初に1点を取ってこちらの流れにしていこうということを毎回練習試合でも言ってきました。それで最初から先制点が取れてずっとこちらのペースでできたということがうまく試合運びができた要因かなと思います」

 

――今日の試合で得たことは何ですか。

 「スターティングで出ている人はすごく良くできていたと思うのですが、二陣から交代で出てきた人の底上げが足りないかなと思います。もう少し、代わっても遜色ないくらいのプレーをしてほしいなと感じました」

 

大森

――シュートを決められた時はいかがでしたか。

 「初戦の先制点をまさか自分が決められるとは思ってなかったのでうれしかったです」

 

――次戦に向けて改善点はありますか。

 「今日は相手が攻めてきた分ロングボールになってFWと MFの間が空いてしまってFWの疲労がたまってしまったので、そういうところはうまくみんなで疲労を分け合って持続していけるようにしたいです。つないで、走る量を減らしてパスを長くしていけたらいいなと思います」