全日本総合開幕 混合ダブルスで本選出場を決める/全日本総合選手権

バドミントン 2021.12.25

 中学生からプロまで、各世代のトップ選手が集う全日本総合選手権(以下、全日本総合)が開幕した。初日は全種目の予選が開催され、明大からは混合ダブルスの遠藤彩斗(政経3=埼玉栄)・上杉杏(商3=埼玉栄)組、武井優太(商3=埼玉栄)・正田捺実(商4=埼玉栄)組が出場。両ペアは勝利を収め、26日以降に行われる本選へ駒を進めた。

 

12・24~30 全日本総合選手権(武蔵野の森総合スポーツプラザ)

混合ダブルス予選 

 遠藤・上杉組――本選進出

 武井・正田組――本選進出

 

 全日本学生選手権(以下、インカレ)から躍進を続ける中、全日本総合でも強さを見せつけた。既にインカレで男子ダブルスの出場を決めている遠藤、女子ダブルスに続いての本選出場を狙う上杉のペアが、混合ダブルス予選に登場。第1ゲーム、第2ゲームと相手の興梠(BWAY)・土井(PLENTY GLOBAL LINX)組に追い付かれる場面もあったが、21―18、21―18で辛勝。「自分の出せるプレーを出していこうとやっていった」(遠藤)。社会人相手ではあったが、体格差や経験の差を感じさせない試合運びで本選出場を決めた。

 

 こちらもそれぞれの種目で本選出場を決めている武井・正田組は第1ゲーム、抜群のコンビネーションで相手の長谷部(アーガスBMC)・倉本(伊予銀行)組のミスを引き出す。さらに臨機応変に相手のシャトルに対応し、スキを見つければすかさずスマッシュを打ち込んでいく。圧巻の強さで21―6と幸先のいいスタートを切った。「危うげなく勝つことができて良かった」(正田)。続く第2ゲームでは相手も意地を見せる。しかし「焦ることなく余裕を持って臨めた」(正田)。試合の主導権は譲らず、21―16で勝利。本選へと弾みをつける形となった。

 

 4年生はこれが大学最後の大会となる。度重なる大会の延期、中止により実力を発揮し切れていない不遇の世代だ。それだけに、今大会に懸ける思いは人一倍強い。「楽しく全力を出し切りたい」(正田)。26日から始まる本選は、明大からも多数の選手が出場。「まずは1回戦を勝ちに行く」(遠藤)。インカレで味わった喜び、悔しさを糧に、再び旋風を巻き起こす。

 

[桑原涼也]

 

試合後のコメント

正田

――全日本総合はどのような位置付けの大会でしょうか。

 「自分が明大の看板を背負って出る最後の大会なので、楽しみながら大学に恩返しできるように、悔いなく頑張りたいです」

 

――社会人のプレーを見て感じたことはありましたか。

 「崩れにくいというのが一番初めに頭に浮かんできました。高校生や大学生だと自分がミスをすると悪い雰囲気になりますが、社会人の人たちは一回ミスをしてもその後切り替えて、相手に流れを渡さないことが大きな違いだと思っています」

 

遠藤

――本選からは2種目出場することになりますが、そのあたりはいかがですか。

 「(2種目出ることは)心配ですが、本業は男子ダブルスなのでそこに照準を合わせてやっていきたいと思います」

 

――インカレが終わってから、全日本総合に向けてどのような調整をされてきましたか。

 「実業団の人に(練習の)相手をしていただきました。あとは来年度にユニバーシアードという国際大会があり、その大会のためと全日本総合のためにインカレ上位の人が集まった合宿がありました。それに参加して、いい環境で今大会に臨めていると思います」


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