(4)インカレ前対談 宮下想×久保田理沙

バレーボール
2021.11.30

 いよいよインカレが始まる。昨年度、明大はベスト8で敗れ、満足のいく結果とはならなった。今年度こそインカレの頂へ。選手たちの意気込みや声を5回にわたって届けします。第4回は宮下想(営4=習志野)と久保田理沙(営4=広島女学院)の対談をお送りします。

 

(この取材は11月24日に行われたものです)

 

――1週間後にインカレを控えますが、現在の心境はいかがですか。

 

宮下(以下、宮):今年度のチームは、最後まで選手選考に関して悩んだ年だったという感じで、逆に言えば全員がスタメンになれるチャンスがありました。インカレではベスト8のところで早稲田とあたるのですが、その前の試合も気を抜けないところではありますが、やはり打倒早稲田でやってきたところもあるので、そこにしっかり狙いを絞ってやっていきたいと思います。

 

久保田(以下、久):今年度は秋季リーグが初めての公式戦で、短い期間の中でチームづくりをしなければならないというのがありました。その中でも、松本(大翔主将・法4=埼玉栄)主導でしっかりとやってきたので、いつもの明治なら早稲田にも勝てると思っているので頑張ってほしいです。

 

――センターの2人(三輪大将・政経4=高川学園、安井恒介・政経3=市立尼崎)にボールを集めている印象があります。

 

宮:2人がスパイク賞1位、2位を取っているというのは強みでもあるので、そこを中心で戦っていくべきだと思っています。逆に彼らが中心となることで他の選手が活躍したらチームをもっと底上げしていくことができるので、他のメンバーがどれだけ活躍できるかがこのインカレには懸かっているのかなと思います。

 

久:工藤(有史・政経2=清風)と大周(武田・政経2=松本国際)が春に比べてすごくキャッチも良くなっていて、それにプラス菊地(健介・商1=雄物川)も今回入るので、その3人に任せていたらキャッチは大丈夫だと思います。東海大戦みたいにこちらが崩れて、センターばかりに任せる流れにならないように、どうサイドに任せるかというのは大事になってくると思います。

 

――インカレでカギを握る選手を教えてください。

 

宮:工藤ですね。キャッチ数が1番多いのもそうなのですが、三輪、安井の次に打てるのが工藤だったというのがありました。フェイントというよりも、助走しないでそのまま飛んでジャンプして打つというのが型にはまり始めていて、そういう工藤にしかない自分のプレーをしてもらいたくて、工藤のレフトとしての素質を生かせたら、周りの負担も減らせるようになるのかなと思います。

 

久:私は大周ですね。明治はディフェンスが弱いので、後ろからブロックに声を掛けるだとか、ディグももちろんですが、ディフェンス力をどう上げるかが大事になると思います。

 

――一つの山場である早大戦についてはいかがでしょうか。

 

宮:早稲田が今までみたいに完全無血というような感じではなく、必ず自分たちが付け入るスキはあると思うので、どうしたら競れるのだろうとかではなく、どうやったら勝ちにいけるかを考えてやっている感じです。

 

久:早稲田に引け目を感じる必要は全くなくて、明治なら勝ち切れると思っているので、自分たちができることをやれば大丈夫だと思います。

 

――インカレに向けての意気込みをお願いします。

 

宮:バレーボールというスポーツは団体競技なので誰かが欠けても駄目だと思うし、一致団結しなければいけないと思います。自分は選手をどう交代するかとかを決める役職をやっているのですが、そこでチームの士気を下げる行動をしたら駄目だと思うので、もっと選手の士気が上がるような行動だったり戦術を練っていきたいです。また、自分は4年間ほとんどユニホームを着たことがなくて、サポーターとかの子の気持ちも分かる役職をやってきたので、スタメンで出てない子たちが一生懸命応援してくれる、負けないでほしいと思ってくれるようなチームを最後仕上げたいです。

 

久:バレーボール未経験で入部して、2年生からアナリストとしてやってきたのですが、頑張れたのは明治だったからだと思っていて、勝っても負けてもみんなが明治らしいバレーをしてくれればうれしいです。私自身は、アナリストなので正確にデータを打つということを意識してやっていけたらと思います。

 

――ありがとうございました。

 

[野口優斗]