女子エペ団体ベスト8 悔しさを胸に全日本へ/全日本学生選手権

フェンシング
2021.11.21

 インカレ4日目。明大は女子エペ団体戦、男子エペ団体戦に出場。女子エペ団体は1回戦を突破し、2回戦では強豪・中京大との対戦となった。相手に流れを取られ、悔しい敗北を喫した。男子エペ団体は1回戦で早大と対戦。厳しい戦いを強いられ勝利をつかみ取ることはできず、明大のインカレは幕を閉じた。

 

◆11・17〜21 全日本学生選手権(駒澤体育館)

▼男子エペ団体――1回戦敗退

▼女子エペ団体――ベスト8

 

 男女共に悔しさの残る結果となった。まずは女子エペ団体戦。1回戦、東女体大との一戦。1セット目を佐藤が5―1で終えるも、緊張からかいつも通りの動きができず。一時は1点差まで追い付かれる場面も。それでも徐々に流れを取り戻し「後半は自分たちの動きができていた」(佐藤琴美・政経2=一関二高)。45―27で試合を終え、無事ベスト8入りを果たした。

 

 「2回戦がヤマ場になってくる」(小佐井彩花・総合3=宇土)。前日の言葉通り、中京大との戦いは厳しいものとなった。1セット目は佐藤が3―2で回すも、2セット目以降はリードされる展開に。「相手にマークされていた」(稲山友梨・営1=星槎)。関東学生選手権(以下、関カレ)やインカレで個人優勝を果たしたことで、一目置かれていた稲山。栄光の裏には代償もあったのだ。最後まで逆点することはできず、24―45で敗北を喫した。

 

 男子エペ団体は初戦から強豪・早大と対決。やはり臙脂(えんじ)の壁は高かった。「いつものフェンシングができた」と毛利凌乙主将(営4=羽島北)や大竹諒(営2=岐阜各務野)が健闘するも、格上の早大に終始ペースを握られ、29―45と大差での敗戦となった。12月に開催される全日本選手権(以下、全日本)への出場を逃した男子エペ団体。この試合で4年生は引退となった。「最後の試合ということもあって思い切ってできた」(毛利)。勝って終わることはできなかったが、4年間に悔いはない。

 

 女子エペ団体は初戦を突破したことで全日本への出場権を獲得した。全日本では社会人や日本代表選手との戦いも待っている。「雰囲気としては前より良くなっている」(中村優里・営3=成立学園)。負けて帰ってきても笑顔で声を掛け合うなど、厳しい戦いの中で成長も見られた。今回得たことを生かし、今年度をいい形で締めくくりたい。

 

[萩原亜依]

 

試合後のコメント

毛利

――主将として引っ張ってきた1年間を振り返っていかがですか。

 「自分が主将になったタイミングでコロナがはやり始めていて、試合が中止になってモチベーションを維持するのが難しい状況がありました。そういった中でどうやって部活を回していけばいいのか分からなかったのですが、みんなが付いてきてくれたのでいい後輩を持ったと思います。自分自身も一生懸命、部活動をよくするために行動できたと思います」

 

荒金泰成主務(政経4=大分豊府)

――学生生活最後の大会となったと思います。

 「個人的には出し切って終わることができたと思っています。4年間この明大でフェンシング生活を送ることができたというのは良かったと思いますし、フェンシングをまたプレーしたいなという気持ちも芽生えたのは明大のおかげだなと思います」

 

幡野一貴(理工4=甲陵)

――後輩に伝えたいことはありますか。

 「自分が負けて思うのは、楽しくプレーすることでも大きな何かを得ることはできると思うのですが、こういう勝負の世界では勝つからこそ得ることができるものや、勝つからこそ得られる気持ちよさがあるということです。悔いのないような練習をして試合に臨んで、結果を出してほしいと思います」

 

高木綾(農4=東亜学園)

――インカレを振り返っていかがですか。

 「個人としていい結果を残すことができなかったので、悔いが残る試合にはなったのですが、最後までやり抜こうと思っていたのでその気持ちでできたことは清々しい思いです」

 

中村

――団体戦を振り返っていかがですか。

 「自分の動きは良くなかったです。一番の要因はメンタルの部分で、勝ちにこだわっていたからこそ『相手に点を取られたくない』という気持ちで臨んでしまって、冷静な判断ができず中途半端なプレーになってしまった印象です。ただ団体の雰囲気としては、前の時よりは良くなっていたと思います。前はマイナスで帰ってくると暗くなってしまっていたのですが、私が負けて帰ってしまった時に稲山が『自分が取ってきます』というふうに言ってくれたりしました。負けても笑顔で帰ってくるという部分ができていたので良かったと思いますし、今後チームの強さをさらに固めて頑張りたいと思います」

 

小佐井

――全日本に向けての意気込みをお願いします。

 「前回の全日本は1年生の時に出場したのですが、ベスト8で終わってしまいました。1回戦は勝てたのですが2回戦で負けてしまうという今大会のような結果で終わったので、まずは2回戦を乗り越えることを達成したいです。あとは今年度最後の大会になるので、優勝を目標に掲げて頑張ります」