佐藤、関本がベスト8/全日本学生体重別選手権

柔道
2021.11.26

 学生日本一を決める全日本学生体重別選手権。軽量級の選手が出場する大会1日目は明大から3選手が出場した。60キロ級では関本賢太(商1=習志野)が1年生ながらベスト8と健闘。66キロ級でも佐藤大知(営3=愛知県私立大成)がベスト8に入った。この2人は1月に行われる講道館杯全日本体重別選手権への出場を決めた。

 

◆11・25 全日本学生体重別選手権(千葉ポートアリーナ)

▼60キロ級

関本――ベスト8

▼66キロ級

佐藤――ベスト8

▼73キロ級

岩井――3回戦敗退

 

 「今日はすごく調子がよかった」(関本)。準々決勝まで全て一本勝ち。迎えた準々決勝の相手は市川(東海大)。習志野高時代の先輩後輩対決となった。試合開始から果敢に攻めるも、お互いなかなか技が決まらず、力が拮抗(きっこう)した展開に。互いに譲らないまま時間だけが過ぎていく。GS(ゴールデンスコア)での決着かと思われたその時だった。相手に一瞬のスキを突かれ払い腰で一本を献上。「GSに入ってからが勝負だなと思い、気の緩みがあった」(関本)。試合後、うなだれた姿の背景にある時計は7で止まっていた。

 

 「優勝しか狙っていなかった」(佐藤)と今大会に臨んだ佐藤も全て一本勝ちで準々決勝に駒を進めた。一本背負いが得意技の佐藤は序盤から積極的に仕掛け、試合を支配する。「自分の技が相手にかみ合ってなかった」(佐藤)。試合のペースを握るも技を決め切ることができず、勝負はGSへ。投げのタイミングをうかがうも、最後は相手に内股を決められ敗北。「自分の方が技を出していたので悔しい」(佐藤)。

 

 ベスト8という結果に悔しさをにじませる2人だが収穫もあった。コロナ禍で大会がない期間が続いたが今大会で「自分の柔道が通用するという自信がついた」(関本)。佐藤は階級を一つ上げて初の全国大会だった。「66キロ級でも全国でやれることを感じた」(佐藤)。個人戦での次なる目標は12月に行われる全日本ジュニア体重別選手権。「日本一だけを見て頑張りたい」(関本)。悔しさをバネにまい進する。

 

[大橋直輝]

 

試合後のコメント

佐藤

――見つかった課題は何ですか。

 「組手ですね。組手でさばいて自分のペースにすることがもっとできたら結果も変わってくると思います」

 

――階級を上げるのは大変でしたか。

 「一つ下の階級に減量するのが元々大変だったので、減量がない66キロ級の方が楽でしたね」

 

関本

――ベスト8についていかがですか。

 「悔しいですね。3位とベスト8の差はすごく大きいので、もう一つ勝ちたかったです」

 

――今後への課題は何ですか。

 「高校の時からメンタルが問題でした。まだこれから4年間あるので、メンタルを強く持って最後まで集中し切ってやれるようにしたいです」