武井・遠藤組 激戦に敗れ、全日本ベスト4/全日本総合選手権

バドミントン 2021.12.29

 全日本総合選手権(以下、全日本)も大詰めを迎え、男子ダブルス準決勝に武井優太(商3=埼玉栄)・遠藤彩斗(政経3=埼玉栄)組が出場した。最後まで挑み続ける姿勢を貫くも相手に及ばず、ベスト4で全日本を締めくくった。

 

◆12・24~30 全日本総合選手権(武蔵野の森総合スポーツプラザ)

▼男子ダブルス

 武井・遠藤組――ベスト4

 

 常に前を向く挑戦者たちは、勝負が決まるその瞬間まで白熱した戦いを繰り広げた。準決勝の相手は高野・玉手(日立情報通信エンジニアリング)組。持ち味の低空戦だけでは得点できず、第1ゲームから相手を追い掛ける展開に。チャンスを逃さずスマッシュを打ち込むがミスが出る。緩急をつけるためのヘアピンもネットしてしまう。後半、ラリーが続き相手もぎりぎりで返球する場面では、粘り強さを見せて得点した。相手に果敢に向かっていくも、15―21で第1ゲームを奪われる。「今までの相手とはレベルが違う」(遠藤)と感じていたが、第2ゲームでは自身のスタイルでリードしてみせる。「前で勝負してくれた」(武井)と、序盤で7点連取。弾みをつけて、11―6でインターバルに入る。再開後、武井・遠藤組のスタイルをつかんだ相手は、高い打点から力強さの増したスマッシュで、後ろに攻めてくる。どんな球にも食らいつくが、相手の変化に対応し切れず。自身のミスに思わず悔しさが声になる場面も見られた。18―18で追い付かれるが、最後まで挑み続ける姿勢を貫く。攻守の切り替えをモノにし、ストレートに打ち込む快心のショットを見せ20―19に。お互いの負けられない気持ちが、手に汗握る激しいラリーを生み出す。観客も目を離さずに熱いラリーを見守る中、相手にダイナミックなスマッシュを打ち込まれ20―22で勝負を終えた。

 

 目標としていた優勝には届かずとも、全日本という大舞台で、一戦一戦を着実に勝ち進めた今大会。試合中にも声を掛け合い、唯一無二のコンビネーションでベスト4という結果を導いた。今年度、全日本学生選手権で団体、個人ともに優勝を果たし、目覚ましい活躍を遂げた最強ペア。「今年を超える成績を残したい」(遠藤)。さらなる飛躍を遂げ、来年度こそ最高の結果をつかみ取る。

 

[守屋沙弥香]

 

試合後のコメント

遠藤

――対戦相手のプレーについての印象を教えてください。

 「今まで戦ってきた相手とはレベルが違うと思っていて、自分たちが低空戦で打ち続けてもずっとレシーブを返されたり、その点でレシーブ力の差を感じたり、終盤のミスの少なさだったり、強いなと思いました」

 

――準決勝を振り返ってみていかがですか。

 「低空戦というスタイルを貫いていて、低空戦をやる中で相手の対策に対して緩急をつけたりはしますが、相手の対策に対してもっと上を目指しつつ、低空戦が通用するような作戦やパターンをもっと考えていかないといけないと思います」

 

武井

――準決勝を終えた率直な気持ちをお聞かせください。

 「正直悔しくて、第2ゲームの出だしで点差を離すことができましたが、最後取り切れなくて悔しいです」

 

――第2ゲームで追い越されてしまった原因は何だとお考えですか。

 「出だしで遠藤くんが前で勝負してくれて点数が取れましたが、後半になって相手も対策をつけてきて、前でやらないように球を後ろに上げてきたりされましたが、結局自分たちは前でやっていたので後ろで決められてしまうことがありました。相手が変えてきたことに対して自分たちも変えないとやっていけないなと思いました」


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