夏関閉幕 期待のルーキー・鈴木渚がベスト8/関東学生選手権5日目

硬式庭球
2021.11.21

 関東学生選手権(以下、夏関)5日目。快進撃を見せるルーキー・鈴木渚左(国際1=野田学園)のベスト4進出を懸けた試合が行われた。リーグ戦優勝校である慶大の2年生を相手に接戦を繰り広げるもわずかに及ばず。鈴木渚はベスト8を決め、明大の夏関はここに幕を閉じた。

 

◆11・15~23 関東学生選手権(大宮けんぽグラウンド)

▼11・21

[女子シングルス4回戦]

 鈴木渚 1{0-6、6-4、7-10}2 堤(慶大)○

 

 準々決勝まで順調に勝ち上がってきた鈴木渚。激しいラリーの中でもチャンスボールを見極め、鋭い球を打ち込む。しかし相手に拾われ、より際どい所へ返されてしまう。「なぜこんなに取れないのだろう」。思うようなプレーができず、0-6で第1セットを落とす。

 

 第2セット直前、ベンチで取り出したのはノートだ。「自分のやるべきことを頭の中で整理していた」。強いスピンがかかった相手の球を分析し、積極的に前へ出る戦略を取った。その冷静な切り替えで、第2セット開始直後からテンポよく3ゲームを連取。デュースを繰り返す接戦にもつれ込むが、リードは許さず6-4で第2セットを獲得した。勝敗が懸かる10ポイントタイブレークでは、序盤5ポイントを連続失点する苦しい展開に。だが、ここでも攻めの姿勢を崩さない。負けじと5ポイントを取り返し、同点に追い付く。ところが接戦を勝ち切ることができず、7-10。「もっとたくさんの人と試合がしたかった」と悔しさをにじませた。初めての夏関で明大勢トップとなるベスト8を記録した鈴木渚。期待のルーキーから目が離せない。

 

 次戦は大阪府で行われる全日本学生室内選手権。チーム明大からはシングルスの徳安莉菜(文2=野田学園)以外は予選からの出場となっている。本戦に勝ち上がり、夢の日本一を目指す。

 

[春木花穂]

 

試合後のコメント

鈴木渚

――今日の調子はいかがでしたか。

 「悪くはなかったのですが、最後まで取り切ることができないポイントが多かったと思います」

 

――相手はどのようなプレースタイルでしたか。

 「ラリーしていて負ける感じはしないのですが、ここぞという自分が攻めたボールをさらにきつい所に返されるので、そこがうまいと思いました」

 

――ベスト8という結果を受けていかがですか。

 「1試合ずつ勝つことを目標にしてきたので、ベスト8に入れたことはうれしいですが、ここで終わりたくなかったです。もっとたくさんの人と試合がしたかったので、今はすごく悔しいです」