木村稜が200メートルで自己記録、明大記録ともに更新!/日本学生個人選手権

競走
2022.04.18

 雨上がりの天候の中開催された日本学生個人選手権(以下、学生個人)最終日。200メートルに出場した木村稜(政経3=乙訓)は決勝まで勝ち進み、見事に2位入賞を果たした。タイムでは自身初の20秒台に突入し自己新記録をマーク。さらには明大記録も更新する活躍を見せた。

 

◆4・17 2022日本学生個人選手権(レモンガススタジアム平塚)

▼男子200メートル予選

 4組 木村稜 1位 21秒02

 

▼男子200メートル準決勝

 1組 木村稜 3位 21秒24

 

▼男子200メートル決勝

 木村稜 2位 20秒86

 

▼男子三段跳決勝

 鈴木憲 10位 14メートル81

 

 男子200メートルに出場した木村稜は、予選から強さを発揮した。「1本目だったので、まだ自分の中でうまく力を出し切れていない部分があった」ものの、最後は余力を残しつつ組1着でゴール。タイムは21秒02で自己ベストに0.01秒と迫る走りを見せたが、これはまだ序章に過ぎなかった。「準決勝はとにかく決勝に行くことを目指していた」。わずか0.03秒で1着の座は譲ったものの、目標通り着順での決勝進出を決めた。

 

 決勝の舞台は「周りを気にせず自分に集中して走る」ことを意識。またFISUワールドユニバーシティゲームズ(以下、ユニバーシアード)の出場2枠の座を狙って、2位以内を目指しレースに臨んだ。レベルの高い今大会はコンマ数秒を争う僅差での戦いに。激しいデッドヒートの末、3着でのゴールとなったものの、1着の上山紘輝(住友電工)はオープン参加のため、見事2位入賞を果たした。自身初となる20秒台に突入し、明大記録をも更新する好走だった。「まだ修正できるところはある」と改善点を見つけつつも「自己ベスト更新は素直にうれしい」。今後の活躍にも期待が高まるばかりだ。

 

 男子三段跳には鈴木憲伸(営4=明大中野八王子)が出場した。ユニバーシアードの派遣標準記録を突破し、2位以内に入ることを目標として試技に挑んだ。しかし以前から課題に挙げていた助走がなかなか安定しない。1、2回目はともに記録なしと苦しい流れに。3回目は14メートル81の跳躍を見せるも10位。3回目終了時点で上位8位に入ることができず、4回目以降の試技に進むことができなかった。「最終学年なので、今後は悔いのない結果を残せるようにしっかりと準備をしたい」。見つかった課題を改善し、次の舞台で悔しさを晴らしたいところだ。

 

 3日間に及び開催された学生個人。大会1日目と3日目に出場した明大勢は6種目のうち4種目での入賞を果たした。およそ1カ月後には関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)が控えている。「自分のできることをやって、その結果がチームの得点になれば」(木村稜)。個々のレベルアップに加え、チームの団結力がカギとなる関東インカレ。1部残留に向けて、明大のさらなる躍進に注目だ。

 

[萩原彩水]

 

※レース後のコメントは後日「明鏡紫水」にて掲載いたします。