
拓大相手に完封勝利 順調に勝ち点を積み上げる/関東大学1部リーグ
初勝利を収めた前節の順大戦から中3日で迎えた第3節・拓大戦。前半にMF田中克の豪快なミドルシュートで先制し流れをつかむ明大。後半開始直後にもFW太田が追加点を奪取し、2―0に。相手に攻め込まれる危ないシーンもあったが、守備陣の奮闘で無失点に抑え2連勝を飾った。
「順大戦よりも良くする」(栗田大輔監督)というテーマで臨んだ今節。初勝利を収め勢いに乗りたい明大は、前節とほぼ変わらない布陣で拓大に挑んだ。前半は、チャンスを何度か作り出すもゴールまでたどり着かず。一方、拓大はカウンターからゴールを狙うもCBの岡と鷲見がしっかりと対応。しかし、徐々に拓大のシュート数が増え、流れが移るかと思われた33分。福田が中央へドリブルで持ち上がり、田中克へつなぐとそのままミドルシュート。ゴール隅に突き刺さり先制点を獲得した。その後、拓大の猛攻を食らうがGK上林のファインセーブで得点を許さない明大。1-0で前半を折り返した。
(写真:安定した守備で2試合連続のクリーンシートに貢献した岡)
後半は開始直後から手に汗握る展開に。47分、右サイドで突破を許しクロスからシュートを打たれるも上林が身体を張ってストップ。続く49分、MF熊取谷からDFラインの裏を狙ったパスに太田が反応。相手を背負いながらも左足を一閃(いっせん)し、ゴールネットを揺らした。昨季の桐横大戦以来、ゴールから遠ざかっていたが、追加点をもぎ取り、FWとしての意地を見せつけた。負けじと拓大がゴールに迫るも「相手の決定機を豪(上林)に3本くらい止めてもらった」(岡)。何度も危ない場面が見受けられたが、上林が好セーブを連発。その後、交代カードを4枚切り、攻勢を緩めなかった明大は見事2-0で白星を挙げた。
(写真:今季初得点を挙げた太田)
「順大戦を100点とすると、70~80点くらい」(栗田監督)。まだまだ細かいポジショニングや守備に磨きを掛ける必要がある。次節は、初戦で流経大に大勝し、いまだ負けなしの桐横大。「テクニカルな選手が多いが、失点0にこだわっていきたい」(岡)。今季、2年ぶりのリーグ戦優勝を狙う明大にとって勝ち続けることは必須。栄光へ近づくべく、さらに勝ち星をつかみ取っていく。
[正野真由夏]
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